5/10動労水戸がストライキ 原発から20㌔圏内 「世界一危険な区間」の運行再開強行するJR

常磐線広野―竜田間 運転再開絶対反対

5/10動労水戸がストライキ

「世界一危険な区間」の運行再開強行するJR

原発から20㌔圏内で運転

 JR水戸支社は、20㎞圏内で避難区域である竜田駅ー広野駅間の運転再開を通告してきた。5月10日からの試運転に対して動労水戸はストライキで抗議し、いわき駅前で抗議行動を行った。動労千葉も長田書記長を先頭に駆けつけた。
JR東日本水戸支社は、全村避難の楢葉町が「6・1帰町宣言」を出すことを想定して運転再会するとしているが、まだ帰町宣言も出ていないし住民誰一人か帰っていない。帰町宣言が本当に出るかどうかもわからない 楢葉町内の放射線量は国が除染の「長期目標」とする毎時0.23マイクロシーベルト(年間1㍉シーベルト)より高い状態が続いている。水戸支社は「沿線の除染は完了した」と言っているが、放射性物質は周辺の広範囲に厳然として存在し、除染をしても数ヶ月もすれば元の値に戻ってしまうというのは現地では常識だ。
そして何よりも、原発事故は依然として収束していない。4号機の燃料棒取出しは一つ誤れば大事故に至る作業であり、メルトダウンした炉心は廃炉への道筋さえ定まらず、膨大な汚染水も増える一方だ。こうした中で原発から20㌔圏内に進入し列車を運転することは、労働者、利用者を原発の不測の事故や、被ばくの危険にさらすことを意味する。そしてJRは、高濃度放射能汚染地帯を走らせるのに安全対策は何もない。

被爆を強制する運転再開

 避難している楢葉町の町民も、町主催の懇談会で、「除染の目標値を達成してから帰還を考えるべきだ。安心して生活できないのになぜ急ぐのか」と、国や自治体やJRの帰還強制に怒りの声が上がっている。鉄道が再開すれば、「避難地域での生活はあきらめろ。被爆線量が高いくても帰れ」という圧力が高まることは必死だ。労働者と乗客の命と健康を守るために闘うことは、労働組合の社会的使命だ。今回の動労水戸の闘いは、地元マスコミも大きく取り上げた。原発・放射能とたたかう住民運動の展望をも大きく切り開いている。