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新委員長に田中康宏さん、書記長に中村栄一さんを選出

新執行体制を確立!第30回大会

 第30回定期大会は、世界戦争突入ともいうべき激動の情勢のなかで闘う方針を確立するとともに、新しい世代の動労千葉に相応しい新執行体制を確立した。この新体制の下、全組合員が一丸となって動労千葉の一層の発展を創りあげていこう。
田中委員長 中村書記長

質疑で出された主な意見・質問
大会2日目は、提起された経過報告、運動方針案などをめぐって活発な討論が行われた。
●支部は、組織拡大に向けて頑張っている。職場でおかしいことはおかしいといえる職場をめざしてさらに奮闘していきたい。また強制配転者の原職復帰闘争の強化を。
●貨物のベアゼロ攻撃打破に向けたたたかいについて。国土交通省のモーダルシフトの推進は貨物会社のさらなる合理化ー乗務員勤務制度の改悪と基地の統廃合攻撃になる。これに対するスト含めた闘いを。貨物会社では、60歳を越えた人の再雇用先がほとんどないなかで、「再雇用制度」が運用されているが、会社はどのように考え、組合はどう対応しようとしているのか。
●貨物新フレイト21は破産した。ニューチャレンジ21では基地の統廃合と動乗勤はどのようになっていくのか。京葉線の2期工事が始まっているが、どのようになっているか。
●貨物ベアゼロ2年連続。年々各期手当も減り、年収が減っている。生活できる賃金をよこせという賃金闘争を本線ストの戦術も含めて強化してもらいたい。
●武蔵野線の乗り入れについて、京葉運輸区自体が持ち分線区が広すぎ、運転保安上問題がある。本部のダイ改についての考えを聞きたい。シニア問題については、本部との話を密にし、本人たちの気持ちを大事にしてやってもらいたい。組織拡大については、平成採の獲得が第一と思うが、なかなか大変である。地道にやっていきたい。
●東労組の第四次労使宣言であるが、本当に信頼関係あれば4回も結ぶ必要ない。東労組内でも差別選別が顕著になって、様々な不信感、不満、疑念が渦巻いている。動力車の精神を未来に継承させていくためには、平成採の獲得が必要だ。その魂を継承させる責任が今大会に結集したみんなにある。新世代の動労千葉を実現するために現場でがんばろう。
●シニア問題で、これから対象になる人となった人が同じ職場に一緒にいる状況だ。方針を鮮明にしてやっていく必要がある。出向先の車両整備で勤務時間が慣例で早朝サービス出勤となっている。出向先との交渉も必要なのでは。12月に仕業関係8人削減といわれているが、その配転先も含めどう闘うのか。
●施設等の外注化が始まっているなかでその中身について説明してほしい。DL関係の要員問題で、内燃機関の免許をとって机上訓練中だ。ハンドル訓練が3ヶ月位の予定だがその中身を教えてほしい。冷房化を早急にお願いしたい。工臨について駅間に止めないで駅で時間まで待機するようにできないか。
 構内業務外注化されると、57歳以上の体をこわした本線運転士はいくところがない。この点についてどうするのか。「四党合意」を受け入れている国労について、一緒に闘える対象なのか。国労動向について教えてほしい。
●米ブッシュ政権は戦争に入るといっているが、動労千葉としてどのような取り組みを行っていくのか。台風の時、倒木にぶつかって死ぬ思いをした。保守三部門がなくなったら乗務員は命がけ。運転保安の問題について最重要の課題として闘ってもらいたい。
●検修の要員削減を阻止するために闘う。新執行体制とともに闘っていきたい。
●55歳以上が多くなってくるが、組合費について検討できる余地はないのか。
●踏切事故があった。四種の踏切があるが、草刈りの要請を出したが、予算がないといっている。交渉でも要求して保守を充実させてほしい。
●保守三部門の切り捨てによって営業分科−駅の方でも影響が出ている。駅異動してわかったが、各駅対応がバラバラ。この間の台風の時も感じたが、保守部門が切り捨てられれば駅の負担が大きくなる。指令も実態を把握せずやみくもに行ってくれという対応。倒木など外託業者がすぐ対応できるのか。保守の切り捨てを許してはならない。
 また千葉以東では、駅間で玉突きの助勤を行っている。小さい駅では勤務担当の助役の力関係で助勤を取れたり、取れなかったりの状態で、みんな年休が流れている。玉突き助勤をつぶせないか。こういう制度は悪いと声を大にして、各駅連携をとりながら一体となってやっていきたい。
●新しい制服のアンケートをとっていたが、常にネクタイを必要とするようなシャツであった。区長は、来年辺り制服を替える時期ではないかといっているが、真夏でも365日ネクタイ着用となるのか聞きたい。

