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第12回全支部活動者研修会開催

03年の闘いに自身と確信ふかめ04年を勝負の年に

 1月25〜26日第12回全支部活動者研修会が群馬県伊香保町において、全支部から役員・活動家、本部執行部、動労水戸、動労千葉を支援する会会員など60余名の参加のもとに開催された。
 研修会は、第一日目に「『俺たちは鉄路に生きる2』から学ぶ」と題して動労千葉を支援する会の中田一夫さんから、また「戦時下の労働運動」と題して中野常任顧問から講演を受けた。二日目は「04春闘の課題 春闘・組織拡大方針」を田中委員長が提起した。
 今研修会の講演を通して、昨年一年間の闘いのきりひらいた成果をあらためて確認するとともに、04春闘をめぐる状況と闘いの課題が鮮明となった。2月22日開催される第50回定期委員会での04春闘方針確立にむけて、職場討議を深めよう。今研修会の講演の詳細は、2月発行予定の「機関誌・動労千葉24 《結成25周年記念誌》」に掲載されます。
 第一講演・俺たちは鉄路に生きる2から学ぶ

自らの切り開いた成果に自身と確信をもって闘おう

 動労千葉を支援する会の中田さんは、長年にわたり動労千葉の運動を支援してきた中から、「動労千葉の組合員の側ではなくて、支援する側から見て動労千葉がどう見えるのか話してみたい」と前置きしたうえで、動労千葉はすべての闘いを団結の強化、しかも階級的団結の強化を総括軸にして闘ってきた労働運動であることをあげた。それが03年のなかで大きく実を結び、04年に花開こうとしていること、結成25周年にあたりこうした動労千葉のたたかいに自信と確信を深めてたたかいぬこうと訴えた。そして確信点の第一は、JR総連革マルとのたたかいに決着をつけたことにある。東労組松崎は、このような本を絶対にかくことはできない、かれらは裏切りとごまかしの連続だ、組合員のために労働運動をやっているのではない、動労千葉は堂々とたたかいを発表できる、ここに大きな確信がある。第二は動労千葉の労働運動は階級的労働運動であること、資本と賃労働の非和解性を基礎にすえた運動であること、労働者の階級性に全面的に信頼し依拠した運動であることがあげられる。第三に動労千葉の運動は、総評に代表される戦後労働運動を乗り越える地平を獲得したこと、その闘いの地平に自信と誇りを持とう。連合はもとより全労連、JR総連などの闘えない現実の中で動労千葉がどうして闘い抜けるのか、それは時代認識の違い、労働組合観の違いがある。また動労千葉がなぜ分割・民営化という国家をあげた攻撃と闘えたのか、「闘えば分裂する」という悪しき神話を打ち砕いたのか、こうした戦後の労働運動の「常識」を変えたことは、総評を乗り越え動労千葉のようにたたかおうという労働者を生み出していくことにつながる。こうした闘いに自信をもって階級的団結をもって04春闘を闘おう。のこす課題は闘う側が組織拡大をするということしかない。この本を読んでもらい、JR総連解体・組織拡大を。そして最後に動労千葉の運動を全国へ、世界へと広げようと提起した。この講演によって、動労千葉が現在立っている位置の大きさと結成以前もふくめた運動の確信が改めて鮮明にされた。

04年を勝負の年、労働者の反転攻勢の年にしよう

 つづいて中野常任顧問による「戦時下の労働運動」と題した講演が行われた。中野顧問は、昨年の全活では「有事体制下の労働運動」と題して行ったが、戦後はじめて戦闘地域へ自衛隊が派兵されたこと、自衛隊に止まらず世の中の深部で大きな転換が始まっていることで、あえて戦時下の労働運動と題して話をするとしたうえで、講演に入った。
 はじめに動労千葉の存在が重要視されたこともふくめて03年の総括を提起した。3月20日にイラク侵略戦争が開始され、その泥沼化もふくめて、これを軸に政治、経済が動いていること。さらにFTA(自由貿易協定)など世界経済の危機と分裂化・ブロック化が進行していること。小泉・奥田(日本経団連会長)による「戦争をしない国」から「戦争のできる国(有事体制)」そして「戦争をする国(イラク派兵)」への転換が狙われていること。156通常国会で有事法制からイラク派兵法、労働法制改悪、社会保障制度の改悪など矢継ぎ早に攻撃がかけられていること。しかし労働者階級の反転攻勢も開始されていること、ここに03年の特徴がある。
 その上で04年を勝負の年として、今年の課題を提起した。ひとつは戦時下でのイラク派兵反対闘争のもつ画歴史性について。もうひとつは日本経団連「奥田ビジョン」との対決。また国鉄闘争では、最高裁反動判決が出される中で1047名闘争の堅持と国労再生のたたかい、国労5.27臨大闘争弾圧の強化がある。こうした情勢のなかで04春闘が闘われる。とりわけ3.20イラク国際反戦闘争の爆発的高揚に一切がかかっている。日比谷10万人結集は、階級情勢の地殻変動、階級的力関係の構造転換をかちとる力をもっている。03年以上に労働者の動きは激しく始まっている。ここに04年の動向を決定づける一切がある。3月闘争へ猛然と進撃し、組織強化・拡大を、と3月の闘いの方向性と労働運動の課題を明らかにした。
 翌日には、二つの講演を受けて田中委員長が、04春闘の課題と題して提起を行った(内容・骨子は次号に報告)。つづいて質疑討論を行い、最後に中村書記長が全体のまとめを行って全支部活動者研修会は終了した。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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