服従せよと「警告」! JR安全感覚の完全なる崩壊 安全運転行動を貫徹しよう

千葉支社は昨日、「違法闘争に対する警告」なる掲示を各職場に張り出した。
その掲示は、もはや何ひとつ解説をつけ加える必要もないほど、JR東日本という会社の本質、経営姿勢、安全感覚の完全なる崩壊を、自らさらけだしている。
「会社の発展に寄与するために自己の本分を守れ!」「会社の命に服せ!」「今後も厳重に対処する!」───権力を傘にきて命令すること以外の術を失った組織は必ず崩壊する。それはいかなる時代、いかなる組織においても真理だ。

▼会社の命令に従え!

この掲示には「安全」の「あ」の字も無い。われわれが求めているのはただ一点、安全の確保だ。
JR東日本は、われわれが訴え続けていることに、何ひとつ反論することもできず、ついに「会社の命令に従え」と叫びたてる以外なくなった。一切の正当性を失ったということだ。
尼崎事故から3ヵ月。JR東日本はこれまで、あの大惨事を他山の石とし、自らの問題として考えようという掲示ひとつだしていない。だからこそわれわれは 声をあげたのだ。そして不当処分が強行され、この掲示だ。平然と「尼崎事故は他社のことだ」と言うのである。
例えば「速度超過防止対策」をするとした千葉支社管内の70箇所だが、発表されてから1ヵ月が経つ今も、毎日ハンドルを握る運転士には、それが何処なのかすら知らされていない。
危険な条件だからこそ「対策」をするというのに、現場には何も知らされていないのだ。まさに「お前らは命令に従って運転してればいいんだ」「本分を自覚しろ、安全だとか危険だとかもの言う資格などない」という発想だ。

▼安全こそ輸送業務の最大の使命

掲示は「社員は会社事業の社会的意義を自覚しろ」というが、安全を守ることこそが、鉄道事業の社会的責任ではないのか。尼崎事故は107もの生命の重さをもって、われわれにそのことを改めて突きつけたのではなかったのか。
本当に憤りを抑えることができない。同じ日に次のようなメールが届いた。

 毎日の安全運転行動ご苦労様です。
JR側の処分発動に私も憤りを禁じえません。どうして、「安全を求める」という正しいことが罰せられなければならないのか。この世は「正しいこと」さえ 許されない時代になってしまったのか。利益(カネ)さえ稼げれば、労働者・乗客の安全は構わないとでもいうのだろうか。事故が起きてからでは手遅れなの に……。JR側は処分を取り消せ! そして動労千葉の皆様、これからもお体に気を付けて頑張って下さい。

JRよ、こうした無数の声に耳を傾けよ。

▼安全運転行動を貫徹しよう!

ハラをくくって安全運転行動を闘いぬこう。
この行動を通してわれわれが訴えているのは、二度と尼崎事故を起こしてはならないという、当然の行為だ。尼崎事故は、労働組合が団結を破壊され、御用組合 となって会社にとり込まれ、言うべきことすら言えなくなった結果、引き起こされた大惨事だ。労働組合自身が問われている。あの大惨事を目のあたりにしなが ら、JR総連やJR連合はもとより、残念ながら国労ま で、安全確立に向けた具体的な行動を何ひとつ起こすこともできていないのが、残念ながらJRの現実である。ひとりの労働者として、そして労働組合としての 根本が問われている。
JRは安全運転行動への弾圧をやめろ!

違法闘争に対する警告

 社員は、会社事業の社会的意義を自覚し、会社の発展に寄与するために、自己の本分を守るとともに、会社の命に服 し、法令、規程を遵守し、全力をあげてその職務遂行に専念しなければならないにも関わらず、国鉄千葉動力車労働組合は、平成17年3月15日以降から二度 にわたり、安全運転闘争と称する争議行為を行い、現在も一部継続している。
かかる争議行為は、会社の持つ運行管理権を奪う違法な争議行為であり、会社としては本争議行為の実施を決定し、指示をした国鉄千葉動力車労働組合の本部 役員に対し、「厳重に注意する」旨を書面で行なったところで、かような違法行為に対しては、今後も厳重に対処せざるを得ないことを警告する。

平成17年7月28日
千葉支社長