「国鉄闘争全国運動」の発展を

「国鉄闘争全国運動」の発展を
解雇撤回・外注化阻止の闘いを全国に

 6月13日にスタートを切った「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を支援する全国運動」(略称・国鉄闘争全国運動)。新たに次の方が呼びかけとして加わってくれました。

西田節さん(元総評オルグ・元東部一般統一労組委員長)
鎌倉孝夫さん(経済学者・埼玉大学名誉教授)

現在、呼びかけ人は次のとおりです。

伊藤晃(日本近代史研究者)/入江史郎(ス労自主委員長)/宇都宮理(自治労愛媛県職委員長)/大野義文(元安芸労働基準監督署長)/大和田幸司(全国金属機械港合同事務局長)/鎌倉孝夫(経済学者・埼玉大名誉教授)/北原鉱治(三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長)/金元重(韓国労働運動史研究家)/高英男(全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部副委員長)/鈴木達夫(弁護士)/高山俊吉(弁護士)/手嶋浩一(元国労九州本部書記長)/中江昌夫(元国鉄動力車労働組合副委員長)/西田節(元総評オルグ)/花輪不二男(世田谷地区労顧問)/葉山岳夫(弁護士)/山本弘行(動労千葉を支援する会事務局長)/矢山有作(元衆議院議員)/ジャック・ヘイマン(ILWUローカル10執行委員)韓国・民主労総ソウル地区本部傘下主要連盟・労組代表32名/全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部

呼びかけ人の訴え

闘いは剣が峰
矢山 有作(元衆議院議員)

 国鉄闘争がいま、まさに剣が峰に立たされておるんじゃないか。もし国鉄闘争が潰されることになったら日本の労働者の先が開けない。企業がほしいと思えば雇う、いらんとなればやめてくれと首を切る。働いても働いても食えない状態の賃金でこき使われる。そういう状態に全体的になってしまうんではないか。
 従って、まさに国鉄闘争の成否がこれからの日本労働運動の命運を決めていくんじゃないかと考えておるんです。
 労働者の権利・生活は闘うことによって初めて勝ち取られるんであって、棚からぼた餅みたいに向こうが情けをかけて落としてくれるもんじゃない。
 大体「国鉄改革法」という法律は違憲立法ではありませんか。ここがどうも曖昧にされているんじゃないか。中曽根が考えたことは、憲法を変えて再び日本を軍事中心の国家にするということでしょう。そんなでたらめを許すわけにはいかん。
 本当の生き方というものを考えるためにも、私は動労千葉の闘いというのは非常に重要な意味を持っていると思っています。動労千葉の闘いを孤立させよう、一般の運動から切り離し、労働者の中にすら反感をもたせるようにしようということで一生懸命になっておるのが政府側であり、JR当局です。それに飲み込まれないよう、負けないように、頑張っていただきたいと心から思っております。

恐ろしい社会に変貌
手嶋浩一(元国労九州本部書記長)

 国鉄の分割・民営化を境に、労働者派遣法が秘かに施行され、世の中には働いても働いても不安定な生活を余儀なくされているワーキングプアと呼ばれる労働者が溢れ出し、正規、非正規雇用という、格差が拡大する恐ろしい社会へと変貌してきている。
 国鉄の分割・民営化によって、既成労働組合間に国労の「二の舞」をするなと、秘かな合い言葉が漂い、闘いが放棄されて久しい。労働者は、闘いの過程で人の痛みを知り、人への思いやりを学び、人として生きる喜びやぬくもり、そして労働者が連帯することの大切さを体得していくものである。労働組合が闘いを放棄することは、そうした気持ちが喪失してしまうことを意味し、自己中心的な冷酷な人間を生み出し、それは、いずれ奴隷の道を歩みはじめ、死へと至らしめる。
 労働者の闘いこそが、素晴らしい人間社会を創りあげていくものであることに確信をもって、全国運動を展開しようではないか。

歴史的意義もつ運動
伊藤 晃(日本近代史研究者)

 呼びかけ人に加わったのは、私が戦後の労働運動史を研究してきて、いまが決定的な時であると考えたからです。労働運動は民主主義社会を構成する本質的な要素の一つであると考えています。中曽根康弘氏は、労働運動を滅ぼすことによって民主主義を瀕死させるというはっきりした戦略的意志をもって80年代に政治を行なった人です。
 1047名の闘いは、多大の苦しみがあったのは事実だけれども、決して単なる救済の対象ではない。労働運動への意志と行動こそ社会の基礎であると20数年、闘ってきた人たちです。だからこの1047名闘争と志を同じくして、無数の運動が再度社会の表面に大きな力となってまとまっていくそのきっかけをつくるものでなければならないと思います。全国運動は、労働運動を再生させる歴史的な意味をもつものであろうと私は考えたわけであります。