労働学校通信

実践講座
第X期No.02


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第X期労働学校−第3回講座のお知らせ!
2005年8月20日(土) 13:00〜
 アメリカ労働運動の歴史とたたかい
 講師 増田 明生(国際労働運動研究家)
※16:00から懇親会を予定しております (会費1,000)
労働学校通信(実践講座) 第2号 (2005.06.15発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

いま日本は戦慄すべき戦争への過程の中に入った!
核心は労働組合が団結して立ち向かう構造の確立!

 (労働者学習センター・中野代表挨拶要旨)
 中国問題です。アメリカが明らかに自分たちの国をターゲットに戦争をしようとしてきている。そこに日本が一緒になってやろうとしているというふうに思うのは、自然のことです。しかもトランスフォーメーションの中で日本の座間に米軍の司令部を置くと言っている。それで日本政府は容認した。つまり日本列島を基地にして、そしてこの戦争をやるという体制を着々と整えようとしているということでしょう。したがって沖縄の米軍基地の再編・強化は必至なんだよね。そういう状況になる。そういうことが背景にあることは間違いない。だから急に中国で反日デモが勃発したということじゃない。歴史的な経緯の中で起こっているんだということをちゃんと見なければいけない。つまり言わんとしていることは、ああいうデモが起こってきている元凶はどこにあるのかというと、要するに日本の帝国主義、つまり小泉−奥田体制にあるんだと言うことをきちっとつかまなければいけない。
 今の日本の中で「中国、おかしいじやないか。なんであんなことをやるんだJと、反中国感情だとか反韓国感情、反朝鮮感情みたいなものをマスコミを通じてこれでもか、これでもかと、こんなひどいことをしているんだというようなことをどんどん宣伝していくという、このことの恐ろしさということを非常に強く感じるわけであって、そういう状況が生まれています。
 こういうことが戦争に向かうんですよ。やはりそこに至る過程は、中国、韓国けしからんと思わない限り戦争をやるというふうにならない。だからナショナリズムというのはそういうことを、どんどんあおりたてる。だからこの1月から3〜4月にかけて、戦後なかったような風潮が非常に出てきているということに非常に危機感を持ち戦慄しました。核心は労働組合が団結して立ち向かうという構造を作らないと、日本は大変な方向に進むんじゃないかと思ってもいます。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●現在の闘わない組合幹部には、やはり辞めてもらわなければならないとあらためて思いました。自分たちが生き残るためなら同じ職場に自分たちより悪い賃金、労働条件で外注職員が働かされることもやむをえないという空気が蔓延しています。でも、こんなことで生き残ることなどできるわけはなく、身分の違いなど関係なく団結して対等の労働条件を勝ちとれるよう、本来なら当局と闘うべきだし、こんなことは労働者としてまちがっています。正しい労働組合を作るためこもっと勉強して、仲間に認められるよう、努力しなければと思いました。
●労働者の国際的団結からナショナリズムの台頭まで、近年あらゆる方面での変革が急激に進んでいる。国家や資本はわれわれに気づかせないであらゆることを画策してきている。その中で自分には関係のない分野への無知を克服し社会の流れを知るようにしなければならない。われわれ、労働者が社会の主人公となり、社会を動かすためには、視野を広げてこれからも学習を進めていこうと思う。
●今日の話しはユーモアもあり、本質をついた話しでよかった。ちなみに僕は第二次ベビーブーム世代で、食うのには困らなかったが、競争社会で団結して利益を得る経験はあまりしてこなかった。そして平和の問題も、戦争法案に違憲判決を出すことで解決しようとした。つまり、自分自身が競争に勝って、司法就験に合格して、裁判官になって平和憲法の番人になって、戦争法案に違憲判決を出そうと考えたり、違憲訴訟をやろうとか考えていて「競争」で解決しようとしていた。でも、平和の問題はもっと複雑で、生活の問題でもあり一筋縄ではいかないと思った。そして、平和の問題を生活の問題として考えたとき、労働者の様々な権利の問題となっていくことがわかる。
●いま、中国と韓国の反日デモが続発され、国際問題になっている。単なる領土問題とか(戦後補償問題)だけのような報道がされ日本でもナショナリズムが台頭ということが出てきていると思います。しかし、日本の圧倒的資本が中国に進出しいまあらゆる製品がメイドインチヤイナと表示されていることを見れば、日本の資本への中国労働者人民の怒りの表れであることがわかりました。万国の労働者は団結してブルジョアに立ち向かい、労働者の社会をつくるべきだと思います。
