労働学校通信

第W期No.11

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労働学校通信 第11 (2005.02.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

労働者の未来を決する05年

代表あいさつ
ごくろうさまです。05年を迎えてはじめての労働学校でありますので、少し新年のあいさつを含めて、今年どういう年になるのか、どういうことをテーマにして私達は闘わなければいけないのか、したがってどういう立場で勉強しなければいけないのかということについてお話したいと思います。

戦後最大の階級決戦

 最近ここ数年間、12月になると大変なことがたくさん起こりまして(新防衛計画の大綱、05年経労委報告etc)、翌年がどういう年になるのかということについて、ほぼそこで決まると言われています。
 05年は敗戦60年、ということは被爆60年です。そして、自民党の結党50年を迎えます。いずれにしても大変な節目の年であって、戦後最大の階級決戦、政治決戦の年になると思います。 05年というのは、来年、再来年、07年にかけての日本の未来を、そこで生きる私達労働者の未来を決する大変な年になります。
 私も労働運動40年やっていますけれど、本当に今年は今までのあらゆる経験、教訓、蓄積、そういうものを本気になってフル回転して、これと立ち向かわなければいけない年になる。

国家という問題を正確に認識する

 05年は新年早々から闘いが始まっています。その焦点は教育労働者の闘いをめぐる攻防です。昨年の闘いの上に立って、不起立闘争がどんどん拡大していったら、05年の闘いの帰趨を決めます。
 これは、労働組合をまともな労働組合にしようぜと考えて運動を進めてきた我々にとっても死活かかった課題です。05年はそこから始まります。ぜひ、3月攻防に積極的に参加してもらいたい。
 戦争の時代にはいると、国粋主義、国家主義、ナショナリズムが横行します。その最大の問題が北朝鮮拉致問題でしょう。様々な排外主義、ナショナリズム、ファシズム、日本国とはなんなのか、アメリカ国とはなんなのか。国家と労働者の関係とはどういうことなのか。
 国家という問題を正確に認識する、昨今の状況とも重ね合わせると非常に重要な命題です。しっかり勉強していただきたいということを申し上げて、05年冒頭のあいさつに代えます。(1月15日第10回・代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

リ・コミューンやロシア革命の話を聞いて、歴史を学ぶことは重要だと感じました。今回の講義で革命がどういうものか、少しはイメージできるようになったと思います。また、労働者でなければできないことだと思いました。
 「労働者が権力をとる」ということを、まずは、自分の労働組合で目指そうと思います。

「執行し立法する行動的機関」は、健全な労働組合というコミュニティの拡大の行き着く機関だと思いました。動労千葉に家族会があったり、組合員が家族のよう・・・というか、とても近い関係同士であったりします。こういう関係が拡大し、国境を越えていく・・・全世界の労働者が兄弟になっていく。こういうことが、こういう血の通う関係がつくられていくのが、革命のプロセスで労働者が経験し、ものの見え方が全く変わっていく熱になると思いました。「一人ひとりの自由な発展が万人の発展の条件となる結束」。涙が出ます。ここにある熱が伝わるからです。韓国の労働者にかけられている攻撃と一人ひとりの闘いに対し、胸ふるえ、すぐにでも駆けつけたいと思うあの感覚は、革命をしていく熱、人をつなげる熱です。この熱がみんなに拡大していくようにしたいです。→(来年の11月集会に沢山の人を連れて行って熱が生じるような仲間にしていきたいですね。)
 今回の「国家とは何か」の授業は、国家に奪われた(あるいは培養された)私の考え(考え方)を、あるべき姿、あるべき頭、あるべき考え方にしてくれた授業でした。

回の講義は非常に活気があり、元気の出るような講義だった。国家についての話であったが、僕自身は、戦争国家は粉砕の対象であり、福祉国家をつくるべきであると思っている。つまり「軍事基地を福祉施設に、銃と戦争を車イスへ」というスローガンが、これからの少子高齢化社会に必要だと思う。
 でもこのような発想は、社民的な発想かなとも思う。現実は、政治家が現場の労働者から遊離している特権的立場にいて、ブルジョアジーのための政治家、支配階級のための政治家になっていて、民意を反映しない政治、そして時には民意をだまし、敵対する政治をやっているというのが分かった。

が引っかかる最大のポイントは、目ざすべき社会は何人も誰も抑圧したり抑圧されたりすることのない社会だと思うのに、そこに至るのに現体制を「ひっくり返し」、下が上にきて力をもって支配するという期間を必要とする、という点です。矛盾しているんですよねえ、ここが。ここがやっぱりわからない。
 個々人が自分のあり様に目覚めることが政治体制をひっくり返すプロセスと平行して行われないとダメだと思うんです。その時には「労働者の力に目覚める」だけではダメで、労働者として搾取されている一方で、たとえば男性として、親として、日本人として、健常者として、異性愛者として、などなどの自分の属性に気づき、自分が抑圧されている一方、気づかぬうちに人を抑圧している存在であることに気づいていく、そういうことが同時に行われていくことが必要なんではないかと・・・。

「こんな社会は変えよう」−日頃、「労働者が主人公となる社会をつくろう」と言っている者として国家とは何かということを具体的に考えることが重要だと思いまいた。
 そのうえで重要なことは、国家を一般的なものとしてとらへたり、永遠のものであると考えるのではなく、支配する者と支配される者、搾取する者と搾取される者とに分かれた社会の中で、国家をとらえるということだと思いました。

ミューン原則について、「同時に執行し立法する行動的機関」という所がよく分かりました。今までは代議代表制度なら議会と同じようなものかと思っていたのですが。
 人民が自分達で決めて、自分で実行する会議という言い方でイメージがハッキリしました。

分が今まで少しだけ学習したマルクス主義『共産党宣言』や『賃労働と資本』、又はレーニンの『国家と革命』(これは未だ終えていないのだが)などを総括できるような、とてもしっかりしたレジュメと講演をありがとうございました。いかにして今の情勢の下、「国家」という概念を、またそれを乗り越えていく思想を拡大していくか、国家廃止に向けて闘いをつくり出していくのか。もっと大きな課題にしなくてはいけないと思っています。革命を起こすのは、われわれ一人一人の力です。この激動期に、意を異にする仲間とも力強い議論を展開していくことが必要ですね・・・。

「民主主義は、工場の前で立ち止まる」という言葉(これは何の本に書いてあるのですか?)は、ものすごく胸にきました。そして労働者が資本家の支配を打倒して、プロレタリア独裁を実現することこそが、「真の民主主義」を実現するという表現は、非常に分かり易いし、どんどん「帝国主義を打倒するんだ」ということを言っていくことが必要だと思いました。
 コミューン形態、私たちがやる場合には、どうなっていくんだろう?夢をもって考えて闘っていきたいです。 

家とは何か、はっきりしてくると、今闘おうという話、勝てるんだという話がすっきりできるように思いました。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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