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鈴木謙太郎さんの遺志引き継ぎ、勝利の日まで闘う
三里塚、2012年の戦闘宣言発す


三里塚反対同盟 団結旗開き開催

 1月8日、三里塚反対同盟の団結旗開きが成田市内で開催され、160人が結集した。動労千葉も朝の新年デモから参加した。
 前日7日、反対同盟事務局員・鈴木謙太郎氏(享年57歳)が急逝され、その衝撃と悲しみが覚めやらぬなかで、反対同盟は「2012年は闘いの決着をつける年」と戦闘宣言を発した。
 司会の萩原富夫さんは、鈴木さんが5日脳梗塞で倒れ、亡くなられた経緯を述べ、「悲しみを乗り越えて、今年一年、謙太郎さんの分も断固として闘っていく」と決意が述べられた。昨年の旗開きなど、よく反対同盟の司会を行っていた謙太郎さんの姿が思い出され、悲しみと決意を新たにした。
 「2012年反対同盟闘争宣言」を伊藤信晴さんが読み上げ、続いて北原鉱治事務局長が「日本の政治のあり方を根本から変えなくてはならない。そこに三里塚がある。動労千葉を先頭とした国鉄闘争がある」とあいさつした。

 乾杯の音頭に立った市東孝雄さんは、「謙太郎の死を受け入れるのはまだ時間がかかる。しかし、前に進まなくてはいけない。謙太郎と共に闘うので、昨年以上に力を貸して下さい」と訴えた。
 来賓あいさつに立った田中委員長は、「謙太郎さんが今ここに一緒にいて笑っているような気がします」、「原発事故や、すべての攻撃が破綻している現実に怒りが爆発してくるのはこれから。三里塚闘争が非妥協的に闘い続けられてきたことが、この中で総反乱を巻き起こすものとなる。闘う労働運動再建の道は、外注化・非正規職化に立ち向かう闘いで現実に示す以外にない。」とすでに年頭からストライキに突入していることを報告、全力で闘いぬく決意を述べた。
 最後に反対同盟萩原進事務局次長が「今年は市東さんの農地を守る決戦の年。農地を武器に現体制に闘いを挑む。謙太郎の死をのりこえ、全力で闘う」と涙をこらえながら訴え、満場の拍手がこれに応えた。

 

謙太郎さんの無念を必ずや晴らす

鈴木謙太郎さんは、反対同盟の中でも萩原進さん、市東孝雄さんなどと共に次世代の反対同盟を担う若い世代を代表する一員として活躍されていた。
 大きな身体に優しい笑顔、どっしりと構えた姿の謙太郎さんは、厳しい闘いの中でも人をほっとさせる度量の大きさを感じさせる人たった。
 動労千葉との交流では、若い組合員たちが野球大会を一緒にさせていただいたり、旗開きのあとでカラオケに繰り出したりと、鈴木さんの気さくな人柄を思い出さずにはいられない。
 本当に残念でならない。鈴木さんの無念を怒りにかえ、三里塚闘争の勝利を反対同盟と共に闘いとることを固く誓う。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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