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動労総連合第21回定期中央委開催
分割・民営化から20年、崩壊するJR体制
春闘勝利の地平から組織拡大、11月集会へ

動労総連合第21回定期中央委員会が開催された

大きな成果をかちとった07春闘

 動労総連合第21回定期中央委員会が5月11日13時からDC会館において開催され、動労総連合として総力をあげて闘い抜いた07春闘をはじめとした定期大会以降半年間の闘いを総括するとともに、この秋にむけて闘う方針を確立した。今春闘は各単組とも独自性と積極性をもって闘い抜き、それぞれ大きな成果を勝ち取った。その成果の上にたって、11月集会1万人結集の実現や組織強化拡大など直面する課題にたいして、奮闘することを誓い合った。
 定期中央委員会は、石井副委員長の開会のことばで始まり、資格審査・委員会成立宣言ののち、議長に荘司委員を選出して進められた。議長によるスローガン案提起の後、君塚委員長より挨拶が述べられた。

君塚委員長挨拶

 07春闘ご苦労様でした。各組合がストライキを闘い抜き、大きな成果を挙げることができた。
 国鉄分割・民営化から20年が過ぎた。分割・民営化も新たな段階に入っている。外注化の拡大だ。JRの矛盾は、安全問題、要員問題、革マル問題に現れている。20年たって組織攻防の年を迎えている。ここをどう闘うかで決する。基地統廃合や外注化などを闘っていきたい。
 この20年は安全の崩壊をもたらした。これは労働組合の弱体化でもある。安全は日々の積み重ねが大事、会社は利益にならないところはつぶしてきた。これはJRだけではない、民営化は安全を切り捨てた。組合が闘わなければ前進しない。
 さらに要員問題の噴出、今後4年間大量退職が続く。業務そのものが回らない事態になりかねない。これは職場のあり方を激変させるものだ。エルダー社員もそうだ、直接雇用しなければ業務がなりたたないということだ。65歳まで働ける労働条件の確立を。
 革マル問題も揺らいでいる。当局との結託体制で他組合を差別することで成り立ってきた、この土台がおかしくなっている。しかしわれわれが何もしなければ、われわれも吹っ飛ばされる。闘って組織拡大を。
 1047名闘争は、政治決着という動きが進んでいる。動労千葉を排除するという動きもある。動労千葉と一緒だと政府にお願いできないということだ。しかし年内・年度内解決と言っていたが何もなかった。1047名闘争の存在価値を高めるため、あらゆる闘いを展開していこう。
 動労総連合としての存在感を示す闘いをやり抜こう。職場生産点での闘いを基本に、反合・運転の闘いを広げ、11月集会1万人実現へ総決起を。安倍・御手洗体制打倒、改憲阻止を闘おう。一切を組織拡大に結び付けて闘おう。

各組合が確信をこめて春闘を報告

 つづいて執行部より経過報告、運動方針案などの提案が行われ、@次期定期全国大会までに組織拡大を実現すること、A11月労働者集会に1万人結集をかちとろうという2点を柱に、エルダー社員制度と断固闘うことを決めた。また1047名闘争について、@原則を踏み外してはならないこと、A反民営化闘争の中心として闘わなければならない、という点をあらためて確認した。
 これを受けて質疑討論を行った。

動労西日本

 今春闘は、貨物、営業(駅)、事業所(関連事業)と3波のストライキを闘った。JR西日本は新賃金制度で年齢給を廃止した。4月1日から駅の旅行業務を、日本旅行に丸投げした。駅要員がいないからだ。貨物では、吹田で一仕業うちぬいた。始業時の朝5時すぎに通告し、ビラまき、JR西日本との交渉などを行った。職場の労働者の反応は良く、年を追う毎に他組合の組合員との連帯感は深まっている。駅でのストは、当局の妨害も一切なかった。踏切の安全問題を取り上げ、駅の運転保安をかかげて闘った。事業所では分割・民営化20年目の4月1日にストを行った。これは意味ある闘いだった。西日本では、尼崎事故問題を思想攻撃として行っている。運転保安を闘いぬいていきたい。
 組織拡大と11月集会を一体で取り組んでいきたい。

動労連帯高崎

 高崎では「スキルアップ転勤」と称した強制配転が続いている。国労、東労組の別なく配転が出され、単身赴任も出ている。東労組の役員も例外ではなく、結託体制崩壊が現れている。篭原で構内の安全問題で2人で計48Hのストを打ちぬいた。設備改善要求は、費用の関係でできないという回答だが、老朽化した電柱2本を交換させた。レールも指摘しているが、改善されないので、今後も安全問題での要求は続けていく。組織拡大に力を入れたい。

動労水戸

 今年の春闘は、質的転換をはかった闘いだった。昨年ベンディングから8名が検修に復帰した。20年運転職場から離れていたが、検修職場で根付くよう苦闘した。勝田での事故などに反撃し、運転保安で闘いに立ち上がった。職場で団結することで当局と渡り合えることを職場の中で示したい。館山、木更津の奮闘がそれを示している。そうすれば水戸でも組織拡大は実現できる。
 3月2日には、県下の労働組合とともに、ストにたち総行動を闘いぬいた。集まったのは現場の労働者、ここが闘いに立ち上がっている。職場の中で抑圧されていたがこれと激突する情勢が出ている。こうした新しい労働者の決起をつくり出して行く。11月集会1万人結集へ総決起したい。

動労千葉・新小岩支部

 春闘の成果を打ち固め、組織拡大、11月集会1万人の実現に全力をあげたい。貨物では要員問題が深刻になっている。人をよこせと言ってもどこにもいない状態だ。皆の怒りを会社にぶつけていきたい。組織拡大に全力で取り組みたい。いまの若い人は労働組合の本当の姿がわからないのではないか。自分たちの原点にかえって、組織拡大にむけて話をしていきたい。

動労千葉・銚子支部

 「ライフサイクルの深度化」は、全体にかけられた攻撃。職場でビラを15号出したが、まだ長いものには巻かれろという意識がある。平成採にむけた集会・学習会をやってもらいたい。基地の統廃合、次は銚子と言われているが、反対を内外に明らかにしてやっていきたい。すでに地区労などで話している。在来線130q運転なんとしても反対を。北総線は160q運転といわれているがJRとちがい線路幅が広い。JRとは比較にならない。1047名闘争は当事者が納得できる解決を。
 こうした各委員の発言に対して執行部より答弁が行われたのち、方針案、委員会宣言などを採択した。最後に君塚委員長の団結ガンバローで委員会は終了した。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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