2001年 闘春 われわれは今日、時代をまたいで21世紀のスタートラインにたった。

 われわれが新しい世紀に望むのは、21世紀が、労働者が真に社会の主人公として登場する時代となることだ。

21世紀の劈頭に

 20世紀、歴史は真の意味での世界史となった。しかしそれはそれは「戦争の世紀」としてであった。19世紀から20世紀の境で世界を分割し尽くした帝国主義者たちは、自分たちの戦争に世界をひきずりこんだ。20世紀は、新しいものと古いものが対立し、拮抗する状況のなかで幕をあけた。日本は日露戦争の勝利者として列強に互してなりあがろうとし、アメリカも清国の門戸解放要求と米西戦争の、勝利をもつて世界に登場した」オスマントルコ帝国はすでに臨終のときを迎え、イギリスはボーア戦争の勝利を手にしたが、それは世界支配の陰りを示す事件でもあった。こうした歴史の大変動が生みだしたのが二度の世界戦争であった。
だが同時に、20世紀は「戦争の世紀」にたち向かった労働者・民衆の解放と革命、闘いの世紀でもあった。帝国主義による苛酷な植民地支配に対し、民衆は次々に起ちあがり、歴史の前面におどりでた。
1917年、ロシアの労働者は蜂起し、歴史上はじめて労働者・農民の国家を樹立した。しかし革命の理念は裏切られ、スターリニズム体制のもとで圧政下にくみしかれ、世界の労働者は永い苦難の道を歩まざるを得なかった。.
21世紀もまた、新しいものと古いものが拮抗する状況のなかで時を刻み始めた。1989年のベルリンの壁崩壊を契機として東欧-ソ連のスターリン主義体制は崩壊し、資本主義体制も死の苦悶にあえいでいる。アメリカの超バブル経済は、ついに最後の崩壊をはじめている。パックス・アメリカーナを中心とした時代は終わりを迎え、日本ももはや後のない国家的破産状態に直面している。20世紀初頭と同じ弱肉強食の論理が形を変えて世界を覆い、労働者にむきだしの攻撃がか.けられている。出口を失った資本主義の危機は、資本と資本、国家と国家が蹴落とし合う関係に再び入ったのだ。われわれは今、すべてを巻き込んで疾風怒濤のごとく激動する変革の時代の最中にたっている。
多くの者が信じこんできた「資本主義の永遠の発展」などという幻想は今まさに崩れ去ろうとしている。21世紀、旧体制にとって変わるのは、あらかじめ与えられたものではなく、労働者自身が新らしく創りだすものでなければならない。

無限の可能性を信じ

 多くの者が不満を抱え、わきあがる怒り、欲求をもっていたからといって、それだけで「闘う人民」になるわけではない。だがそれが時代の転換点のなかで、変革の意志・思想にふれ、その闘いに出会ったとき、必ずそこに火花がおこる。
われわれはそのために、団結を固め、戦列を強化し、全国に呼びかけをつづけてきたのだ。21世紀は、労働者にとって、そして動労千葉にとって大きな可能性をもつ時代でもある。
動労本部からの分離・独立、国鉄分割・民営化攻撃に対する二波のストライキへの決起、JR体制下での原則的な闘いの貫徹、闘う労働組合の全国ネットワークの呼びかけ、1047名の解雇撤回闘争をはじめとした国鉄闘争における闘いの路線・方針の提起、そして新会館の建設と組合財産保全事業。われわれは、まさに密集せる反動、おしよせる攻撃の矢面にたちながら、それまでの労働運動の「常識」をも覆して揺るぎない団結を守り、職場に根をおろし、またつねに巨視の眼を失わないことに心がけて「天下国家」を語りつづけた。

絶好のチャンス到来

 JRをめぐっても、この間のわれわれの闘いがいよいよ実を結ぶ可能性を秘めた新たな情勢が到来している。運輸省は今通常国会で、JRの完全民営化に向けた法改正を行い「国鉄分割・民営化の最終的な完成」をうたいあげようとしている。しかし、そのためには決着をつけなければらなない課題が未だ多く残されている。そのひとつが1047問題」だ。4党合意は一挙にその決着をつけ、同時に分割・民営化の時点で潰しきれなかった、動労千葉や国労の解体をやり遂げようという攻撃であった。だが攻撃は思惑どおりには進まなかった。闘争団の激しい怒りの決起を発火点として、逆に労働運動の現状に対する危機感、階級的労働運動の再生に向けた想いを沸騰させ、全国に波紋を広げて、労働運動を二分する激論・分岐を生み、敵の意図は貫徹されないまま、われわれは21世紀になだれ込んだのだ。
また完全民営化に向けたもうひとつの問題は革マル問題だ。今JR総連では、九州労の組織崩壊、拉致・監禁-告訴等、おぞましいとしか言いようのない革マルの内部抗争がくり広げられている。完全民営化を前にして、JR総連に対して権力や資本の側から「革マルと完全に決別しろ」と再三にわたって突きつけられたことが発端となったのは間違いない。これは奴隷となった者の醜い末期症状に他ならない。一方、自らがパートナーとして選んだJR総連・革マルをめぐるこの異常な事態は、JRの労務政策の完全な破たんに他ならず、こんな状態で完全民営化などなりたつはずもない。
今われわれは、分割・民営化攻撃以来の怒りを解き放って、JR総連を解体し、組織の本格的な拡大を実現する絶好のチヤンスを手にしている。

 闘いの時は今

JR東日本は完全民営化を前提として、今後5年間の中期経営構想「ニューフロンティア21」を明らかにした。これは、これまでの鉄道会社としての在り方を根本から変えてしまおうとする、まさに第二の分割・民営化攻撃だ。ここでは、一万人の要員削減をはじめ、人事・賃金制度や雇用形態の変更、地方ローカル線の抜本的な見直し、グループ会社の再編成等、全面的な大リストラに突き進むことがうたわれている。その中心をなす攻撃
がシニア制度-鉄道業務の全面的な外注化攻撃である。われわれは、昨年、この攻撃と組織をあげて闘う方針を確立し、その闘争体制をつくりあげた。
闘いのときはきた。何としても1047闘争の勝利をかちとろう。シニア外注化攻撃との大闘争に起とう。その激闘の過中でJR総連解体-本格的な組織拡大を実現しよう。そして何よりも、労働者への暴風雨のような攻撃、憲法改悪に手をつけようという政治反動と対決し、21世紀の劈頭に闘う労働運動の新しい潮流を本格的に登場させよう。21世紀に通用する新しい世代の動労千葉をつくろう。