●05〜07年の闘いについて、何をしなければならないのかのイメージが持てた。特に、相手側の攻撃の勢いがあまりにも強大に見えてしまうので、時として絶望的な気分にさせられることも多い。しかし労働者階級ほけっしてこのまま黙ってはいないし、決起する。そのための導水路が労働取合と労働者の団結した力だ。自分の所属する組合の委員長も書記長も理事者側、当局側との関係を維持することに腐心するばかりで、これと闘い不当な提案をはねのけたり、要求を実現しようとはしていない。特に、他労覿とのおつきあいの交渉はあっても、単独で交渉して自分たちの要求を勝ちとろうとしていない。たしかに理事側、当局側はファシストが支配するとんでもない相手だが、これでは後退を強いられるだけだろう。来年、組合権力に挑戦してみようと考えている。
●労働運動というだけでなく反差別という側面についても考えないとうまくいかないようです。僕の職場には知的障書暑が2人います。1人は今やっている仕事だけはちゃんとできるんです。もう1人の人は日常的に上司に怒鳴られながら働いています。彼らへのひどい扱いを「能力主義だ」というのは分かるのですが、ではどうしていったらいいのか、分かりません。会社は仕事をするためにある、出来なければ非難されるのは当たり前だ、イヤなら辞めろ、会社は慈善事業をやっているんじゃない、やる気あるのか…という攻撃に対して、どう反論したらいいのか、分からないでいます。
●05〜07年の意義を考えさせられました。特に、改憲、軍事国家化への最大の障害「教え子を再び戦場に送るな」のスローガン日教組への攻撃が狙われているということと、戦後社会のあり方をすべて転換しようとする奥田ピジョンとのつながりをはっきりと認識しました。労働者がなすべきことの視点でのお話で、ほっきり見えた気がします。
●今日の講義を聞いて、今私たちがどういう時代の中にいるのか、どうそれに向き合っていくのか、時代を捉えて労働運動を闘うことが重要だということがつかめた。特に、中国(韓国)問題を考えるとき、彼らの闘いが小泉−奥田を筆頭にする日本のブルジョアジーに対する闘いであり、労働者の反乱であること、これに対して日本の私たちも労働者として、本当に一つの敵と闘っている。闘うんだとハツキリさせることが大事だと思いました。基礎編でも繰り返し言われてきたことですが、やはり改めて小泉−奥田路線というものをつかんでいくことが必要なのだと思います。「聖域なき構造改革」で、この4年間で本当に「フリーターをもう一度正社長に」と資本が言わなければならないほど、正規雇用が減らされたり、社会保障も切り捨てられ、そしてイラク戦争、改憲と本当に時代認識としてつかんで、今ふりまかれている愛国主義へも労働者の国際連帯なんだ!と対決していきたい。
●賃金の質問について、能力給がいいんじゃないかという意見に、どう説明していったらいいのかということの中野さんの解答を聞いて思ったのですが、つまり、組合員の団結を守るためには何が正しいのか、ということを考えるということなんだなと思いました。成果主義、能力給とは闘う側を労働者同士を分断するために導入しようとするんだということだと思う。そのことを頭において考えたら、分かりやすいと思った。
●現在の情勢が風雲急を告げていることが実感できました。奥田・経団連自体の意志を選択していることの激しさです。それとともに、いざ中国の労働者たちがストに立ち上がったときには、まったく対応することも出来ないし、経済的侵略そのものも破綻するというデッドロックに突き当たっている。ここに帝国主義の危機と矛盾、労働者の勝利性があると感じます。日本の労働者が連帯のデモ・ストに大きく立ち上がることができたら、どんなにすごいだろうか。今こそ11・7でつちかつた、国際連帯と団結を発揮するときだと思います。後半の労働組合論をまとまって聞いたのほ初めてで、新鮮でした。どんなに苦しいときでも、うまくいかなくても、あるいは何か突発的事故が起きたときにこそ、労働者の団結、労働者が社会の主人公であるという思想が問われると思います。決して一般的確認ではないことです。「徹底して労働者の立場に断ち切ること」という言葉が印象的でした。座右の銘にしてやっていきたいと思います。
●今日は、ちょっと新鮮な気持ち、“活”を入れられた感じです。やっぱり惰性や義務感だけで労働運動をやれるわけない!@、あらゆる困難を引き受け、人生をかけてやるもんだという気概、A、労働者は社会の主人公であり、社会を変革する力をもっている。B、労働者を信頼する。−この3点をもう一度よく考えて、もっとビジョンをもって、やっぱりこの世の中変える気概を持って頑張ろうという新鮮な気持ちになりました。昨年1年の基礎編を終えて、今日は実践編の最初の講義でしたが、中野さんの労働運動に対する気持ちみたいな「精神」の部分がとても刺激になりました。
