労働学校通信

実践講座
第9期No.06


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実践編次回講座のお知らせ

16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信(実践講座) 第6号 (2009.03.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

 

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●社会保障は予防反革命政策であり、労働者階級と資本家階級との力関係の産物であり、道州制による大増税・社会保障解体に対して、時代認識と路線で闘う拠点をつくることが大事で、路線で闘えば成果が蓄積されて、拡大することができるという講義内容、講師の方の熱意に元気をもらいました。

●今回、社会保障解体の攻撃が『賃労働と資本』の関係なんだということがよく分かりました。それが国のあり方を変える=道州制=改憲という攻撃だということも。すべてが労働者階級を犠牲にして資本家階級を救済するのが目的だったんだ。世界大恐慌下で資本家階級が生き残るために、資本家階級が国に資本を救え!とやっている。「財界の階級意思を貫く国家たれ」ってぞっとします。もうひとつ、「歳入庁」の話。裁判員制度と同じか、と思いました。労働者をバラバラにして、裁く側、家宅捜索する側とされる側に、とくに国家の中に取りこんでいく攻撃だと思いました。あと民主党のこと。自民党ができなくて、民主党がなぜできるか、連合の存在は決定的。絶対に連合にとってかわる労働運動をつくろう。民主党、連合とぶつかって勝つ労働運動を。国鉄労働運動が決定的! 私もそう思います。

●企業=金持ちだけがうるおう道州制は絶対に受け入れてはいけないと思うが、現在の職場を見た時、ほとんどの人が道州制攻撃のことを知らない。闘いの第一歩はまず道州制の真実を職場の仲間をはじめとした多数の人に知ってもらうことだと思う。
 労働者人口が2050年に3分の2に減少し、労働者がいなくなって資本が成り立たなくなって資本主義が終わりとあるが、日本より人口が少なくて資本主義が成り立っている国がたくさんあるが、本当に日本の資本主義は終わってしまうのか?

●すごいおもしろい!というのと、ものすごい資本家への怒りがわきました。『搾取と収奪を労働者が死のうがいかにしてやり抜くか』という矛盾そのものの道州制攻撃というのをリアルにつかみました。
 今、現場は怒りがドロドロとうずまいています。だけど、なぜこんなことになっているのか、向かうべき怒りの方向がどこなのか、ここがまだまだハッキリさせられていないために、また同時に体制内が「闘っても勝てない、いや、闘ったら負ける」「経営を根本で守らなければ闘いには限界がある」という絶望をたれ流していて、そことの対決にまだ勝ちきれていないためにドロドロとした怒りが突きぬけた怒り、自己解放的な怒りの爆発になりきれていません。その闘いの真っ直中だということです。
 今日の講義は、その闘いの大きな武器になると思い、資本家への怒りはすごい高まりながら、一方でワクワクしておもしろい!と本当に思いました。
 まだまだ正確につかみきれていない部分もあり(自分の勉強不足のせいで講義が早口だったせいではありません!(笑))、自分でも仲間とも復習して、発展していきます!絶対やります。

●今日の話はちょっとお先が真っ暗になるような内容だ。年金、医療等の社会保障が徐々に改悪されて、今後、まだ更に悪くなっていくらしい。私の将来も不安だが、職場の同僚もかわいそうだ。今日聞いた話を教えてあげたいと思った。
 しかし、こういった社会保障制度の改悪や、大増税の先に一体どんな社会がくるのだろう。改革を叫んでいる人々に聞いてみたい。われわれ労働者が苦しんで政府や大企業を支えている社会。しかも失敗は「自己責任」でなにかを得る時には「応益負担」。やっぱり許せないような気がするし、腹立たしいです。だまされている気がします。
 だから、今日の話をみんなに話してあげて、みんなで反対できたらいいなあと思いました。今日はたいへん勉強になりました。ありがとうございます。

●年々内容が進化している講義、ありがとうございます。「社会保障の問題」とはすなわち「人民をいかに生きさせるか」ということなので、資本主義という社会システムの根源的矛盾(=労働者から搾取して儲けをつくり出すことで動く社会)そのものだということが非常に鮮明になります。どう聞いてもこのシステムではもううまくやれないことが明確になります。どこまでもこの社会を維持するためには、労働者階級から搾りとり、搾りつくし、一体の部分は殺してもかまわない、ということです。革命が必須であり、必然であることがよく分かる講義です。
 今、医療に貫徹されようとしている資本の論理は本当に「すさまじい」の一言です。第3者評価機構による病院評価(=競争原理の導入)、7対1看護導入(=大量の非正規職の導入=低賃金化)、急性期病院のDCP代(出来高払いから包括払いにするもの)(=国への病院のより一層隷属化、奴隷化=医療費の削減と個人負担増)。この攻撃を日共の病院は率先して行っている! 断固闘って、粉砕していかなければならないと今日の講義を聞いてますます強く思いました。

