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02春闘3ヶ月決戦

 われわれは昨年末来の情勢の重大な展開にふまえ「02春闘3ヵ月間決戦」方針を決定し、1月10日、
千葉支社に「われわれが最も効果的と判断する時期、規模においてストライキを含む争議行為を実施する」旨千葉支社に通知した。
 いついかなるときでも闘いに突入できる闘争体制を直ちに築きあげよう。第二の分割・民営化攻撃−組織破壊攻撃を許すな!検修・構内外注化阻止−運転保安の解体を阻止しよう!1047名闘争勝利−不当労働行為根絶!02春闘に勝利しよう!

組織破壊攻撃に反撃を
 「3ヵ月間決戦」の第一の課題は、昨年末に強行された繁沢副委員長、長田組織部長の強制配転という、動労千葉への重大な挑戦、露骨きわまりない組織破壊攻撃に断固として組織をあげた反撃を開始することである。
 われわれはこの攻撃を、第二の分割・民営化攻撃との攻防戦の本格的な開始を告げる重大な攻撃であると受けとめた。動労千葉の代表を狙い撃ちした卑劣な攻撃は絶対に許さない。我々はかつて、国鉄分割・民営化攻撃に真正面からたち向かい、強固な団結を守りぬいた闘いの伝統と労働組合の原点にかけて、新たな闘いに突入する決意である。

反合・運転保安確立 
 第二の課題は、検修・構内業務の全面的な外注化攻撃、新たな検修合理化−「新保全体系」粉砕を焦点とした反合理化−運転保安確立の闘いである。
 検修・構内外注化攻撃と、この4月にも強行が画策されている「新保全体系」合理化は、運転保安を根本から解体する攻撃だ。また設備関係の外注化で3000名もの仲間たちが強制出向にかりたてられたように、その後に想定される「転籍」−首切り攻撃、これと一体となった「シニア制度」問題を含め、雇用−賃金−労働条件を根本的に解体する攻撃でもある。
 そして、昨年末の不当配転は、明らかに検修・構内外注化を強行するために仕組まれた動労千葉破壊−幕張支部破壊攻撃である。

1047名闘争勝利
 第三の課題は、1047名闘争を中心とした国鉄闘争の重大局面に反撃を開始することである。1047名闘争−国鉄闘争は「四党合意」の首謀者たちが国労を脱退し、分裂組織をたちあげるという重大な事態に直面している。国鉄闘争をめぐる新たな大流動が始まっている。この攻防戦のなかから、国鉄労働運動の再生を実現しなければならない。
 そして何よりも東労組を解体し、強制配転者の原職復帰をかちとり、職場から不当労働行為を根絶しな
ければならない。

02春闘に勝利しよう 
 第四の課題は、連合の春闘放棄を許さず、春闘の再生−02春闘勝利をかちとることである。 
 日経連は02春闘にあたり、「もはや賃金か雇用かの選択を議論して済む状況ではない」「整理解雇は必然的だ」と主張し「ベアは論外、定昇凍結、ワークシェアリング−賃下げ」を掲げた。一方連合はベア要求を放棄するという全面屈服を決定している。
 倒産・解雇・賃下げの嵐が吹き荒れ、怒りの声が充満する状況のなかで、労働組合の存在価値が問われている。われわれはこうした状況のなかで、港合同、関西生コンの仲間たちとともに「02春闘総行動」を呼びかけ、ストライキをもって闘いに起ちあがる決意である。
 黙っていたら賃下げ−首切り攻撃が全労働者に襲いかかる。何としても貨物ベアゼロ攻撃を打破しなければならない。

反戦・組織拡大春闘
 第五の課題は、3ヵ月間決戦を「反戦春闘」、「組織拡大春闘」として闘いぬくことである。
 世界恐慌の危機、戦争の危機が迫っている。「テロ根絶」の名のもとに戦争が「正義」とされる危機的状況が到来している。小泉政権はこの3月にもついに有事法制を上程しようとしている。われわれはこの情勢に真正面からたち向わなければならない。
 そして何よりもこの闘いの渦中で組織拡大の本格的な展望をきりひらかなければならない。全力をあげて闘いに起ちあがろう。


1月10日、千葉支社に争議通告

争議行為に関する通知

国鉄千葉動力車労働組合は、繁沢敬一君、長田敏之君、大木 孝君への強制配転に見られる露骨な組合差別が現在も継続されていることに厳重に抗議するとともに、下記の場合、不当労働行為の根絶並びに労働条件の確立等を求めて、本通知の範囲において、最も効果的と判断する時期、規模においてストライキを含む争議行為を実施する予定であるので通知する。

1.「動労千葉申第4号」及び「動労千葉申第12号」で求めた諸要求の解決が速やかに行なわれない場合。

2.人事異動に関して、動労千葉本部・支部役員、組合員が意図的に人選されるなど、組織破壊行為、不当労働行為が行なわれたと判断した場合。

3.当組合が満足すべきと判断する会社の対応・回答があるときは、今回の争議を終結する。会社が、そのような対応・回答をすることを重ねて要求する。