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11・6労働者総決起集会 報告そのC
アメリカ・韓国・日本の労働者の団結で戦争と民営化攻撃を打ち砕こう!

全世界の労働者が団結すれば勝利できる!
ILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル10執行委員・ジャック・ヘイマン

ILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル10執行委員・ジャック・ヘイマン

 兄弟、姉妹のみなさん
 この集会が今ほど時宜にかなったものであったことはないと思います。国家主義と帝国主義が野放図な展開を見せ、新自由主義的「自由貿易」協定と帝国主義戦争がすべての労働者を脅かしていますが、私たちアメリカ・日本・韓国の労働者は、これに対決しなければなりません。
 資本主義の獣(けだもの)は働く者の生き血を吸っています。国外では戦場で、国内では社会的サービスの民営化をとおして。そして、この民営化こそ107人の命が失われたJR尼崎事故の原因です。
 次に資本の競売にかけられようとしているのは何でしょうか。郵便事業の民営化、公務員や教育の民営化、そして社会保障や年金の民営化ではないでしょうか。
 アメリカでは今年、AFL─CIO(アメリカ労働総同盟・産別会議)が分裂しました。そしてこの分裂が原則をめぐる分裂ではなかったことを示す最も明確な証拠は、両者とも、ノースウェスト航空の整備士のストライキを支持していないということです。
 PATCO(航空管制官組合)が1981年にストに立ち上がったとき、レーガンは指導者の逮捕を命じ、彼らを奴隷のように鎖でつなぎ手錠をかけさせた。いまや労働力の12%しか組織していない現在のアメリカ労働組合運動の崩壊の原因は、この敗北にさかのぼることができます。
 PATCOよりも最近のこととしてはILWUの例があります。それは、世界貿易センターへの9・11攻撃から6カ月後、2002年のILWU労働協約交渉の時のことです。ラムズフェルド国防長官とリッジ国土安全保障省長官は、もし港湾労働者がドックでなんらかの行動に出るならば、軍が港を占拠すると警告したのです。海運会社はアメリカ西海岸のすべての港を閉ざし、港湾労働者をロックアウトしました。
 私たち港湾労働者は1997年、カリフォルニア州オークランドでリバプールの港湾労働者に連帯する闘いに立ち上がりました。私たちは、スト破り要員によって荷積みされたネプチューンジェイド号というイギリスからの船の荷役を拒否しました。港湾労働者はカナダでも日本でもその船の荷役を拒否したのです。
 労働者の国際連帯というこの基本的行為に世界の海運会社はびっくり仰天し、PMA(太平洋海事協会)という経営者のグループは、こうした統一行動が今後再び起きないようにしようとし、ILWUに対して訴訟を起こしました。裁判当日、オークランドとサンフランシスコの港は閉鎖され、港湾労働者は裁判所の前で集会をしました。彼らの攻撃に対して、われわれは一緒に力強く立ち上がり、最後には勝利をかちとりました。経営者は訴えを取り下げたのです。
 帝国主義戦争と資本主義による民営化の社会的・財政的負担の結果、国際的諸関係は危機に直面しています。この危機の中で最も大きな犠牲を払っているのが働く者であり、とくに抑圧されている少数派の人びとです。オークランドでは、資金不足のために公立学校が閉鎖されつつあり、他方で学校民営化の動きがさまざまに強まっています。自由な公教育を守ること、そして日本の軍事化に反対すること、これはすべての労働者の利害です。
 全世界の労働者が、お互いの組合の闘いを守るために行動において団結するならば、われわれは勝利できます。だから、私たちILWUは言うのです。「一人への攻撃は皆への攻撃!」と。
 組合つぶしの民営化粉砕!
 イラク戦争を終結せよ! 全占領軍は今すぐ撤退せよ!
 すべての運輸労働者の国際主義万歳!

