青年に訴える ①  幕張支部長・山田 護 外注化を止め職場と安全を守る 自分の職場で共に闘おう

7509

外注化はとめられる
昨年10月1日に検修・構内業務の外注化が強行された。制服とか会社の名前が変わっただけで、今までJRでやってきた人がそのまま同じ仕事をやってるけど、仕事が上手く回っているとは思わない。JR側もCTS側も、どっちも責任を持とうとしていない。無責任な雰囲気が職場にまん延している。今は現場がみんなベテランだから回っているけど、こんなことを続けたら必ず重大な事故になる。これまでの検修のルールもバラバラにされている。

会社の計画通り外注化が進んだらJRには何の仕事も残らなくなる。CTSだけになって安全を守って、定時運行できるのか。反対の声がなければどんどん進むけど、そうしちゃいけないし、ならないと思っている。自分としては絶対につぶせると思っている。今年の幕張車両センターには、去年1人だったところを4人もJRで採用した。外注先のCTSに15人も入れているのだから、JRは1人かゼロでもよかったはず。奴らもうちの反対を恐れている。会社だって、下手すると外注化がだめになると思っているから、JRにも人を入れているんじゃないか。
動労千葉は、外注化提案から一貫して反対してきた。闘いの連続だったし、会社側の攻撃は次々きたから、あまり先のことまで考えてはなかった。でも、結果的にうちの組合が頑張ったから他職種も含めて外注化を止めてきたのは事実だと思う。千葉は動労千葉がいて、12年間止めてきた。これからだって、反対すれば止められると思う。

安全な職場を守る
外注化にはみんな心の中では反対していると思う。安全は崩壊するし、自分たちはJRに入ったのに将来的にどういう身分になるんだと、みんな不安に思っている。俺らは分割・民営化のとき、職場に残れるかどうか悩んだ。外注化になって、JR側に残りたいと思うのはあの頃と同じだと思う。
今の若い奴は違うんじゃないかと思ったこともあるが、実際付き合ってみると俺らと同じ。同期は大事にするし、仲良くやったり飲み会やったりする。人間だから、金もらいたいとか、偉くなりたい人もいるし、おかしいことはおかしいという人もいる。
違うといえば違うのは、まわりが競争世界になったこと。俺たちは高卒で就職、大学は頭のいい人がいくところだった。今は大学出るのが当たり前。本人たちは競争するつもりはなかったんだろうけど、親とか学校からいい所にいけというのがある。昇進試験も、最初は皆一生懸命やっている。でも、ある程度までくると偉くなる人と分けられているってわかってくる。
会社の側は、競争したら上にいけるような所ももたせると思う。全部うちが言ってるみたいになったら、一気に立ち上がるからだ。だけど、競争じゃなくて、本当にいい職場を作りたい。保線は脱線しないように、俺らは車両を直して故障のないようにやる。あとは終わったら飲みにいく。そういう会社になっていけば事故もないし、安全で怪我もない、いい職場になると思う。

自分の職場で闘おう
みんな普通は、就職したらゴールだと思っている。でも、いい会社に入ったねって言われてたら外注化。この先、JRに残れるのかと真面目に考えている人もいる。そういう苦しみを、自分の子や孫の世代に味わわせてはいけない。鉄道の安全は守らないといけない。日本中、世界中が契約社員になってくる中で、自分も経験したが子や孫が就職できない時代になってきている。
みんなおかしい時代だと分かっている。どこで反対するのかっていったら、今でしょう。自分は何とか生きられても、子や孫の代はどうなるのか。そのためには一人一人が自分の職場で闘わないといけないと思う。
会社の計画通り外注化を進めるには、まだもう一つ二つ山がある。止められない闘いじゃないし、絶対に元に戻す。いい職場にして、外注化させないで職場を残す。俺らもその責任がある。

本当に魅力ある組合
会社が一番嫌がっているのは、動労千葉が組織拡大すること。うちの組合みたいなのがなくなったら、職場は安全の崩壊とか大変なことになる。組織拡大には、正しいだけじゃなくて魅力ある組合だって伝えないと。本当に安全を守って、仲間を守って闘ってきたけど、偏屈な爺さんの集まりにしか見てない青年もいると思う。もう少しちゃんと付き合って、本質を分からせたい。
俺らも将来のある青年をうちに入れた責任がある。絶対に動労千葉にみんな加入させたい。彼らにとっても、それが幸せだと思って組合に入れたし、今もそう思っている。動労千葉に入って正しかったと後輩に語れるようにしたい。そのために闘える体制は作らないといけない。若いのが元気が出るようにもっていくのが俺らの仕事。みんなが動労千葉を選んでくれるように、魅力ある組合にしたい。
外注化された仕事も仲間も取り戻すために、これからも全力で闘っていきたい。動労千葉に入って、共に闘ってほしい。

タイトルとURLをコピーしました