6・13大集会に1635人が結集

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国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回
新たな全国運動スタート!
6・13大集会に1635人が結集

 6月13日、東京・文京シビックホールにおいて、「国鉄分割・民営化反対 1047名解雇撤回 新たな全国運動スタート 6・13大集会に1635人が結集し、熱気あふれる集会がかちとられた。
 全国金属機械労組港合同の中村吉政副委員長の司会で開会し、呼びかけ人である葉山岳夫弁護士が「4・9解決案は原則的労働運動をつぶすことを狙った一大反動攻撃だ。和解案を拒否した4人の国労闘争団の弁護団に加わった」と開会のあいさつを行った。

新たな全国運動に熱気と高揚感にあふれた会場

新自由主義と対決する新たな運動を

 動労千葉から田中委員長が新たな闘いに向けた訴えを行った。「24年にわたる国鉄分割・民営化反対闘争の結末がこれでいいのか。国鉄改革法の承認であり、JRに法的責任なしの承認でいいのか。そもそもこれは労働組合を闘わないものにかえるという、戦後の労働運動の歴史を画する攻撃だ。攻防の焦点は労働組合だ。労働組合、労働者は団結して社会を動かすすばらしい力を持っているはずだ。この大運動は、新自由主義攻撃と対決し、この時代に通用する新しい労働運動をもう一回つくりあげたい。私たちの解雇撤回闘争はそういう闘いと一つのものだ。全国に巻き起こっている怒りの声を結集しよう」と訴え、会場から万雷の拍手が応えた。

呼びかけ人からの訴え

 5人の呼びかけ人が登壇し、この全国運動をよびかけた各々の思いを語った。日本近代史研究者の伊藤晃さんは「全国運動は、社会の無数の運動が大きな力となってまとまっていくきっかけにならなければいけない」。愛媛県職労宇都宮理委員長は、「自治体労働者に大民営化、首切り攻撃が突きつけられている。動労千葉が切り開いた尼崎事故弾劾闘争や反合闘争を通して多くを学んだ。国鉄闘争を終わらせないことは全労働者にとって最後の砦といってもいいくらい大事な事」。韓国労働運動史研究家の金元重さんは「国鉄闘争の意味を韓国労働運動の発展、苦闘と重ね合わせて見ている。民主労総ソウル本部の32人の指導者が全国運動への賛同を表明していることは1047名闘争への注目を示している」。法政大学弾圧裁判弁護団長の鈴木達夫弁護士は、「北朝鮮への戦争が切迫し、ただならぬ情勢。解決を喜んだという中曽根の分割・民営化にかけた野望を労働者の闘いによって打ち破ろう」。憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士は、「前原国交省は、『国鉄改革の完遂に全力をあげるといっている』。闘う弁護士と闘う労働者・労働組合が一つになるときがきている」。三里塚反対同盟本部役員・鈴木幸司さんの葬儀のため急遽欠席された北原鉱治事務局長からの熱いメッセージが読み上げられた。さらに、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局が連帯のあいさつを行った。新たに呼びかけ人に加わった元国労九州本部書記長手嶋浩一さんらのメッセージが紹介され、ス労自主入江史郎委員長が熱烈なカンパアピールを行った。動労千葉長田書記長が後半の司会を行い、呼びかけ人を代表して動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が「新たな全国運動の趣旨・目的と当面の課題」を提起した。

もっとも注目された動労千葉争議団・国労闘争団員

動労千葉争議団・国労闘争団員が訴え

 当該の動労千葉争議団と4名の国労闘争団が登壇し、集会は最高潮となった。高石正博君は、「動労千葉は当然和解から除かれた。これまではちょっと遠慮しながらやってきたが、これからは最先頭で本当に納得のいく解決まで闘っていく」。中村仁君は、「一人の首切りも許さない闘いを貫いて解雇された。これが労働者の魂だ。原則を曲げずに闘う労働運動を作り出すために全国に物販を広げて下さい」、中村俊六郎君は、「これからが本当の正念場。これからも全力で闘っていく」と決意を表明した。さらに和解案を拒否してたちあがった北海道、九州、秋田の国労闘争団員が「国鉄の責任を問わないなど絶対に許せない。私たちの闘いは全労働者のおかれている現実を変えていく闘いだ」と決意を鮮明にした。さらに佐藤正和新小岩支部長のブラジル訪問報国をはさんで決意表明が行われ、最後に全日建運輸連帯労組間生支部の高英男副委員長が「この闘いを孤立させないための武器は現場からの闘い以外にない。徹底的に現場を組織しよう」と閉会のあいさつ。動労西日本大江照己委員長の音頭でインター斉唱、団結ガンバローで終了した。大恐慌時代に立ち向かう新たな闘いが始まった。

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