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民営化・解雇反対をかけた
韓国・国鉄労組のストに、連帯のアピール!

連帯して闘おう!
 2月25日、韓国の全国鉄道労組(韓国労総傘下/2万3千人)、韓国発電産業労組等(民主労総傘下)の公企業労組は、政府の民営化攻撃の撤回や賃金引き上げ、労働時間の短縮等を求めてゼネストに突入した。韓国の2つのナショナルセンターが統一ストを展開するのは初めてのことである。
 動労千葉はこのストライキに、共に闘いぬく決意を込めて連帯のアピールを送った。
 韓国政府が強行しようとしている国鉄等の民営化は、日本と同じように「赤字解消」を理由とした首切り攻撃である。政府は民営化法案の国会上程を昨年12月に予定していたが、反対闘争の前に断念。再びこの2月の臨時国会への上程を画策している。
 一方韓国鉄道労組は昨年5月、組合員の圧倒的多数の支持をえて、50年以上つづいた労資協調派の執行部に変わって闘う執行部を選出し、今回の闘いに決起している。
 韓国政府は今回のストライキに対し、「民営化は国策上の問題で労働組合の交渉対象ではない」と、15年前、動労千葉に仕掛けた攻撃と全く同じ論理で「違法スト」と規定し激しい弾圧、組合潰しを強行しようとしている。検察は韓国鉄道労組指導部37人の不当逮捕にのりだすというのだ。これに対し執行部はソウル市内の大学や教会にろう城し、果敢にストを貫徹している。

全支部でスト体制を
 われわれはこの闘いに心から連帯し、02春闘に起ちあがる。3月2日に開催された第46回定期委員会では、3月28日〜31日のストライキを頂点としたこの1ヵ月の総決起・総行動の方針が決定された。
 02春闘の第1の課題は、検修・構内業務の全面外注化−新保全体系合理化攻撃を何としても阻止することだ。この攻撃の行き着く先は、職場丸ごとの外注化−転籍・賃下げ、雇用と一切の労働条件の根本的解体であり、まさに第二の分割・民営化攻撃に他ならない。また鉄道輸送の根幹をなす保守三部門も全面的な外注化攻撃は、必然的に運転保安の崩壊を招くものだ。
 02春闘の第2の課題は、1047名の解雇撤回闘争をめぐる危機的現状を打開し、勝利の展望をこじ開けることだ。国労本部は、不当にも解雇され必死で闘いの継続を訴える仲間たちに査問委員会を設置するところまで転落した。一方では、闘う闘争団の仲間たちが退路をたった闘いに決起し、全国に波紋を広げている。われわれはこうした鋭い分岐のなかにあって、この現状を打開する起死回生の闘いに起ちあがる。
 02春闘の第3の課題は、半世紀にわたる春闘の歴史に終止符が打たれようとしている現状を打開するために労働組合は何のために存在しているのかをかけて起ちあがることだ。日経連は賃下げと首切り、終身雇用制を最後的に解体し、全ての労働者を不安定雇用の地位につき落とそうとしている。何としても貨物ベアゼロ攻撃−差別・職能給の導入を阻止しよう。
 02春闘の第4の課題は、国際連帯をかけた反戦春闘として闘いぬくことだ。「テロ根絶」の名のもとに戦争が正義とされ、小泉超反動政権は今国会に有事立法を上程し、日本を「戦争のできる国」にしようとしている。命がけの闘いに起ちあがっている世界の仲間たちと連帯して起ちあがろう。
 そして何よりもこの闘いの全過程を通して、新たな動労千葉根絶攻撃をはね返し、団結と組織の強化・拡大を実現しよう。大失業と戦争の時代に通用する動労千葉をつくりあげよう。