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半田新会長を選出―第16回車両技術分科定期委
職場を守り団結を固めて検修現場から運転保安を確立する闘い!

検修の視点から安全を守る闘い

 5月28日、車両技術分科会第16回定期委員会が開催された。定期委員会は、この間の外注化を阻止し、「JR体制」に風穴を開けた闘いを総括し、4月25日に発生した尼崎事故の大惨事が、何よりも分割・民営化そのものが引き起こしたこと、そして動労千葉が事故発生1ヵ月を期して入った安全運転闘争を全体のものとして、検修部門での運転保安確立の闘いが、職場の団結を守っていくことにつながるものであることを確認した。
 委員会は川村委員(幕張)を選出し、続いて高橋会長代行が登壇し、「尼崎事故の大惨事は決してJR西日本だけの問題ではなく、東日本でもいつ起きないとも限らないものだ。何よりも安全第一でやっいく必要がある。今日の規制緩和−周期延伸、全面的な外注化、営利優先、安全の崩壊がその根底にある。現場から闘いを築いていきたい」とあいさつがなされた。
 来賓として、本部・田中委員長より、「検修職場はこれから大変な嵐の中に入る。全職種で分・民の矛盾が爆発的に起こる。労働組合がどういうことをするのかにかかっている。当面の焦点は、183系の全面的置換、217系移管による大幅な要員削減など幕張に集中している。四年間ストップしている外注化もはじまるかもしれない。矛盾をついて現場から闘いをつくっていくことが、分科会の大きな役割だと言える。当局の不当に対して組合が声をあげなければ存在価値もない。尼崎事故は分・民によって引き起こされた。事故1ヵ月を期して動労千葉は、安全運転行動に入った。危険箇所の総点検を行なっていくことが、職場を守り、団結を守っていく道だ」と、運転保安確立に向けたあいさつを受けた。
 一般経過報告〜会計報告〜会計監査報告〜運動方針(案)、予算(案)を受けたあと、一括して質疑応答に入った。

質疑で出された主な意見等々!

○ 錦糸町派出について、ポイントがあるため深夜帯の入区列車での振動がすごい。入出区の順番に問題はないので、運用面について考慮してもらいたい。

○ 木更津では、暖房ラジエーター質が悪くすぐ漏れてしまうため、修理再生して使用しているが、一週間もたずに漏れてしまう。区長にも言っているがラチがあかない。

○ 木更津の交番検査のピットについてコンクリートがデコボコで排水が悪く、水溜まりが出来てしまう。怪我でもしたらどうするのかと言っているが、改善されない。

○ 新系列車両について、255系では字幕に水が入ったり、配電盤の中やドアカバーの中などにゴミやホコリが介在し、ドア故障の原因になっている。また217系グリーン車の冷房が効かず水滴で座席が濡れたり、利用客にひっかかったりしている。それで雨ドイが後で付けられた。257系では客室側面の窓ガラスが割れる事象が発生しているが、ボディが軽いから車体そのものが歪むのではないかと言われている。

○ 新系列車両の車両連結部分のホロが止め金が回って外れてしまう事象が発生している。台車の空気バネで振られるのが激しくて、引っ張られるときに動いて外れてしまうのではないか。ノッチとブレーキを掌っているハンドルについて、センサーがうまくいっていないのか動作が一致していないなど、微妙なコントロールが出来ない現象が発生している。

○ 動労水戸との分科交流会について検討してはどうか、幕張でお座敷列車の検査などを担当し、試運転を行なっている実態もある。区所ごとの検修職場の問題点について意見交換するのも重要なことだ。

 等々の意見、質問などを含めて検修部門での闘いの方向性が確認された。
 そして新役員として、半田君(幕張)を新たな分科会長として選出し、検修部門における安全を徹底的に追及していく、現場からの労働運動を作っていくことが満場一致方針として確立された。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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