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国鉄労働者1047名の解雇撤回原告団、闘争団、争議団を励ます7・15全国集会

日比谷野外音楽堂に5800名が結集

日比谷野音に5800名が結集

 国鉄労働者1047名の解雇撤回、原告団・闘争団・争議団を励ます、7・15全国集会が、日比谷野外音楽堂に於いて開催され、全国から闘う労働組合、労働者、市民、5800名の結集を勝ちとり、勝利をつかみとるまで団結を固め進んでいくことを確認した。
 集会は、金沢寿西部全労協議長の、「1047名の解雇撤回を求める争議団、闘争団の闘いを支援する。分割・民営化そして清算事業団での二度の解雇は、国鉄内の階級的労働運動の弱体化を狙ったものだった。民営化によって安全は崩壊し、JR西日本福地山線での大惨事にいきついた。郵政民営化攻撃、自衛隊のイラク派兵と、わたしたちは歴史的分岐点に起っている。制度や派閥のしばりを乗り越えて、多数の労組、市民が闘いに合流している。新しい潮流の胎動、ここからわたしたちの闘いがはじまる。みんなの力で大きなうねりにしていきたい。大きく発展させよう」との、力強い闘いの開会あいさつではじまった。

民営化は人を殺す!抵抗なくして安全なし!正義を貫く闘い!1047名の不当労働行為の生証人を職場に戻す。それこそが安全な鉄道の再生につながる!

動労千葉争議団の高石さん、中村さんが登壇し発言

 つづいて、本集会の呼びかけ人各位が登壇し、「抵抗なくして安全なし。分割・民営化がなかったら、余部、信楽、尼崎の事故はなかった。合理化は人を殺す。労働者の土性骨を示していくしかない。闘争を勝利させよう」、「解雇をめぐる闘いは、正義を貫く闘いだ。闘争団と支援の仲間達から元気をもらっている」、「困難を乗り越えて団結の質と量を完成させてきた」、「解雇撤回の闘いが一歩前進した。原告団、争議団、支援の仲間による共同行動、1047名と家族を支え闘う」、「分割・民営化は人を殺す。事故は起きる前に止めることが必要だった。
JR西日本は5項目の安全向上計画で運転を再開したが、分・民によって築かれた体質、そのことに触れないで安全な鉄道にしようなどと決していえない。安全な鉄道への転換は、不当労働行為、労務管理政策をそのままにしておいて出来るわけがない。1047名の不当労働行為の生証人を職場に戻す。それが安全な鉄道の再生だ。そうしないと第二の尼崎事故が起きる可能性がある」等々のあいさつがなされた。
 つづいて、特別報告として、「JR福地山線事故と1047名解雇問題」を斎藤貴男氏(ジャーナリスト)より、イギリス鉄道海運労組(RMT)トニー・ドナヘイ委員長の連帯のあいさつでは、「民営化とグローバリゼーションには国境はない。国際的闘いだ」と闘いの方向性がしめされ、そして「鉄建公団訴訟判決に向けて」加藤晋介弁護士より、9・15判決に向けた報告が行なわれた。
 いままさに鉄建公団訴訟判決まであと2ヵ月となった。本集会のこの大きな結集を梃子として、不当労働行為責任を認めさせた判決を勝ちとり、1047名闘争を大きく前進させるために、国労闘争団、全動労争議団、動労千葉争議団の決意表明が、つづいて行なわれた。

安全運転闘争が分割・民営化体制を大きく揺るがす!1047名闘争の高揚こそが、JR体制追い込む道に直結している!

1047名の解雇撤回に向けデモにたつ動労千葉の隊列

 国労闘争団の仲間からは、 「要求実現のため政府に解決を迫っていく悔いのない闘いをしていきたい」、全動労争議団の家族からは、「昨年12月最高裁での1票差でのJRには責任がないとの判決、ここで負けるわけにはいかない」、国労鉄建公団訴訟団長からは、「87年から18年間、全国の仲間から支えてもらった。国労本部は変節を大きくしている。不当判決が出されても俺たちは闘う」と、それぞれ固い決意が表明された。
 9・15判決を迎える380名原告団は最後まで闘う。そして動労千葉争議団からは、高石さん、中村さんが登壇し、「昨年の12月鉄建公団訴訟に起った。動労千葉は分割・民営化反対の2波のストを行い国鉄労働者の闘いを牽引した。それに対する処分をもって事業団に送られ、解雇攻撃を受けた。1047名の一員としていままでやってきた中で動員者は増え続けている。動労千葉は尼崎事故1ヵ月を期して、5月25日から安全運転闘争に入っている。この40日間当局の監視の中で乗務員は日々闘い続けている。JR東日本の安全崩壊−レール破断、線路磨耗、亀裂などが多発している。われわれの闘いによって、レール交換作業が行なわれるなどなおすようになった。さらにJRを追い込んでいく。1047名闘争の高揚、JR東日本を追い込んでいくことこそが、現場に戻れる最後の手段だと考えている」との激しい決意表明。
 最後に、集会アッピールを採択し、東京都下を揺るがす大デモンストレーションを含めて、1047名の解雇撤回闘争の勝利に向けた、陣型のさらなる展望を切りいた。尼崎事故の大惨事を二度と繰り返さない闘いの原点がここにある。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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