 以上のような、質疑を受けて、本部執行部が答弁、最後に中野委員長が「今回は時代が要請する大きな飛躍を問う大会。団結の有り様も変わってくる。動労の原理原則とは、反合・運転保安闘争の確立だ。列車の運行を守るのが動労の原理原則だ。三河島事故と鶴見事故を契機に「闘いなくして安全なし」というのがこのときからスローガンとなった。要求だけでは安全は守れない。それをさらに発展させたのは、船橋・高石事故だった。運転士に責任を負わせるのは許せないと闘った。当時の動労本部とこれをめぐって対立が始まった。「奪われた労働条件を奪い返す闘い」として、われわれは反合理化闘争を闘い、全国一の労働条件を獲得した。組織拡大といったとき、この考え方を貫いていくことだ。日刊をぜひ他労組の組合員にも読ませてほしい」と総括答弁を行った。

新たな執行部選出される
 続いて行われたスト権一票投票は満場一致で批准された。
 役員選出に移り、新委員長となった田中康宏、現場からの書記長となった中村栄一両氏を含む新執行体制が発表され、信任投票では満場一致で全員が信任され、新たな執行部体制が確立した。
 新旧役員あいさつでは、動労千葉結成以来の役員であり、今回勇退し、幅広く組合の共闘関係などに携わる常任顧問となる中野洋氏、特別執行委員となる布施宇一氏、会計監査員の鈴木貴雅、石川稔両氏、執行委員の山田護氏よりそれぞれ退任のあいさつを受けた。
 中野氏は、「波瀾万丈の情勢のなかで、皆さんの力で新体制をつくりあげていってほしい」、布施氏は、「組合運動30年、クビになって20年、ここまでこれたのは皆さんのおかげ。心から感謝したい」と挨拶。
 新役員となった田中委員長は「中野委員長、布施副委員長という卓越した指導の次に引き受ける責任の重さを痛感している。結成以来20年余、積み上げられてきた団結を大事にして、切磋琢磨しながら新しい動労千葉の前進をかちとっていきたい」、中村書記長は、「動労千葉は誰が役員になってもおかしくない組合。皆さんの手助けをお願いして、勉強しながらやっていきたい」と挨拶し、更に小倉、関根執行委員より決意が述べられた。
 最後に組合歌合唱、田中新委員長の団結ガンバローで、新生動労千葉は新たな船出へと漕ぎ出した。


新たに選出された新執行体制

役 職 氏 名 職 名 所 属
執行委員長  田中 康宏 車 両 係 津田沼
執行副委員長  君塚 正治 主任運転士 新小岩
 繁沢 敬一 車両技術係 幕 張
書記長  中村 栄一 運 転 士 千葉転
執行委員  白井 敏行 運 転 士 千葉転
 高石 正博 運 転 士 津田沼
 小倉 邦夫 運 転 士 千葉転
 清水 匠 事 務 主 任 千葉機
 外山 義章 営業指導係 京 葉
 川崎 昌浩 車 両 係 津田沼
 関根 一美 運 転 士 銚 子
 長田 敏之 車両技術係 幕 張
会計監査員  花崎 薫 運 転 士 館 山
 島野 三喜雄 運 転 士 木更津
 鎌形 哲男 運 転 士 千葉機
特別執行委員  布施 宇一 運 転 士 千葉転
 橋本 英治 運 転 士 千葉転
 佐藤 博 車両技術係 木更津
 滝口 誠 営 業 係 総 武
 後藤 俊哉 運 転 士 千葉転
常任顧問  中野 洋    
顧 問  中江 昌夫    
 水野 正美    
 山口 敏雄    
 西森 巌