新自由主義と秋葉原事件 一人占め、早い者勝ち、弱肉強食の我欲三点セットが世界を支配している

我欲三点セット

新聞に「一人占め、早い者勝ち、弱肉強食の我欲三点セットが世界を支配している」「弱肉強食の論理も、弱肉あってこそ初めて成り立つ。弱肉を喰い尽くし てしまえば、強者もまた滅亡だ」という記事が載っていた。新聞ですらそう書かざるをえなくなっている。資本主義体制は腐り果て、もはや末期症状だ。
この20年余り、「競争原理こそ万能!」「企業活動に無制限の自由を!」という論理が大手を振ってまかり通り、それが新自由主義と称されて称賛されてきた。
しかしそれがもたらしたのは「破滅的な結末」だった。数えきれない労働者の雇用や賃金が破壊されてワーキングプアに突き落とされ、年金や医療制度が解体 され、教育が崩壊し、20億人とも30億人とも言われる人々が飢餓状態に突き落とされ、地球環境が破壊され、人間と人間の関係や人間と自然の関係がズタズ タに切り裂かれ、資源や市場争奪のために戦争が正当化されるようになった。
そして今、異常なマネーゲームはサブプライムローンとその破たんに行き着き、さらには原油や穀物価格をつり上げて世界中に飢餓や失業を拡大している。

秋葉原事件が示したもの

この時代を象徴する事件が起きた。秋葉原事件だ。「犯罪人予備集団の巣窟と化した人材派遣会社」と書くメディアまで出てきた。だが、 派遣会社などという人買い会社、ピンハネ会社を生みだしたのは一体誰なのか! 派遣法の改悪、派遣労働の全面解禁が大きな転機だった。若者の半分以上が、 一生派遣やフリーター、請負、契約社員などとして何の保障もなく、何の希望もなく生きていかざるをえない現実を生み出したのは誰なのか! 毎日使い捨てら れ、契約打切りに怯え、工場をタライ回しされ、仲間をつくることもできず、敵も見えず、出口のない状況の中で、人間性すらズタズタにされていく。
秋葉原事件の容疑者のメールで唯一、明るい記述は、「人間と話するのって、いいね」という、ナイフを買った店員との会話だけだったという。派遣の労働者 は、「名前も呼ばれず、『おい、そこの派遣』と呼ばれるのはもうたくさんだ」という叫び声をあげている。
年間の自殺者数が、10年連続で3万人を超えている。多くの労働者が、自殺か他殺かの選択肢しかない状態に追いつめられている。これが新自由主義が生み出した現実だ。社会のあり方が根本的に間違っている!
その一方で「蟹工船」が大ブームになっている。労働組合の責任が本当に重いということだ。労働者から希望を奪ったもう一方の責任は腐った労働組合の幹部 たちにある。団結し闘うことの大切さ、労働者は社会を変える力をもっているということが伝わっていたら、秋葉原事件など起きてはいなかった。
もうたくさんだ! 世界中が怒りの炎で包まれている。全世界で労働者が生きんがための闘いに立ち上がっている。