車両メンテナンス近代化第Ⅲ期計画 全面的な外注化と一体の検修職場-工場の大再編攻撃

工場・検修区の再編

JR東日本は3月19日、車両メンテナンス近代化(第Ⅲ期)計画の実施について提案し、22日に団体交渉が行なわれた。
メンテナンス近代化第Ⅲ期とは、H14~17年度まで三ヵ年の車両検修業務に関する合理化攻撃であり、検修区の統廃合や首都圏3工場(大井・大宮・鎌倉)の役割の抜本的な見直しなどが次のように計画されている。

●首都圏3工場の再編

大井工場-新系列車両
大宮工場-特急車両や通勤・近郊型の従来車両
鎌倉総合車両所-17年度工場機能廃止

●検修区の統廃合

習志野電車区電流線化(廃止)
三鷹電車区への業務移管。三鷹に集約した方が効率的という理由。
豊田電車区から京葉電車区へのの業務移管
豊田電車区から武蔵野線車両(300両強)の検修業務が移管される。理由は効率性。
幕張電車区217系検修業務の鎌倉総合車両所への移管
二区で同じ車両を運用した方が使い勝手が良いという理由
武蔵小金井電車区の電流線化
豊田電車区への業務移管。効 率性が理由。
田町電車区から国府津電車区への東海道線車両検修業務の移管
 理由は効率性。

工場との一元管理

また、「保全一元化(工場・区所の融合)」、「工場及び区処の組織や機能を見直し、一元的な車両管理体制を構築する」と称して来年4月から、
▼工 場   総合車両センター
▼検修区   車両センター
───と、現業機関名称を変更し、工場と検修区の「人事交流」を行なうとしている。とくに、
① これからはポテンシャル採用(か つての本社採用学士)と社会人採 用者は除き、検修区配属予定の新 規採用者は、一旦(2年程度)総合 車両センター(工場)に配属したうえで、検修区にもってくる。
② 検修区に配属後も 既存の採用社 員も含めて、積極的に工場←→検 修区間の人事交流を実施するとし ている。

京葉電で増設工事

一方千葉支社は、3月28日、この本社提案に基づいて、京葉電車区の検修庫や庁舎などの増設などについて提案を行なってきた。豊田電車区から京葉線車両の検修業務が移管され、業務が大幅に増えることによる提案である。

交番検査線増設 
6月着工 来3月完成
自動倉庫新設
6月着工 来3月完成
庁舎増設
7月着工 12月完成
留置線(事業用線)延伸
来3月着工 来8月完成
提案はこのような工事計画についてだけで、その前提となる、京葉電車区への業務移管や習志野電車区廃止を始めとした基地統廃合計画の具体的な実施時期などについては全く明らかにしないという不当なものであった。
また、豊田電車区から業務が移管される結果、京葉電車区はどの程度の要員規模となると想定しているのか等も全く明らかにしなかった。

大合理化を許すな

こけこれは車両検修業務の全面的な再編成を狙う大合理化攻撃だ。
検修職場は、東労組などの裏切り妥結によって、全面的な外注化攻撃が進められようとしており、それを前提に今度は大規模な基地・工場の統廃合を強行し、「一元管理」するというのだ。われわれの働く場である検修区は一体どうなるのか。
会社は外注化で、検修区に残る業務は管理部門を除けば、仕業検査と、消耗品交換を除く新系列の交番検査(要するに2-3人いればいいということだ)、信 号ぐらいにしてしまおうとしている。これらについても、東労組と会社の協定では「直営を基本に実施していくのは当分の間」に過ぎないとしまっている。
要するに検修区など基本的な潰してしまおう、全面的に外注化だ、という構えなのだ。それを前提にして今回の基地統廃合攻撃、工場と検修区の一元化攻撃が計画されていると考えざるを得ない。

検修職場を残せ!

人件費の徹底した削減を目的として働く職場が奪われようとしている。さらには、「人事交流」などと称して、通勤することもできないような場所まで労働者を将棋の駒のように配転しようとしている。
シニア制度-外注化、新保全体系と基地統廃合は一体の攻撃だ。東労組による外注化裏切り妥結は、現場で働くわれわれに重大な結果をもたらそうとしている。
労働組合は何のために存在しているのかが問われている。断固として反対の声をあげよう。