home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

全支部活動者研修会報告−@
改憲と民営化の大攻撃に、退路を断って立ち向かおう

全支部活動者研修会を開催し06春闘に対する一致をかちとった

 動労千葉は、1月29〜30日、全支部活動者研修会を開催し、06春闘に対する考え方の一致をかちとった。この全支部活動者会議での田中委員長の講演「改憲と民営化の大攻撃に退路を断って立ち向かおう」の要旨を掲載する。

05年が切り開いた地平

 はじめに06〜07年は歴史の分岐点にいることをはっきりさせなければならない。そして06年われわれは、退路を断って、改憲と民営化―労組破壊の大攻撃と闘わなければならない。動労千葉の結成の理念・原点に帰り、団結を作り直し、闘いに起ちあがろう。
 05年が切り開いた地平を総括すれば、第一に尼崎事故と安全運転闘争の勝利とその教訓を確認したい。尼崎事故事故と羽越線事故が突きつけたものは労働者の団結が破壊され、民営化―市場原理路線が暴走したときに何がもたらされるのかをはっきりと示した。 安全運転闘争の教訓は、JR体制での反合運転保安闘争の復権を成し遂げたことである。そしてこの闘いは、当局の激甚な反応を引き起こし、一方では闘いへのこれまでに経験のない支持をつくりだしてきた。
 第二に、昨年の闘いは、これまでの殻を打ち破り、国際連帯のさらなる発展をかちとった。11月労働者集会が4600名の結集で大成功をかちとった。それに続く韓国民主労総の労働者大会への代表団派遣は国際連帯のさらなる前進を勝ちとることが出来た。
 この動労千葉への米・韓の労働者の代表の注目は、われわれが民営化と戦争、労組破壊に反対するということが全世界の労働者の共通課題と言うことであり、ランク&ファイルからの労働運動の変革が全世界の労働者の課題だからだ。

歴史の分岐点としての06年

 06年情勢は、改憲攻撃の本格化と歴史選択としての06〜07年として規定している。自民党は、「新憲法」草案を決定し、国民投票法案、教育基本法改悪をめぐる攻撃が激しく降りかかろうとしている。また、トランスフォーメイションとして日米新安保が本格的に動き出そうとしている。日本経団連は、06年の経労委報告で「経営者よ正しく強かれ」とこれまで以上に激しい、外への深緑戦争と内への階級戦争の宣言を発している。
 そして、06〜07年は、民営化と労組破壊の攻撃が本格的に激化しようとしている。郵政民営化、公務員労働者への本格的な民営化攻撃の開始。そして、共謀罪新設、関西生コン支部への弾圧に見られるような治安弾圧の激化が始まっている。
 労働運動をめぐる巨大な分岐・流動も始まっている。日教組、自治労、全逓とこの春に臨時大会が開催される。そして、労働運動をめぐる大きな分岐・流動・再編・高揚情勢が始まろうとしている。
 背景にあるのは帝国主義の出口なき危機がある。アメリカ帝国主義は、巨額の財政赤字、経常赤字にあえぎ、バブルの崩壊も目前に迫っている。日本帝国主義も国・地方の債務残高が1000兆円になろうとしている。こうした帝国主義は、もはや労働者を食わせていけなくなった、そして戦争をする以外に延命することが出来なくなり、全世界で労働者の叛乱が燎原の火のごとく始まっている。

労働者の階級的団結を

 労働組合の課題は、今こそ労働者の階級的団結を勝ちとることだ。
 資本は、労働者を団結させないために、労働者のもつ本来の力を自覚させないために力を注いでいる。そして、最後の手段が「国家」でくくりあげることだ。労働者は、団結することが大事なことであり、労働者の階級的立場をはっきりとさせることが大切だ。
 そのために動労千葉の原点を再確認しよう。
 戦後国鉄労働運動の原点は、三河島事故、鶴見事故にある。五万人反合闘争、国鉄再建10カ年計画がすさまじいスクラップ&ビルドの攻撃として襲いかかった。この渦中で船橋事故が起きた。この船橋事故をとおして、動労千葉地本の戦闘的再生が勝ちとられた。事故問題が労働組合運動の課題になるはずがないという常識と闘い、それまでの反合理化闘争の限界を突き破って闘われた。そして動労千葉は、この闘いによって反合運転保安闘争路線を確立した。反合・運転保安闘争は、単なる戦術ではなく、組合の団結の中心をなす路線となった。
 階級決戦の年06年を改憲と民営化の大攻撃に反撃する闘いとして、06春闘にたちあがろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る