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動労総連合の組織拡大を!

第16回定期大会開催

 動労総連合は、12月8〜9日DC会館において第16回定期全国大会を開催した。
 JR東日本におけるニューフロンティア21による1万人合理化、シニア制度と一体の保守部門の外注化攻撃、西日本における今後5年間での9千人削減計画と分社化を狙った「新グループ経営体制」攻撃、貨物は「新フレイト21」が破産する中で「ニューチャレンジ21」を策定し5千人、6千人体制といった徹底した犠牲を労働者に強制しようとしている。貨物は単年度黒字を至上命題にして賃金や手当ての抑制をしてきている。
 今年の大会は、これらのJRにおける攻撃と闘うと共に「9・11」とアメリカ・ブッシュのアフガニスタンへの爆撃の開始、大失業時代の到来と小泉内閣の自衛隊出兵という情勢の中で動労総連合がどのように闘うのかが問われた重要な大会としてあった。
 大会は平岡副委員長の開会あいさつで始まった。
 資格審査が行なわれた後、銚子支部の鈴木代議員を議長に選出し議事が進められた。
 委員長挨拶で君塚委員長は「世界情勢は、資本主義が行き詰まっていることをを示している。日本は戦争の出来る国家へなった。NTTでは11万人首切り、転籍の攻撃がかけられ、JRは第二の分割・民営化がかけられている。JR法の改正でJRは営利目的の会社になった。国労は「四党合意」で闘いを放棄し、「四党合意」を推進する者は国労を脱退し東ユニオンを結成し、国労を分裂させようとしている。動労総連合の今年1年間の目標は組織拡大だ、各組織が間口を広げて新組合員を獲得しよう」と挨拶した。
 2000年度の経過報告と2001年度の方針案、予算案の提起を受けた後質疑や各地方からの報告が行なわれた。出された意見は、
●春闘ストを二波のストライキで闘った 
●鉄道部の合理化、第三セクター化に反対する2月ストライキを闘う 
●西日本の工場は1、2年で全部外注化しようとしている。会社は検修に力を入れていない 
●もんじゅ闘争と呉での自衛隊の出兵阻止闘争を闘った 
●検修外注化攻撃と11月に提案された新保全体系に反撃するためストライキを含む闘争体制をつくろう
●動労総連合に誇りをもって組織拡大の闘いを 
●貨物では会社による手当て削減に対して現場では不満が充満している。中期計画では5千人体制がいわれている中で基地の統廃合、労働条件をどう守っていくのか 
●仕業検査延伸に伴い幕張では動労千葉の活動家が集中的に仕事を外されている、連日抗議行動を闘った、外注化は許さない 
●平成採獲得のためにもJR総連革マル問題をどうするのか
 出された質問と意見に対する本部答弁がされ、最後に君塚委員長は「JRになって15年、法改正で手かせ、足かせがなくなった。15年でやってきたことを5年でやろうとしている。総連合も今まで通りではだめだ。JRの中での総連合としての位置付けをはっきりさせ組織拡大のチャンスにうって出よう。来春闘は闘える春闘の復活を目指して、組織拡大−春闘勝利で闘おう」とまとめ、運動方針案は満場一致で決定された。
 大会宣言の発表、議長解任あいさつに続き、国分副委員長が閉会のあいさつをおこない組合歌合唱、君塚委員長の団結ガンバローで終了した。