裏切りに向けて動き出した東労組

検修・構内業務外注化
裏切りに向けて動き出した東労組

外注化推進のため!

 昨秋から5波に及ぶストライキを配置し、外注化の矛盾を突いたわれわれの闘いは、検修・構内業務外注化4月1日実施を阻止する大きな成果をかちとった。団体交渉を開くこともできない状態に東日本本社を追い込んだのである。
 4・1実施ができなかったことについて、会社からは、延期とも中止とも、未だ何の説明もない。それ自体異例のことだ。偽装請負問題、安全問題、現場からの怒りの声の噴出という三つの矛盾が会社と東労組を追いつめている。
 ところが、ここにきて東労組が会社に二つの申し入れを出すなど、再び外注化問題で動きだしている。その内容は明らかに外注化を推進するためのものだ。問題点を指摘するようなポーズをとりながら、外注化自体には全く反対しない。逆に、組合側から、「この点を直せば外注化できる」ことを示そうという内容なのだ。

こんな事求めてない

 東労組が出した申入書のひとつは「車両検修職場における効率化施策の検証に関する申し入れ」である。ここで言っているのは、▼「整備会社における安全管理、品質管理体制を整備・充実していくことを確認したが、書面上だけになっている整備会社がある」▼「整備会社において教育・研修体制が整っていない会社がある」ということだけなのだ。全て外注化することを前提とした議論だ。しかも、交渉でのやりとりは、安全パトロールができているとかいないとか、JRがもっと車両整備会社を指導しろといった低レベルのものである。
 現場が求めていること、現場が怒っていることとはあまりにもかけ離れている。まさにペテンだ。職場の組合員は、整備会社での「品質管理体制」だとか「研修体制」などを求めているのではないことははっきりしているではないか。

二重三重のペテン!

 もうひとつは「偽装請負の根絶に向けた申し入れ」だが、ここでも本質的な問題は全てフタをされ、隠されている。
 言っているのも、▼JR社員が委託会社の作業員に直接指示するのをやめろ、
▼JRの所有物を無償で委託会社に貸与・譲渡または修理するのをやめろ、というだけのことに過ぎない。
 これは二重三重にペテンである。「偽装請負問題を早くクリアして外注化を進めろ」と言っているに等しいものだ。
 そもそも「偽装請負」か否かの根本問題は、請負会社は、「自ら行なう企画又は自己の有する専門的な技術もしくは経験に基づいて業務を処理する」ことができなければならないことにある(労働省告示)。検修・構内業務について言えば、企画する能力も、専門的な技術や経験も、全てはJR側にしかない。だから、今回の外注化は、枝葉の問題ではなく、根本的に偽装請負に他ならない。
 さらに「JRが直接指示するな」などと言うが、2001年に東労組が結んだ外注化協定の議事録確認で、構内運転業務の指揮・命令について次のように書いたのは東労組自身である。

 乗務中の指令指示や出場後の着発線変更等の運転取扱いに係わる指示・連絡については、JRが直接(委託会社の)作業員に行なうことになります。

 偽装請負前提の違法協定を結んできたのは東労組自身だ。言ってることとやっていることが完全に矛盾している。
 要するに東労組が言っていることは、「設備などを無償で使わしているのは有償にすれば偽装請負問題はクリアできる」「現在のような中途半端なやり方ではなく、指揮命令系統も含めて丸投げ外注化してしまえば業務指示問題はクリアできる」という所に行き着かざるを得ない。
 東労組の裏切りを許すな!あらためて外注化阻止の闘争体制を強化しよう。