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大恐慌情勢の到来と動労千葉の課題
09春闘へストライキで立ち上がろう!
全支部活動家研修会第2日

 全支部活動家研修会の2日目は、「大恐慌情勢の到来と動労千葉の課題」と題して田中委員長が行った。今回は、その要約を掲載する。

08年の総括

 08年の闘い、とりわけ11月労働者集会が切り開いた画期的地平について総括したい。この集会や社会主義理念交流を通して、日韓米の議論は、時代認識、労働運動に問われている課題つまり「労働組合運動と社会主義」、「労働組合と労働者政党」の関係をめぐって考え方が完全に一致した。 韓国は42名の代表団で参加し、イジェヨン本部長は「心の中に居座っている敗北主義を振り払おう。改良主義を克服し、社会主義へと進む変革的労働運動で自らを革新していかなければならない。一つの組織を作ろう」と発言した。
 ジャックヘイマン氏は、「階級協調派のイデオロギーが世界中で労働運動を支配している。私たちは、私たち自身の利益のために闘う労働者階級の党を必要としている」と発言した。
 第二の分割・民営化攻撃との闘いでは、ライフサイクル攻撃との二度の勝利をかちとり、本格的な組織拡大への土台を築いたことが大きいといえる。
 そして08年、新自由主義攻撃の下で何が起きたのか。サブプライムローンの破綻の全世界への拡大から原油穀物価格の暴騰、金融大恐慌への突入と実体経済の壊滅的破綻、全世界でのストライキの爆発となって現れている。

09春闘をめぐる情勢

 首切りと賃下げの嵐が本格的に始まる。昨年末以来労働者の意識は巨大に変化を開始している。「09年問題」といわれていることは、製造業派遣が04年に解禁され、06年に採用された24万人の派遣労働者が解雇される。また、昨年11月から今年6月までの8ヶ月間で170万人の雇用者が削減されようとしている。
経団連は、ワークシェアリングを提起し、首切りも賃下げもやると言っている。
 連合は、8年ぶりにベア要求を行ったが、その実態はトヨタの賃金カットなど労使合意で発表されている。また、電機連合などは「国際競争に負ける」と製造業への派遣禁止論に反対を表明している。
 そして全労連・日共は、「ルールある資本主義」を主張し、完全に資本主義の擁護者に転落している。

この時代に労働組合はいかにあるべきか

 労働組合が時代の最前線に登場する時がやってきた。資本と労働者の非和解的な対立関係にある。労働者は社会の主人公であり、労働者を蔑視し軽んじる考え方に取り込まれなければ労働者は絶対に勝てる。これまでの労働運動の「常識」。「企業あっての労働者、労働組合」「労働者はニンジンをぶら下げなければ闘わない」「労働組合は闘えば分裂する」などの「常識」を打ち破らなければいけない。
 そのためには、マルクス主義の復権をかちとろう。それは動労千葉自身が歩んできた道そのものである。

国鉄−JRをめぐる攻防と09春闘方針

 1047名闘争をめぐる「4者・4団体」の転落の核心は、大恐慌情勢の到来と労働運動をめぐる分岐としてある。体制内勢力の転落としてある。この労働運動、階級闘争をめぐる分岐・分裂という問題にいかに対応するかは労働運動復権に向けた決定的な課題である。
 1047名闘争の持つ位置は、1047名の被解雇者を軸とした国鉄分割・民営化反対闘争を継続していることにある。それは前例のない画期的地平であり、長い闘いで培われてきた国鉄労働者の力、戦後の日本労働運動の全蓄積が生み出した闘いが1047名闘争である。特に大恐慌情勢下において1047名闘争が持つ位置は決定的に大きいといえる。
 第二の分割・民営化攻撃の新段階としては、大恐慌情勢がJR貨物を直撃している状況。そして、新中期経営計画とJR千葉支社大再編が計画されている。安全の崩壊。革マル結託体制の崩壊の中で第二の分割・民営化攻撃粉砕へ立ち上がろう。
 次の課題を掲げて09春闘にストライキで立ち上がろう。
 第一の課題は、労働者全体に火をつけること。労働運動の再生へ、生きさせろ!のゼネストをかちとろう。
 第二の課題は、大幅賃上げ獲得をめざし、首切り賃下げ攻撃と闘おう。
 第三の課題は、春闘と結合して、動労千葉の運転保安要求を実現しよう。
 第四の課題は、この闘いの渦中で何としても組織拡大を実現しよう。
 これらの課題を勝ち取るためにストライキで立ち上がろう。結成30周年にあたって、動労千葉の飛躍を実現しよう。 

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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