全国の労組に、安全運転闘争への不当処分撤回と、幕張構内事故への不当処分粉砕に向けた署名運動を持ち込もう

6293

安全運転闘争に対する不当処分撤回と、幕張構内事故をはじめ運転士への事故責任の転嫁を許さず、そして安全確立の闘いに対するJR東日本の禁圧攻撃粉砕へ、夏季物販とともに千葉県内と全国の労働組合に署名運動を持ち込もう。

安全確立に向けた闘いへの処分・弾圧の中止を求める署名   

1. 動労千葉の安全運転闘争への不当処分を直ちに撤回すること。
1. 安全の確立を求める諸行動への禁圧を直ちに中止すること。
1. 運転士への事故責任の転嫁を止め、抜本的な安全対策を講ずること。

安全運転闘争への不当処分撤回、安全確立に向けた闘いの禁圧を許さない署名運動へのご協力のお願い

動労千葉は、今年3月10日から18日まで、運転する各線区の最高速度を抑える、無理な回復運転はしないなどの安全運転闘争を実施し ました。これは、尼崎事故や羽越線事故、レールの破断が多発するなど、JRの安全が危機に瀕している状況に対し、抜本的な安全対策を求める行動でした。
ところがJR東日本は、この行動を「運行管理権を奪う違法争議」と称して、職場に「警告書」を掲出するとともに、動労千葉の組合員が運転する列車の運転 席に監視・現認のために2人の管理者をはりつけ、事後には、組合員を「事情聴取」に呼び出して不当処分を強行しました。出された処分は、本部役員が戒告 (一時金10%及び昇給カット)、現場の組合員は厳重注意でした。
私たちは、昨年の尼崎事故の後にも、同様の惨事がいつ起きてもおかしくない現状を訴えて百日間にわたる安全運転行動を行い、数百箇所のレール交換を実現 するなど、大きな成果をかちとりました。しかし、JR東日本は、これに報復的な処分をもって臨み、今回は、一度処分したにも係わらず再び繰り返したことを 理由として、処分の量定がエスカレートされています。
これは現場から安全確保に向けた声をあげることそのものを一切禁圧しようとするものです。また、労働組合の争議権、団結権をふみにじる行為です。
鉄道輸送業務にとって、安全の確保は最大の使命です。また私たちにとって反合理化・運転保安確立の闘いは、労働組合としての原点をなす課題です。絶対にゆずることはできません。

また、私たちは、尼崎事故1周年の4月25日、事故発生時刻(9時19分)に、107名の犠牲者への追悼、安全を軽視するJRへの抗議、二度と同じよう な事故を起こさない決意を新たにする思いを込めて、汽笛吹鳴行動を行ないました。ところがJR東日本は、このささやかな行動に対しても、「かかる行動は勤 務時間中の組合活動にあたるとともに、お客さまに迷惑をおかけする……厳重に対処せざるを得ない」と称して、再び2名の管理者をはりつけて監視し、処分を 発令しようとしています。

さらには、安全対策の強化を求める駅頭でのビラまき行動に対してまで、JR東日本は「お客さまの信頼をいたずらに損ね、当社の信頼を失墜させる意図をうかがわせる」と言って、組合に中止を申し入れています。
そればかりか、保線職場で働く国労の組合員が、週刊誌のインタビューに応えて線路保守の危機的現状を率直に語ったことまで処分したのです。理由は「勤務 時間外に雑誌のインタビューに応じ、会社の信用を傷つけた」というものです。まさに本末転倒、言語道断の不当処分です。

4月6日、幕張車両センターの構内で、列車の入換中に脱線・衝突事故が発生しました。本線上ではなかったため幸いにして怪我人はでま せんでしたが、JR東日本は、関係した現場の労働者への重処分をもってこの事故を処理しようとしています。しかしこの事故は、安全対策を全く置き去りにし 続けてきたことの必然的な結果に他なりませんでした。車両基地の構内は、永年にわたる組合からの要求にも係わらず、「費用がかかる」という理由でATS等 の保安装置も全く設置せず、運転士の注意力だけによって、安全が確保されているのが現状なのです。私たちは今、運転士ひとりへの事故責任の転嫁を許さない ために、全力で新たな闘いに起ちあがっています。

今、JRの職場は、こと安全問題に関してはまさに異常な戒厳状態です。「絶対に現場から声をあげさせるな!」というのです。安全より も組合憎し、安全の確保ではなく危険の隠蔽。これがJR東日本の姿勢です。しかしそれこそ、安全を崩壊させ、再び尼崎事故を繰り返す行為です。そしてこれ はJRにおける安全がいかに危機に瀕しているのかを逆に示すものです。
どのような攻撃を受けようとも、運転保安確立に向けた闘いをここで止めることはできません。
民営化ー規制緩和政策によって競争原理が野放しにされた結果、「安全の崩壊」が社会問題となり、他方では貧富の差が止め所なく拡大するなど、社会のあり 方そのものが揺らいでいます。根本をたぐれば、同じ原因に突きあたります。私たちは、今後もこうした現実と闘い続ける決意です。
以上の趣旨をご理解頂き、表記署名へのご協力を心よりお願い致します。

タイトルとURLをコピーしました