外注化は全面的な分社化・転籍に行き着く攻撃

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JRが仕事にも労働者にも責任をもて!

外注化で鉄道の安全と労働者の権利を破壊

9月25日、JR東日本は新津車両製作所の車輌製造に関わる事業を総合車両製作所(J―TREC)に移管すると発表しました。すでに多くの仕事はJR東日本トランスポーテックに外注化されていましたが、工場丸ごとの分社化に行き着いたのです。そこで働いていたJRの仲間はJ―TRECだけでなく、J―TRECの孫会社化されたトランスポーテックにまで出向させられます。そして、本来JR本体で雇われるべきだった仲間たちは初めから下請け、孫請けに突き落とされ、賃金や労働条件も切り下げられていきます。
業務をバラバラに外注化すれば、必ず安全を崩壊させ、事故を引き起こします。コスト削減のために鉄道の安全を破壊し、労働条件や賃金を切り下げる外注化は絶対に許せません。

全業務の外注化・転籍へ

国鉄に先駆けて民営化された
NTT(旧電電公社)の場合

○民営化当時(1985年4月1日発足)職員数:31万3600人

○2013年3月31日現在NTT本体職員:2,900名
連結子会社827社、従業員数22万7150人

会社は、「3年間の出向」と説明しています。しかし、業務すべてが外注化され、職場丸ごと別会社化されます。会社が転籍まで狙っていることは明らかです。
外注化はあらゆる業務を数百の下請け、孫請け会社にバラバラに突き落としていくまでやむことのない攻撃です。検修・構内業務や駅業務の外注化も、完全な別会社化・転籍まで行き着くものです。
国鉄に先駆け、85年に民営化・発足したNTT(旧電電公社)の実態がそのことを示しています。あらゆる業務を次々に外注化して本体は持ち株会社となり、ほとんど何の業務も残っていません。労働者は次々と転籍させられ、30万人以上いた労働者は3千人足らずにまでに減らされました。

JR本体が責任をとれ!

本体会社は外注化によって、すべての仕事と労働者への責任を放り投げます。外注化した業務を本体会社が管理したり指示したりすれば、「偽装請負」になり違法行為だからです。
JR北海道では、極限的な外注化で職場の状況をまともに把握できないほどに安全が崩壊しています。鉄道の安全を守るためには、すべての業務にJRが責任をもつべきです。外注化を粉砕し、強制出向にだされた仲間も、本来JRで雇われるべき仲間も、すべて仕事と一緒にJRに取り戻そう。

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