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  6・29東京地裁鉄建公団訴訟  不当判決弾劾
“新たな一歩を切り開いた。次は解雇撤回だ!”

なんで解雇撤回を認めないんだ!

 今日は結集ありがとうございました。判決を聞いていて、やっぱりこんなひどい判決は絶対に許せないと改めて思いました。
 裁判所は、9名の仲間について、採用候補者名簿にいったん搭載したにも係わらず国鉄分割民営化に反対した動労千葉を排除するために急遽外したこと、それは、改革労協つまり動労革マル松崎にそそのかされてやった不当労働行為だったことを認めたんですよ。認めたら不当な解雇は撤回以外にないじゃないか! それをわずかばかりの金銭で終わりにしようというのが今日の判決です。慰謝料300万プラス3年分の賃金の差額。なんで解雇撤回を認めないんだ! 労働者がこんなにいとも簡単に首が切られていいんですか! 労働者の首切りは、命を取られることに匹敵するんです。何で解雇撤回を認めないんだ。そのことに、判決を聞いていて改めて腹の底からの怒りにかられました。
 首を切ったのはやつらなんだよ。裁判所は、それが不当労働行為だったと認めたんだよ。僕らは25年間、苦心惨たんして闘い続けたんですよ。それが、こんなことで「解決」になるのか。冗談じゃない!
 ぼくらは闘い続けます。そのことを今日もう一回、はっきりさせたい。なぜなら、これは僕らだけの、首をきられた組合員だけの問題じゃないからです。国鉄分割民営化で、労働者の首切りをいとも簡単にやっていいんだという風潮になって、それ以降、どれだけの労働者がひどい目にあったんですか。1500万人の労働者が非正規職に突き落とされて、未来を奪われて、ワーキングプアと言われてすべてをボロボロにされた。国鉄分割民営化は、そういうことだったんです。ぼくらは25年間、絶対にこれだけは譲れないと闘ってきたのは、われわれだけの問題じゃないと思ったからです。労働者の権利がこれほど軽んじられていいんですか。労働者の雇用がこれほど軽んじられていいんですか。首切りは自由なんですか。労働者だって人間なんだよ。首を切られたら生きていけないんです。こんな社会のあり方が間違っている。これがすべて、国鉄分割民営化から始まったんです。
 裁判所も司法じゃなくて司法権力になった。「権力は腐敗する」って誰かが名言をいっています。こいつらは腐敗の極致だ。ぼくらはこれからも解雇撤回まで闘い続けます。

 完全勝利まで闘う!

 だけどもうひとつ、今日、確認したいことがあります。裁判所もよっぽど追いつめられたんでしょう。今日の判決は絶対に許せない不当判決ですが、解雇撤回に向けて裁判所をもう一歩追いつめた。2年前に旗を降ろした人たちがいます。この判決でわれわれは彼らをまた一歩乗り越えました。全国運動を立ち上げて闘い続ける決断をして本当に良かった。
 これまでの判決では、停職処分を受けたという基準で採用を拒否された仲間たちは全部負けていました。「基準は合理的だ」とされたんです。ぼくらは何年もかけてそれと徹底的に闘いぬいて、「停職6ヵ月または2回以上」という不採用基準自体が不当労働行為だったと認めさせました。国鉄分割民営化、採用差別は根本的に国家的不当労働行為だったということです。少なくとも新たな一歩を切り開いた。一つ乗り越えたんだから、今度目標ははっきりしてる。解雇撤回です。激しい組合つぶしと不当労働行為、職場を追われた20万の国鉄労働者の悔しさ、自殺に追い込まれた200人の仲間たちの悔しさ、その家族の悔しさ。そのすべてを謝罪させる。裁判所も、運輸機構も、JRもぜんぶここに引きずり出して「申し訳なかった。二度と、こんなことはやらない。労働者の権利を尊重します」と頭を下げさせる。そこまで闘い続けましょう。
 ありがとうございました。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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