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鉄道運輸機構は、裁判所の指示に従い、「不採用基準」の成立経過を釈明しろ!
鉄建公団訴訟第17回公判報告
1047名の解雇撤回・現職復帰へ、原則を堅持して闘いぬこう!

 7月2日、10時から、東京地方裁判所506号法廷において、「動労千葉鉄建公団訴訟」の第17回公判が行われた。
 公判は、1047名の当該である高石君を先頭にして、弁護団、各支部からの傍聴者、動労千葉を支援する会の仲間たちが結集する中で行われた。

「 不採用基準」 の解明は核心中の核心だ!

 今回、動労千葉側からは、準備書面(8)を提出した。この中では、国鉄内における労働組合の状況、国鉄分割・民営化攻撃に対する動労「本部」の反労働者的な対応と国鉄の反応、国鉄による動労千葉敵視の政策の実体、JR東海会長・葛西が執筆した書籍の内容と当時の状況の比較検討、そして動労千葉12名に対する「停職6ヶ月、停職2回以上」の「不採用基準」の作成・適用の不当労働行為性について詳細に明らかにした。
 そして、その上で鉄道運輸機構に対して、「不採用基準」についていつ、どこで、誰が、どのように決定したのかを明らかにするように迫った。
 「停職6ヶ月、停職2回以上」という「不採用基準」の成立については、本件裁判の核心をなすものであり、絶対に曖昧にすることができない部分だ。96年の9・15判決は、「不当労働行為はあったが、解雇は正当」として、500万円の慰謝料支払いを認めたが、労働処分を受けた者についてはその判断からも排除するという極めて反動的な判決であった。
 動労千葉は、設立委員会の採用条件の中にも記載されていなかった「停職6ヶ月、停職2回以上」という「不採用基準」がいつ、どこで、誰によって決定されたのかをはっきりさせない以上、国鉄の不当労働行為の実体は明らかにできないとの決意に燃えて、06年4月以来、2年以上にわたって鉄道運輸機構に釈明を求めてきた。

裁判長が「 不採用基準」 成立の主張を指示

 本年4月以降、前任の佐村裁判長に代わって白石裁判長が本件の担当となり、今回が2回目の公判となったが、この中で白石裁判長は、鉄道運輸機構に対して、「運用基準(=『不採用基準』)の正当性、合理性が足りないと言われている。運用基準を決めた理由等の主張を次回までに出すように」との指示を行った。2年間、組合側から再三求めていたことが、一部ではあるが鉄道運輸機構側に指示されたという点では、大きな前進をかちとったと言える。
 また、動労千葉は、今回の書面に引き続き、次回に向けて主張書面を準備することをあらためて明らかにして公判を終了した。
 公判終了後の報告集会において、動労千葉争議団を代表して高石君は、「『4者・4団体』が、1047名闘争について『賞味期限切れ』などということを言っているが、絶対に許せない。解雇撤回まで原則を守り抜いて闘いぬく」との熱烈な決意を明らかにした。
 また、田中委員長からは、「新自由主義攻撃の最初の攻撃が国鉄分割・民営化だった。そして今、新自由主義が崩壊し、その犠牲が全て労働者に押しつけられようとしている。この中で世界中の労働者が怒り、デモをやり食料暴動等を闘っている。1047名闘争は、権力・支配階級の攻撃に対して闘いぬいている勢力、怒りの声を挙げている労働者の力全てを結集できる中心軸だ。その闘いを『賞味期限切れだ』などといって闘争の幕引きを図る『4者・4団体』に展望はない。今日の裁判で2年越しで求めていた釈明が指示された。しかしこれで気を緩めてはならない。あらためて全力で闘おう。組織拡大も着実に前進している。一切を組織拡大に集約して闘おう」との提起とまとめが行われ、鉄建公団訴訟第17回公判は終了した。
 次回は、9月24日(水)、11時から、528号法廷の予定。
 1047名闘争勝利!全員の解雇撤回・現職復帰へ全力で闘いぬこう!組織拡大へ全組合員が決起しよう!

当面するスケジュール 

☆08年団結地引き網大会
 日  時  7月12日 (土) 9時集合
 場  所  一松海岸・海の家「あいの」
 ※組合員・家族、OB、こぞって参加を!楽しい一日を!

◎動労千葉を支援する会総会
 日  時  7月26日 (土) 13時から
 場  所  千葉市・DC会館

◎被爆63周年 8・6ヒロシマ大行動
 日  時  8月5日 (火) 〜 6日 (水)
 場  所  広島市・県立総合体育館・小アリーナ
 ※各支部からの代表団を送り出そう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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