home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

国労大会−臨大弾圧と、4党合意の崩壊

新たな出発。一から闘いを

何という大会か!

 国労は11月24〜25日、第70回定期全国大会を開催した。本来であればこの大会は、わずか2年あまりの間に国労の組織と団結を無惨に崩壊させてしまった執行部の責任を明らかにし、人心を一新して闘う方針を再確立しなければならない大会であった。しかし国労本部は、すでに破たんが明らかであった4党合意があたかも未だ生きているかのように主張し、進展がないのは闘争団の仲間たちが組織の統一を乱しているからだという詭弁をつかって自己保身を図ったのである。
 そればかりではない。ストライキの賃金カット以外には使ってはいけないことが明確に規約で定められている「スト基金」8億5千万円を取り崩して退職金にしたり、各エリアで山分けしてしまうことまで提案した。まさに腐敗の極みとしか言いようがない。
 また会場はまたも国労本部が要請した多数の機動隊によって封鎖され、必死で闘いを訴える声は権力の手で阻まれた。

与党が4党合意離脱

 一方自民党はこの状況をみて直ちに記者会見を行って闘争団の切崩しに失敗した執行部を非難し、溺れる犬を叩くかのように、29日に与党三党の協議を召集して4党合意からの離脱を公式に表明した。
 事態は一点の曇りもなく明らかになった。われわれも一から闘いつくりあげる決意で新たな闘いに起ちあがらなければならない。一〇四七名闘争はこの2年余りの攻防戦を通して勝利への足場を固め、4党合意攻撃を粉砕したのだ。闘いの戦列と決意は2年前とは比べものにならないほど鍛えられ、逆に国労闘争団、動労千葉争議団、全動労争議団がひとつに団結して闘う陣形坂を生みだした。
 われわれは、闘いがきりひらいた大きな地平を改めてとらえかえさなければならない。一〇四七名もの被解雇者が今も不屈に闘いを続け、全国に波紋を広げているという状況は、戦後の労働運動の歴史上前例のないことだ。しかも一〇四七名闘争は現在の支配体制の喉に突き刺さった最大のトゲとして、分割・民営化政策そのものを揺るがし続けている。
 また、一切の権利を破壊し尽くす容赦のない攻撃が労働者を襲う状況のなかで、一〇四七名闘争はまさに今日的テーマとなってその位置を大きくしている。一〇四七名闘争は、こうした情勢全体ときびすを接して火花を散らす闘いである。政治決着路線への埋没と、闘いの戦列の内部から生まれた変節に今こそ断を下し、全力を尽くして国労の闘う団結を取り戻さなければならない。

国労臨大弾圧粉砕こそ勝利への道

 一〇四七名闘争の勝利にとって今何よりも求められていることは、5・27国労臨大での説得行動に対するデッチあげ弾圧=闘争団・組合員・支援の仲間たち10名に加えられた不当逮捕を粉砕するために全力で起ちあがことだ。
 これは、4党合意を粉砕した闘いの前進に対するあせりにかられた大反動だ。政府・自民党の思惑は外れ、彼らは一〇四七名闘争を解体する方途を失って国家
権力を剥出しにした攻撃に訴えたのだ。
 「反対派闘争団を除名せよ」と政府・与党が公然と命令し、それに国労本部が唯々諾々と従う状況のなかで、それに対して説得活動を行なうのは当然の団結権の行使である。しかも大会という労働組合にとって最高の意志決定の場に警察権力が介入し、一方の側を不当解雇するなどというやり方は、これまでに例のない団結権そのものへの大弾圧だ。
 一方国労本部は、自らの組合員を警察
権力の売りわたすところまで転落した。
 こうした攻撃と真正面から対決することなしに一〇四七名闘争の勝利は絶対に実現しないことは明らかだ。闘いの前進は否応なく密集せる反動を生みだす。そしてそのときこそ闘いの真価が問われるときだ。

 呼びかけに応え、全国に反弾圧の闘いを

 この間全身全霊を尽くして国鉄闘争を支えてくださった多くの方々によって呼びかけが発せられ、弾圧粉砕−一〇四七名闘争勝利に向けた大きな運動が始まろ
うとしている。
 5・27国労臨大弾圧は、有事法制下の労働運動弾圧というべき、全ての労働者に向けられた重大な攻撃だ。しかしこれ
をはね返す闘いを本気になって全国に燃え広がせることができれば、逆に権力を包囲し一〇四七名闘争の勝利の展望をたぐり寄せる大きな可能性を秘めた闘いだ。この運動を全国津々浦々に広げよう。
 われわれは、この弾圧との闘いのなかでこそ、一〇四七名闘争は、これまで以上に全労働者的課題として裾野を広げ、筋骨を鍛え、勝利の展望をつかみとることができると確信している。闘いの勝利
への道筋は鮮明になった。原点にかえって一から闘いをつくりあげよう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る