この連帯集会は新たな運動作る火花
 ILWUローカル34・キース・シャンクリン

ILWUローカル34・キース・シャンクリン

兄弟姉妹の皆さん
 私は、ILWUローカル34とMWM(百万労働者運動)を代表してここに来ました。
 私たち一人ひとりの力は強くありません。でも力を合わせれば大きな事を実現することも可能です。アメリカ市民権運動の母であるローザ・パークスは、バスの席から立ち上がることを拒否しました。そしてそのことが、黒人の連帯ボイコットへとつながり、全世界の人々の市民権を変える契機となったのです。私たちが何も行動を起こさなければ、不正義はまかり通り続けます。カトリーナという名のハリケーンがその典型です。カトリーナは人々の家を、職場を破壊し、多くの命を奪いました。ブッシュ大統領にとって一番の関心は、失われた命でも人々の飢餓やホームレスの問題でもありませんでした。彼の最大の関心は、強欲な大企業のことだけでした。アメリカの労働者はこんなブッシュ大統領のやり方を拒否しました。するとブッシュは、1937年制定のデイビッド・ベーコン法を撤廃しました。この法は、労働者の賃金を保障するものだったのです。デイビッド・ベーコン法撤廃により、下請け会社は最低賃金を下回る賃金で労働者を雇えるようになりました。
 自国民をこのように扱うブッシュ政権に対し、多くのアメリカ人が力を合わせて反対の声をあげるようになりました。
 今日のこの連帯集会は、新たな運動を作る火花です。すべての労働者に不正義を働く政府や企業に対し、アメリカ、日本、韓国で新しい運動を生み出す火花です。

ピケラインを決して越えないこと
 AMFA(航空整備士労働組合)ローカル9委員長・ジョセフ・プリスコ

AMFA(航空整備士労働組合)ローカル9委員長・ジョセフ・プリスコ

 今回は、組織の委員長としての始めての日本訪問です。 当ローカルはユナイティッド航空、ノースウェスト航空、アラスカ航空の整備士3500名を代表しています。現在ノースウェスト航空AMFA組合員4300名がストライキを行っています。
 この闘いは労働運動全体に強い影響を与えています。ノースウェスト航空は、組合員の投票によって、95%の人員削減が承認されることを期待しています。さらに、残った組合員の賃金の29%カット、年金関連の権利の大幅縮小を受け入れろ、と迫っています。会社側は、我々労働組合を破壊すべく、1900名もの代替作業員を雇ったのです。
 ビジネスがグローバル化しており、それが現実である以上、労働組合もグローバルな規模でつながる必要があります。互いに意見の相違を尊重し、共通の視点を見つけるべく努力することが要求されます。私たちが生き抜いていくためには、労働組合は共通の課題、基本的な労働運動の課題について、共に闘っていく必要があります。仲間が攻撃の対象になっている時は、我々の間にある違いをとりあえず脇に置くべきだと考えます。我々は、共通の闘いを闘うべきなのです。ピケラインを超えないことは、兄弟姉妹が団結して闘う中で、お互いにとっての第一の、そして最優先の義務です。私たちは「THE WORLD IS OUR PICKET LINE!(世界は私たちのピケラインだ)」という思想で団結すべきです。
 イギリスでは最近、ゲートグルメ労働者が、他の労働組合の支援を得て、正義を求める闘いを展開しました。これらの労働者は真の団結を示して、ついにあの大空港をシャットダウンしたのです。これらの行動はいずれも合法的ではありませんでした。しかし行動はすべて、正義となりました。ゲートグルメ闘争は、労働組合がひとつになって一致団結して闘えば、何ができるかを示しています。私の国では1980年代に、航空管制者がストライキを行いました。ロナルド・レーガン大統領が、ストライキ中の労働者の作業を、軍が引き継ぐよう命じました。この時に他の労働組合は何をしていたでしょうか。他の労働者が攻撃の的になっている時、労働組合は、ただ黙って見ているだけではいけないのです。
 最後に、労働組合には力があること、労働組合は一つとなるべきこと、労働組合は、他の組合が単独で闘うような状況をけっしてつくってはならないことを繰り返し訴えたいと思います。いかなる労働組合もストライキ中の業務をけっして行ってはなりません。
 労働者の国際的連帯のときが来ています。国境を越えて労働組合を蘇らせられるのは、私たち一人ひとりなのです。私たちの共通の未来はここにかかっています。
 次の三つの点をどうぞ心にとどめて置いてください。
 ピケラインをけっして越えないこと
 ピケラインをけっして越えないこと
 ピケラインをけっして越えないこと
 労働者に力を!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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