6・29サミット闘争に向けて⑨なぜ我々はサミット闘争を呼びかけたのか

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85年第1波ストライキ

なぜ動労千葉がサミット粉砕闘争を全国に呼びかけたのか?
それは、われわれが国鉄分割・民営化反対闘争を闘いぬき、今も闘いを継続しているからだ。そして、新しい情勢の中で、再び原点に立ち返って再出発しなけ ればならないときを迎えているからだ。新自由主義攻撃によって決定的な後退を強いられてきた労働運動は、「生きさせろ!」という叫びの中で、新たな復権の ときを迎えている。

新自由主義と国鉄闘争

国鉄分割・民営化攻撃は戦後最大の労働運動解体攻撃だった。総評・社会党が解体され、階級的力関係が歴史的な転換を強いられた。新自由主義を全社会に貫徹する決定的な突破口だったのだ。
「聖域なき規制緩和・民営化」「フレキシブルな競争を実現するために、あらゆる社会的連帯を断ち切る」という主張の下に、労働組合や社会保障制度に対する激しい攻撃が加えられた。
動労本部は民営化と首切りの手先に転落し、国労は何ひとつ闘いの方針を提起することがでず、わずか6年の間に20万人が職場を追われるという事態の中 で、われわれは二波のストライキに立ち上がり、40名の不当解雇という攻撃を受けながら団結を守りぬいた。
なぜ動労千葉だけが闘いぬけたのか。特別なことをしてきたわけではない。「団結した労働者の力こそが社会を変革し、歴史をつくる力だ」ということだけを信じ、労働運動の原則を守りぬいただけだ。
それは、労働運動がどんどん変質していく状況に抗し、「労働運動はいかにあるべきか」を全組合員で議論し、実践し、反合・運転保安闘争や日々の職場闘争の中から揺るぎない団結に高めていった過程だった。
こうした努力を最も正当に評価してくれたのが米・韓の仲間たちだった。「民営化、新自由主義攻撃に立ち向かい団結を守りぬいた国際的に希有な闘いだ。その生きた経験こそが全世界の労働者に今何よりも求められているものだ」と。

決着を許さなかった!

とくに、分割・民営化攻撃の決着を許さなかったことが最大の成果だ。われわれの闘いがなかったら、1047名闘争という形で今日まで闘いが継続されることもなく、労働者のおかれた現実は比べものにならないほどの困難を強いられていたことは間違いない。
JR体制下でのわれわれの闘いは、国鉄分割・民営化攻撃が労働運動解体攻撃である以上、もう一度現場から労働運動をつくり直す努力をしなければ、本当の 決着はつかないという総括をつねに念頭においたものだった。そして、昨年の大会で、01年以降の第二の分割・民営化攻撃との闘いの勝利にふまえ、「20年 間という年月を要したが、国鉄分割・民営化攻撃に勝利したと言える地平に立つことができた」と確認したのだ。

新たな国鉄闘争へ!

われわれは新たな国鉄闘争に立ち上がる。それは、革マル結託体制の崩壊というJRの激変情勢に立ち向かい、組織拡大闘争への全組合員 の総決起をかちとることであり、1047名闘争の危機を突破するために断固として闘うことだ。また、民営化体制の矛盾を突いて反合・運転保安闘争をさらに 発展させ、国鉄―JR労働運動の再生をめざすことだ。
労働者の大反乱が始まっている。闘う労働運動を復権する大きなチャンスが到来している。新たな国鉄闘争―本格的な組織拡大への挑戦が、労働運動全体に大きなインパクトを与えることは間違いない。
サミット闘争に立ち上がり、新自由主義攻撃に断を下そう。全力で6・29へ!

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