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217系車両台車のヒビ発生問題で団交
スピードアップと検査周期延伸がヒビ発生の原因だ!

グリーン車の台車だけに発生ー「調査中」との回答に終始するJR千葉支社

 動労千葉は、4月4日、18時から、、東海道線で使用されている217系車両のディスクブレーキ装置取付部分にヒビが発生した問題に関する団体交渉を、JR千葉支社との間で行った。
 団体交渉の中でJR千葉支社は、ヒビが発生した車両はグリーン車の4号車、5号車の台車で、合計6カ所にヒビが入っていたこと、各台車のヒビの状況は、4号車第1台車の2位側で20ミリ、同第2台車1位側で5ミリ、2位側で23ミリ、5号車第1台車1位側で160ミリ、同2位側で10ミリ、第2台車1位側で15ミリで有ったことを明らかにした。
 また、台車は99年製造で、05年から運用されており、これまでに135万キロを走行しており、この走行距離は他の台車と比較しても同程度である旨の回答を行ってきた。
 ヒビが発生して以降、同台車と同形式の台車を使用する231系、209系、217系、531系、501系、701系、751系、127系、257系(0番台)等約2500両(内、千葉支社の209系について幕張車両Cの118両、京葉車両Cの18両)について目視で検査を行ったところ、ヒビ等の問題は発見されなかったとの回答を行ってきた。
 そして、今回のようにディスクブレーキ装置取付部にヒビが入ったのは初めての事象であるとの回答が行われた。

コスト削減、検査周期延伸、スピードアップが原因だ!

 今回のように走り装置の最も重要な部分にヒビが入った原因についてJR千葉支社は、「現在、原因の詳細は鉄道総研で調査中である」との回答に終始する対応であった。
 しかし、列車のグリーンだの台車だけに発生したことにも見られるように、重い車両に発生していること、120km/hの高速で走行していることを考えれば、検査周期の延伸と列車のスピードアップがヒビを発生させた原因であることは明らかだ。
 もう一方、JR東日本は、コスト削減のために軽量車体や台車を製造してきたが、今回のヒビの発生は、コスト削減により軽量化されたために発生したということだ。
 そして、最大の問題は、今回は、2月23日の装置保全で発見されたが、その前に台車等を検査したのは07年7月であり、約5年間、ディスクブレーキ装置取付部に発生したヒビ等を発見する方法すらないという状況があらためて明らかになったということだ。検査周期の延伸、検査内容の大幅な変更等により、まともに検査すらできない状況だ。こうした状況にもかかわらず、JRが外注化を強行したが、安全など守れるはずがない。反合・運転保安確立!外注化そしへ闘いぬこう!

東海道線217系列車におけるヒビの発生状況

※写真のヒビは、5号車第1台車1位側の160ミリに及ぶヒビ。この他に、4号車第1台車の2位側で20ミリ、同第2台車1位側で5ミリ、2位側で23ミリ、5号車第1台車2位側で10ミリ、第2台車1位側で15ミリのヒビが発生していた。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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