JR東日本よ、目を覚ませ 安全運転行動を処罰して、何の利益があるというのか

安全運転は処分?!JR東日本当局は安全運転行動を「違法争議」だと主張。動労千葉組合員が運転する列車運転席に当局を乗り込ませ処分のための監視行為をさせている。その現場を押さえた証拠写真 (【写真】左2名が当局、右端は動労千葉運転士 6/4総武快速線)

▼何の利益が?目を覚ませ!

JR東日本に聞きたい。安全運転行動を処罰して一体何の利益があるというのか。───毎日列車を利用する乗客にとって、日々鉄道輸送に携わるわれわれJRの労働者にとって、そしてJR東日本という企業にとってもだ。
この行動でわれわれが守ろうとしているのは、安全-乗客と乗員の生命という最高の利益だ。この行動で誰が不利益を受けるというのか!本来であれば今回の行動は会社が指示すべきことだ。JR東日本よ、目を覚ませ!

▼一体どういうわけだ!

国鉄時代の「安全綱領」には次の文言があった。

◎ 安全は輸送業務の最大の使命である。
◎ 安全確保のためには、職責を越えて一致協力しなければならない。
◎ 疑わしいときは、手おちなく考えて、最も安全と認められる道をとらなければならない。

例えば、総武快速線の津田沼~幕張間の安全運転行動。昨年、今年と二度連続してレールが折れ、今も走行音が変わるほど傷だらけだ。安全上、文字通り「疑わしいとき」ではないのか。「最も安全と認められる道をとらなければならない」のではないのか。
一体全体どういうわけで「基本動作や安全確認を徹底しており、現状でも運行の安全性に問題はない」(千葉支社長)などと言えるのか。

▼会社のミスが発端だ!

東浪見駅構内45㎞/hポイント問題は、そもそも9年前の会社のミスから始まったことだ。このポイントは、東浪見~長者町間の複線化に伴って列車が通過することになったものだが、複線化工事の一貫としてこの古いポインを交換しなかったのは明らかに会社の工事ミスだ。複線化と同時に120㎞/hにスピードアップしたこと、その時点で会社は間違えて35㎞/hポイントだと把握していたことを考えればなおさらのことである。承知の上で交換しなかったとすれば尚更悪い。
われわれは複線開業前から今日まで申し入れ続け、長期にわたる安全運転闘争も実施してポイント交換を求めたが、9年間!、支社は何ひとつしなかった。「問題があることは認識している」と言いながらだ。

▼「社長談話」すらださない!

なぜ「尼崎事故を教訓としよう。無理な回復運転はしないことを徹底しよう」というひと言が言えないのか。それどころかこの会社は、当然すぎるほど当然の声をあげたとたん、突如として「処分する!」というのだ。われわれには理解することもできない。奪われた107名の生命をどう考えているのか。一体この会社は「安全」ということをどう考えているのか。
北側国土交通大臣ですら「運転士にとってダイヤに余裕があったかを検証する必要がある。全国のすべての交通事業者に対し、適正かどうか総点検するよう指示している」と言っているではないか。日本の鉄道史上最悪の大惨事を前にしながら、「社長談話」ひとつ出されないこの感覚。怒りを通りこして、情けない思いでいっぱいだ。

▼東日本が最も多い!

国土交通省の調査によれば、大幅に速度超過すると脱線の危険のあるカーブが最も多いのは、JR東日本で1259ヵ所に及ぶ(全国の鉄道会社で2555ヵ所)という。日本の全鉄道会社のなかで半分がJR東日本管内だ。
この指摘に対し、会社はどのような安全対策を考えているのか、未だ何ひとつ明らかにされていない。
これは、ひとつ間違えば、第二の尼崎事故が起きるということではないのか?。こうした現実への危機感すらないというのか。信じられない思いだ。ただただ愕然とするしかない。

▼安全よりも組合憎し

われわれはこの1年半余り、相次ぐレール破断問題に対し必死に声をあげ、闘い続けた。会社からはさんざん非難され、脅され、徹底した差別を受けながらである。しかしその結果、ほんの一歩に過ぎないが、今年度千葉支社にはレール交換等のために破格の予算がおりることになった。ところが処分するというのだ。「無駄なカネを使わせやがった」と考えているのか?。
安全よりも組合憎し。この腐り果てた経営姿勢。───尼崎事故という痛恨の大惨事をまのあたりにしながら、これからも同じことを繰り返そうというのか。

▼労働組合の社会的責任

尼崎事故は、われわれに労働組合の責任という問題をも厳しく問いかけている。労働組合が変質し、団結が破壊されたときに何がおきるのか。そのことをわれわれに衝撃的に突きつけた。
処分の脅かしに屈し、声をあげないとすれば、動労千葉が動労千葉でなくなることを意味する。運転保安闘争はわれわれの原点だ。これだけは妥協することができない。明日はわが身!。安全運転行動を貫徹しよう。