動労千葉を支援する会定期全国総会

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全ての職場・地域に支援する会、全国運動をつくろう!
     ―動労千葉を支援する会定期全国総会―

 動労千葉を支援する会は、定期全国総会を7月24日、千葉県労働者福祉センターでおこなった。昨年の「4・9政治和解」という状況に対して支援する会は国鉄闘争全国運動の中心を担う組織への飛躍をかけて全力で闘いぬいてきた。今年の総会は、北海道から沖縄まで全国から支援する会と国鉄闘争全国運動の地方組織の仲間が結集し、意気高くかちとられた。
 総会は、支援する会運営委員埼玉の高橋君の司会で始まり、北部の別所さんが開会あいさつをおこなった。連帯あいさつの中で、全国運動呼びかけ人の伊藤晃先生が問題提起をおこなった。

伊藤晃先生の問題提起(要約)
 3・11以後社会の矛盾の隠蔽に必死になっている。経団連は民間主導の経済再生を言い出した。それは今、安定構造の危機にあるからだ。今までの価値観は豊かさや進歩や科学、これを信じることで社会全体を資本の共犯者としてきた。原発の基礎もそこにあった。そしてその価値観が奪われた。
 20世紀の資本は労働者の力を自分の力として活かしてきた。それは労働組合という形をとってきた。そして今、震災後の状況の中で労働組合が顔を出していない。もう一度、社会の前面に出さざるを得なくなった。労働組合に人目が向いている。社会の亀裂を埋める条件が揺らいでいる。われわれの運動はこれをつかめることが出来るのか。労働者を結びつけ、労働組合の力を再生し、社会を揺り動かす力にしなければならない。国鉄闘争全国運動は、許せない、おかしなことを運動化していくものでなければならない。

 その後、運動方針の提起を山本事務局長がおこない、会計報告がおこなわれた。被災地福島、宮城からの訴え、広島からの訴えがおこなわれた。
 昼食をはさんで午後の最初に動労千葉からの提起として田中委員長からの問題提起がおこなわれた。
 
田中委員長からの提起
 国鉄闘争の火を消してはいけないという思い出全国運動を立ち上げた。全国の力で新しい一歩を踏み出すことが出来た。われわれの闘いは非常識ではなくなりつつある。「4・9」で問われたことも、大震災で問われたことは非和解性だということ。放射線の問題も、大失業の問題も福島がヒロシマ、オキナワと並ぶ発火点になるかだ。世界は4重苦にあえいでいる。米帝の危機、ヨーロッパ、中国の危機、日本の震災恐慌、全てがリーマンショックから始まっている。これに抗するものを作れるのか否かだ。
 労働運動の崩壊の速度が速まり、全国運動が唯一の発信源になろうとしている。情勢、価値観が変わってきている。これから何をやるのかだ。「4者・4団体」派は、終結宣言を出して国労大会は規約を改正して闘争団を切り捨てようとしている。
 全国運動が着実に前進している形をつくらなければならない。それは会員の拡大、呼びかけ人が増えること、地方組織が広がること。「4・4」派とどう違うのか、それはJR資本と徹底的に闘う運動でなければならない、それが全国運動。基地の統廃合、外注化阻止で示さなければならない。
 秋が焦点になる。総力を挙げて立ち向かう。どうやってつぶすのか。車両整備会社で反乱を起こす。JR本体と受ける会社で闘う。外注化は偽装請負だ。差し止め訴訟も始める。8月末には大集会を開催する。外注化は民営化ー非正規化そのものだ。そして11月集会を全世界の労働者に反失業、反原発を訴える国際的統一闘争としてやり抜きたい。

11年度の運動方針、運営委員を決定
 これらの提起を受けて討論の討論の最初に郵政非正規ユニオンの斉藤委員長が、「6月末に全員解雇された。組合員でないものは他支店で採用されている。絶対に許すことは出来ない。日本郵政を変えて、日本を変える」と発言。三浦半島教組からは教育現場の闘いが報告された。その後、フリー討論がおこなわれた。
 討論のまとめでは、支援する会西部の伊藤さんが「国鉄闘争と反原発の怒りを結びつけよう。年内2000口の会員獲得を」と提起した。運動方針、会計が承認され、新年度の運営委員が発表され、全員が承認された。
 第二部の懇親会では、総会で発言できなかった各地域からの発言がおこなわれ、動労千葉からのお礼と決意では組合員全員が並びそれぞれが基地統廃合、外注化阻止への決意を表明した。最後に団結ガンバローで総会を終了した。 

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