●「時代認識を持つこと」ということが、非常に重要だと思いました。現場の労働者と話すと、労働強化等々どんどんひどくなっているということ、それをなんとかしたいということはすぐ一致するのですが、「じやあどうするか」ということでは単純に「闘う労働運動を」と言ってもなかなか現実的に受けとめてもらえない。連合幹部もそれなりの理論を持って現場を押さえこんでいるわけで、単に、「許せない」というだけでは立ち上がれない。やはり、「資本主義は終わりだ」という時代認識があってはじめて立ち上がれるのだと思う。
●深センの日系企業ユニデン、貸金480元(6300円)11時間労働、この現実を変革する願いが始まった。圧倒的な非正規職化の攻撃の中で、生活保考を受ける家庭が100万世帯を超えた。中国と日本の労働者民衆の敵が同じ小泉−奥田にあることが満天下に明らかになってきた。そして敵の体制にも明らかにほころびが出だしている。成果主義の破産フリーターの正社員化、「団塊」世代の退職問題をこういう観点から捉えるぺきことに気づかせてもらった。
●貸金奴隷として徹底的にはずかしめられている労働者が、生産現場を握り社会を動かしている主体であるということ−みじめな存在であると同時に誇るべき力ある存在であるということ、闘わない労働者は、資本の奴隷でありつづけるのだという提起であったと思います。帝国主義は労働者を食わせることが出来なくなった!労働者が食っていけなくなるということは、二つのことを結果します。ひとつは、誰がどうやって食えなくなった労働者を食わせていくのかということ。もう一つは労働者が食えなくなったら、資本家も食えなくなるということ。なぜなら、労働者を搾取しない資本家は生存出来ないからだ。結局、資本家が労働者を食わせられなくなったら、戦争しかないということ。そういう時代が本格的に到来したのだと思う。
●成果はその時に出るものでほないという話しが、印象に残った。船橋闘争が分離・独立のときに動労千葉を選択する根拠となり、分割・民営化反対の2波のストライキが国際連帯に生きている。起つぺきときに起つことが、団結と連帯を作り出すことがよくわかった。
●労働者は社会の主人公だ。正しい路線と思想を学習し、義理と人情を大切にし、団結を最大の武器として、闘っていきたい。帝国主義を打倒する。社会主義政権の樹立を目ざす。人間らしく生きる。
●小泉−奥田体制下、日本が憲法改悪、教育改悪、労働改悪など、戦争をする方向に向かっている。今こそ労働者、労働組合が団結して闘っていかなければならない。
●これから05年から07年にかけて労働者にかけられる攻撃に立ち向かうためにも、役員が自ら見本となる様な態度を示して、労働者を正しい方向に導くよう、団結力を強固なものにするために頑張ろう。
●労働運動、活動を担うにあたって、自分はどうするかについて有意義な講演であった。組合員をどうリードし引っ張っていくのかについては、中野氏が「力説」するように、まず時代認鼓をキチンと持つことこそれがマルクス主義的な階級対立、(資本と労働者)、そこに立ったとき現状の現出する情勢を分析する「力」がついてくると思うし、対策・方針が打ち出せるものと考える。とりわけ労働者は何をすべきかでは、たいへん勉強になった。時代認識では、4つのキーワード(失業・戦争・資本主義の歴史的な使命・労働者の決起)は大事だと思う。
●夜勤明けでしたが、来て良かったです。この時代の進んでいる道をはっきり見る必要があるのと、この時代の恐ろしさは断片的にあらゆる労働者に見えているのだから、それをきっかけに自分の職場の労働者と語る必要があると思いました。そしてその時重要なのは、どうするか、どうしたらいいのかという展望を確信を持って伝えられるかだと思いました。
●「自分の労働現場の問題が如何に世の中の情勢と結びついているのか」の学習を職場で徹底的にやっていくことが重要なことだと感じました。そのことを通さない限り、マルクス主義に到達できず、労働者が支配されている構造がみえず、闘いの展望がもてない、ということのように思います。
●《反日デモ・ストライキ》と、その背景をすっきりと語りきること、それをわれわれがやりきることが求められている。中国人民の決起は、おさえられるものではないし、中国スタとの激突に向かうことも明らか、スタ打倒の第2革命が今や現実のものとなつている。この中国人民の決起に共感し、階級的連帯をすることの中に、労働者階級のすごいエネルギーの噴出が可能となる。
●現在の日本の右向き傾向の報道は、日本のやってきたことに目をつぶり、中国や韓国の批判ばかりをしており、教科書問題もどこかへ置き忘れたようになっています。小泉が行なおうとしている帝国化への道を、われわれ労働者一人一人がぜひとも打倒していかなければならないと改めて思いました。
●仕事理由に活動に出られず、すべて中途半端で「こんなんで国鉄闘争(国労の戦闘的再生実現)支援していかれるのか!」と落ち込んでいました。職場でも組合にはまだ入ってなかったのですが、今日の講義を聞いて組合に入る決意をしました。

労働者学習センター事務局
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