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 出向命令無効確認訴訟 第1回口頭弁論
  違法企業への出向は無効だ!
JRこそ責任をとれ! 業務と出向者を今すぐ戻せ!
3・1幕張ストから外注化阻止の第2ラウンドへ!

 2月27日、出向命令無効確認訴訟の第一回口頭弁論、鉄建公団訴訟控訴審の第二回口頭弁論が行われ、組合員先頭に傍聴席を埋め尽くした。

○全てが違法・無効な出向だ!
 まず出向命令無効確認訴訟では、弁護団からCTSが36協定をめぐる労基法違反で労基所の勧告を受けていること、さらに違法行為を居直り事業所を潰すというむちゃくちゃな対応が明らかにされ、「違法企業への出向命令は労働者に著しい不利益を与えることは明らか」と陳述した。
 そして、原告団を代表して長田書記長が意見陳述を行い、@本人の同意も組合の出向協定もない、ACTSには委託業務を遂行する技術・経験もなく、出向によって始めて成り立つ偽装請負である、B業務ごと委託され、戻る先のない実質転籍である、C単なる労働力の提供で、出向4要件も満たさない、D作業ごとに一つ一つ発注し、「今日は発注しなかった」としJRが業務を実施することで争議権自体を否定するもの。ECTSは違法企業であり、委託業務、出向者をJRに戻すべき。
 そして、「私達がこの訴訟を起こした思いは、このような業務委託に伴う出向を認めれば、戻る場所もなくなり、やむなく委託先会社への転籍へと労働者が追いやられ、それによって賃金をはじめとした労働条件が低下させれられるなど、JRの横暴が絶対に許せなかったからです」と結んだ。

○職場・法廷一体に反撃しよう!
 この陳述に対して、JR側は全面的に居直った。
 「個々の労働者の同意がなくても就業規則で出向させられる」「転籍でないことは明らか」。
 シニア制度の時は、協定を締結していないことを理由に再雇用を拒否し、今度は協定もなしに出向は有効!? 転籍ではないというならば、JRのどこに戻る場所が残るというのか!
 36協定問題に関しても、「JR東日本と法律的にどう関係あるのか」と、あくまでもCTSの問題でJRは関係ないという立場だ。だが、違法企業に業務を委託し、自分の社員をそこに出向させているのはJR自身だ。JRが関係ない訳がない!
 これが外注化の本性だ。本体は責任を取らず、全て外注先の責任にする。そして矛盾は全て労働者が押し付けられるのだ。職場闘争と裁判闘争を結合し、何としても外注化攻撃を粉砕しよう!
事業所閉鎖!? 出向者委託業務をJRに戻せ!
 3・1幕張スト 7:45 幕張本郷駅集合


 鉄建公団訴訟控訴審 第2回口頭弁論
「結審予告」を許すな! 葛西証人は絶対必要だ!
2ヶ月間で10万筆署名を集めきろう!

○不当労働行為による解雇は撤回以外ない!
 続いて行われた鉄建公団訴訟控訴審では、弁護団から控訴理由が述べられた。まず、名簿不記載基準が労働処分を対象に選別されたこと、組合差別的な恣意的な基準であること、そして分割・民営化に反対するものを排除することを目的とし何重にも不当労働行為であったことが明らかにされた。さらに名簿作成経過では、一旦は全員採用の名簿が作成されたにもかかわらず、改革労協(現JR総連)の意向で不記載基準が作られたこと。その基準がなければ、動労千葉組合員含めて全員が採用されるはずだったことが明らかにされた。
 これに対して公団側は、昨年10月11日、国労秋田闘争団への解雇を有効とする判決を引用し、「速やかに結審を」と叫ぶだけで、反論する内容の全くないものだった。名簿作成過程は新たに明らかになったのだ。それが覆されない以上、以前の判決など問題にもならない。不当労働行為の名簿不記載基準がなければ採用されたのであり、解雇は撤回以外にありえないのは明らかだ!

○葛西を証人採用し、真実を明らかにしろ!
 これを受け、難波裁判長は「次回結審としたい」と不当な訴訟指揮を行った。これに対して、弁護団、傍聴席が一体となって弾劾した。
 「葛西を証人に呼べ!」「真実を明らかにしろ!」
 この26年間、首を切られた仲間がどれだけ悔しい思いをしてきたのか。それ以降、どれだけの労働者が非正規職に突き落とされてきたのか。全ての真実が明らかにされなくてはならない。裁判所は名簿不記載基準を指示した張本人である葛西(当時職員局次長)証人は絶対に必要だ。裁判所は葛西を証人に採用しろ!

○10万筆署名を集めきり判決をもぎとろう!

 裁判後の報告集会では弁護団からの報告の後、強制出向になった組合員から一言ずつ挨拶した。
 争議団の中村仁君からは「我々は一つになって労働者側に立ち切って、裁判所に葛西のやったことを認めさせ、解雇撤回を実現したい。次回が山場になると思う。そこに向けた2ヶ月、ひとつのうねりにして迎えたい」と決意を述べた。
 動労水戸の石井委員長は決意と共に、「毎日発注して業務委託なんてあるのか。『今日は発注しない』なんてことができるなら、業務上の必要性ってなんだ」と弾劾した。
 最後に田中委員長が「国鉄から勝手にJRにいかされたり首を切られたりした。今度は勝手にCTSにいかされた。こうやって労働者だけが突き落とされ、全部関係ないことになる。こんなことがあっていいはずがない」「現場からの闘争と全国の決起、裁判を全て束ねて勝負する」と集会をまとめた。
 この2ヶ月が重大な決戦だ。10万筆署名を集めきり、勝利判決をもぎ取ろう!

次回裁判 5月8日(水)

◆強制出向無効確認訴訟
 13:05〜 527号法廷

◆解雇撤回・JR復帰を求める
 動労千葉・鉄建公団訴訟控訴審  
 14:30〜 824号法廷

13春闘勝利! 外注化攻撃粉砕! 3月ダイ改阻止!
動労千葉総決起集会

 3月14日(水)18時会場 千葉市民会館 地下小ホールにて
大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう
 
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