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 第24回乗務員分科定期委員会開催 

運転保安の最大課題−保守3部門外注化を阻止しよう!

 11月7日、DC会館において、第24回乗務員分科定期委員会を開催された。
 今大会は、保守3部門の外注化攻撃がなされるなか、乗務員分科としても運転保安にかかわる最重要課題としてこれを捉え、この攻撃にどのようにたたかっていくかという真価の問われる大会だ。
 司会より、資格審査・委員会成立宣言を発表後、議長に幕張支部の井上哲郎さんを選出し、議事の進行が行われた。
 はじめに挨拶に立った橋本乗務員分科会長は、「10月1日からJR会社法の一部改正により、本州3社の体制が大きく変わることは、これまでの鉄道会社のあり方とそこに働く労働者の労働条件を根底から覆そうとする新たなJRの大リストラ攻撃だ。そして、JR東日本が提案したシニア制度とメンテナンス部門の全面的な外注化・転籍攻撃はその攻撃の中心をなす攻撃だ。検修・構内業務をはじめ、あらゆる業務を売り渡してしまった場合、運転保安や安全に対する問題は深刻だ。技術力の継承の面でもJRは全系統にわたって何一つ技術力を持たない会社になってしまう。われわれにとって列車の運転だけに専念できる環境、定年まで働ける労働条件の確立、反合・運転保安問題等、乗務員分科としての課題は非常に大きくなっている。今大会での活発な討論により、組織をあげた反撃態勢をつくりあげよう。」と挨拶した。
 次に本部より挨拶を受けた。はじめに田中康宏委員長より「動労千葉が今大会で新しい執行体制を確立したことは、非常に重要な意味をもつものであることは間違いない。今日も分割・民営化の嵐を乗り越え、差別・選別を受けながらも団結をかためて日々必死にたたかっていることがそれを示している。新執行体制で飛躍することを誓い、全力でがんばる動労千葉の中心は乗務員分科なので活発な討論を行っていただきたい。」
 続いて中野洋常任顧問より「28年の専従生活の中で、すばらしい仲間と出会い、60才になるまで労働運動をやってこれたことは、本当にうれしいことだ。労働者は団結なしには闘っていけない。72年の船橋闘争を闘ったことが非常に重要だった。乗務員に責任転嫁する攻撃に対して、乗務員が一丸となって闘い、攻撃をはね返した。まさに闘いなくして安全なしだ。これからの乗務員分科としての真価が問われている。全力で闘う態勢をつくりあげてほしい。」。 引き続き小倉邦夫交渉部長の挨拶の後、議事を進行し活発な討論が行われた。最後に団結ガンバローを三唱し、定期委員会は成功裡に終了した。

【主な意見】
◆除草作業が滞ったまま放置されている状態が目立っている。
◆携帯時刻表の各種記号などの記載について、曖昧になっている。
◆停止位置不良の場合の取扱に各支社間及び各区によって相違がある。統一すべきではないか。
◆保守3部門の外注化に伴い、異常時においてどのような対応になるのか。乗務員に状況確認の依頼が増えるのではないか。状況確認に対して責任問題は発生しないのか。
◆工臨に関して、作業現場に発車時刻まで待機しているのではなく、作業の進展に応じて速やかに駅などに収容できないのか。
 等々、多くの意見が出されました。それらを集約して直ちに会社側に申し入れを行った。