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要員不足のなか一層の労働強化を策す「ニューストリーム」を許すな
貨物春闘討論集会を開催

 05春闘勝利!貨物協議会春闘討論集会が3月25日正午から千葉機関区において開催された。集会には新小岩、千葉機関区両支部組合員はもとより旅客各支部代表者、本部執行部など50名が結集し、新たな段階に入った貨物における闘いについて討論を行った。
 貨物会社は、05年度より3年計画でこれまでの「ニューチャレンジ21」にかわる新たな新中期計画「ニューストリーム2007」を発表した。職場では定年退職者の大量退職期をむかえ、切迫した要員状況に突入している。 「ニューストリーム2007」はこうした状況のもとでの中期計画であり、要員をめぐる闘いに発展することは不可避だ。05春闘をもって、分割民営化以来の構造的問題さらには「ニューチャレンジ21」までの10年間のリストラ攻撃との決着を求めた闘いに入る。またこの闘いは「分割民営化の総決算」そのものとの闘いだ。貨物・旅客一体となって闘いにたちあがろう。

団結を強化して、正々堂々闘おう 

 春闘討論集会は、石川千葉機関区支部副支部長の司会で進められ、はじめに的場貨物協議会議長よりあいさつを受けた。的場議長は、貨物協議会としてこの05春闘をどのように闘うか議論した結果、従来のような闘いの延長でいいのか、真剣に団結を固める議論が必要ではないのかとの結論になったと、この集会のもつ意義を明らかにするとともに闘いへの総決起を訴えた。つづいて山下千葉機関区支部長が、「東日本ではレール破断等に対する闘いとして安全運転闘争を闘い、17日から19日に第一波ストを貫徹してきた。本来なら貨物で第二波というところだが、本日の集会をもって一層団結を深めたい。きのうのベアゼロ回答を弾劾するとともに「ニューストリーム2007」粉砕にむけて団結をもっともっと強化してがんばろう」とあいさつした。佐藤新小岩支部長は、「6年連続ベアゼロだが、いま日本中の企業がベアゼロだ。それどころか賃下げすら強行されている。労働者はそれにあきらめずに、団結をかためて闘い抜こう。われわれも、もう一歩レベルアップをかちとろう。勝負の年、中途半端なことはしないで正々堂々闘いぬこう。そのためにもトコトン議論し、新小岩・千葉機関区両支部が心をひとつにして闘おう」とあいさつした。
 つづいて本部田中委員長があいさつを行い、今春闘をめぐる状況のもとでの動労千葉の安全運転闘争とストライキの意義にふれた上で、今回の貨物の春闘討論集会は積極的な位置づけで行っていること、今後貨物が深刻な要員状況に陥るなかで、これをどう打開し要員を確保していくかは最大の闘いになる、分割・民営化の総決算との闘いは貨物における組織をあげた闘いになる、いまからその備えを固め団結を強化して闘いに立とうと訴えた。つづいて清水貨物協議会事務長が左記のとおり基調報告を行った。

総決算を狙う「ニューストリーム」

 基調報告の冒頭にJR東日本がベアゼロ回答を強行したことが報告され、ベアゼロ回答弾劾集会として本春闘討論集会をかちとることが提起され、はじめに05春闘ストと安全運転闘争の報告とその意義について明らかにされた。05年から07年にかけて改憲攻撃へとむかうなかで、小泉・奥田の戦争と民営化攻撃に抗して、まさに戦時下でのストとして闘われた。また教育労働者の不屈の闘いと一体となった闘いとして今05春闘ストは闘われた。そして分割・民営化の総決算攻撃と対決した闘いであり、本春闘討論集会もこうした闘いの一環として闘われていることが明らかにされた。
 貨物会社の現状について報告され、「二千人の要員削減と百億円の人件費削減」を掲げて始まった「ニューチャレンジ21」のもたらしたものは解決不能な要員問題と、人件費の徹底した削減による4年連続「黒字」であり、それを可能としたのが日貨労の「覚書」という名の労使共同宣言であった。今年3月公表された「ニューストリーム2007」は、「京都議定書」によるモーダルシフトの担い手となることを前面に掲げているが、一方で分割民営化の矛盾が激化し、追い詰められたなかで出されたものである。今後5年間で二五〇〇人が定年退職等を迎え、一〇〇〇人の新規採用を行うとしているが、モーダルシフトによる列車キロの増を行うというこの計画が職場に何をもたらすかは明白だ。しかもその先には「完全民営化」という題目がある以上、これからも貨物で働く労働者には労働強化と賃金抑制が強要されることになる。まさに「ニューストリーム2007」は分割民営化の総決算にむけて出された計画そのものだといえる。大量退職時代の到来と未曾有の要員不足というこれまで経験したことのない状況に突入するとともに、これまでの職場のあり方を根本から変えるという激烈さを「ニューストリーム2007」は持っている。要員獲得が第一級の闘争課題となることをしっかりと確認しよう。これまで以上に職場での闘いを重視し、しっかりと団結をうちかためよう。貨物、旅客一体となって、05年から07年の重大情勢を闘いぬこう。分割民営化の総決算攻撃と闘いぬこう。
 基調報告をうけて質疑討論に入った。職場に若手をどう持ってくるのか、 「年度末」を会社が言ったのに約束を守れないのはおかしい、要員不足はどうしようもないところまできている、組織強化拡大の現状は、本線乗務員もストで闘うべきだ、機関車新しくするなら手当を増やせ、等々の意見が出され、本部からそれぞれ答弁が行われた。
 最後に君塚副委員長がまとめを行い、的場議長の団結がんバローで春闘討論集会は終了した。

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