●社会保障の問題は革命の問題。社会保障解体の許せない現実は、日本帝国主義の破綻した姿そのもの。解体の理由が「財源がない」と言われるが、国家財政を企業−大資本救済と軍事費に使ってきた結果だ。今でも軍事と企業救済には何兆円も使っている。
 生存権そのものに手をかけていることに対して、革命で決着をつける以外ない。破綻してた日本帝国主義を打倒するチャンスだ。団結してすべてを取り戻そう。

●「社会保障解体との闘いは非常に巨大なテーマである」と、田中委員長や講師の山部さんがいわれたが、18世紀以来の歴史を見た時、まったくその通りだと思う。
 現代の日本の状況を見た時、それとまったく無関係でいられる人はいない。これを強力な運動に転化することが必要である。何十万、何百万という単位の人々を巻き込んで、体制打倒の運動に発展させるため、がんばっていきましょう。

●社会保障制度(社会保険制度)について@社会保険制度が戦費をつくり出すために考えられたということA社会保険制度の会社負担を会社が放棄し、道州制攻撃などを通して税方式(主に消費税)化するという資本の悪辣さ。この社会保障制度をとってみても、資本主義が人間にとって労働者にとって、生きていける社会ではなく、資本家の儲けるためだけの社会であり、その上にそれそのものがすでに破綻していることが良く分かりました。

●・本日は社会保障制度の歴史・他国の制度内容とか年金基金の運用実体など学びたくてきました。
 社会保障制度の解体と福祉の民営化が資本主義の新自由主義政策の破綻からくるもの、この矛盾の爆発が大恐慌へと突き進む世界経済、資本主義がどうしようもなくなっているあらわれであるという証左と理解しました。
・資本主義の危機を乗り切るために道州制があるということですが、まだ道州制攻撃イコール民営化とすっきりこない、分からないところがあります。道州制は国家権力を発動したものというところがあまり分かりませんでした。

●千葉の労働者から、「労働学校」で学んだこと、質疑応答や意見のやりとりがとても面白いと聞いて、前から参加したいと思っていたのですが、やっと参加できました。初参加が実践編でついて行かれるか不安だったのですが、生活保護制度など自分の身近にある問題にひきつけられたので、「道州制」と「社会保障制度改悪」というそれぞれでは関心を持っていた領域の関連が分かってよかったです。
 医療制度、福祉領域、介護領域、すべてで「民営化ということが課題にされてることが、資本主義という仕組みの限界を示していることがよく分かりました。結局、民営化は人件費削減が目的で「競争原理」導入が社会保障制度の理念そのものを荒らしていく。残るのは荒涼とした資本主義の草刈り場であることは明白です。
 質疑応答の中で「道州制」が「事業仕分け」のように衆人環視の中で行われることで国民の意識が変えられていくという側面があるのでは……という話がありました。裁判員制度が国民に「統治主体意識」を植え付けることを制度趣旨として謳っているように、一連の「改革」なるものがそのような「擬似的な参加感」とでもいうものに国民を取りこみ、「誇り」なるものを持たせるために構想されているとしたら、私たちはその敵の意図をまっ向からとらえ、批判しきっていかなければいけないと思いました。今後、社会保障制度に関する報道などに接した時の貴重な視点を獲得できました。ありがとうございました。
 資料面で、社会保障のグランドデザインや制度改悪の連関などについて図などがあるともっと分かりやすかったです。(私が全体像について知識がないからそう思っただけかも知れませんが……)また日本の社会保障制度と政治の動向との関係は年表などの形になると一覧性があっていいように思います。

●8・30のとらえ方、ただ単に自民党政権から民主党政権になったということではない。経団連は新政権に「財界の階級意志を貫く国家」たれと言っている。連合が支柱となったブルジョア独裁国家なのだ。打倒あるのみ! 社会保障は労働者の決起を抑えるために支配階級は最大限の譲歩して作られたこと。道州制は民営化を推進して、資本家に対して利益を上げるようにしていくこと。賃金を下げる方法として、公務員の賃金を下げて、今の賃金は高いので公務員なみにしますと言って賃金を下げることがある。
 生活保護と社会保障については、違法だろうとなんだろうと居住権をたてにアパート占拠したりすればいい。開いた部屋などはどこにでも多くあると聞きます。あとは力関係です。道州制に対しては絶対反対と言い切ることが大事ということ。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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