新春座談会 真実を貫き、解雇撤回・JR復帰を!

中村仁
2014年は「解雇撤回―JR復帰を求める10万筆署名」を全国の仲間に訴えながら最高裁での解雇撤回闘争を闘ってきたわけですが、年末には判決が届かなかった。それは一つの成果だと思います。この14年の闘いを振り返りながら、いずれ判決は出るけれど、それに対してどうしていくのか、話していきたいと思います。

高石正博
去年は判決がいつ出るかというなかで、それを待つのではなく、こちらから積極的に闘っていこうということで、10万筆署名という形をつくって一斉に動き始めて8万4千筆近くまで行った。運動的には国労、全動労が和解した時から比べれば、まだ闘いは終わっていないという雰囲気は作れたと思う。署名運動が大きく広がっていったということで成功した。10万筆に何としても届かせて最高裁に圧力をかけたい。今年も積極的にこちらから動いていくという闘いをしていかなければいけないと思います。みんなの力を借りながら僕らも全力を尽くしていきたい。

中村俊六郎 高石さんの言ったとおりで、署名を含めて全国的な闘いとなったことが大きな成果だったと思っています。うちは組織は小さいけど、多くの仲間が結集できるような闘いをこれからも続けていくということだと思います。
中村 仁  署名を全国の方々にお願いしてきました。その呼びかけに応えて全国の仲間が必死になっていろんな職場に行き、街頭に立ちながら8万4千筆を集めていただいた。「30年前に不当解雇された人たちの闘いです。署名をお願いします」と国鉄の問題を投げかけて署名がとれるという問題は、今の情勢と闘いがかみ合っているということだと思います。しかも地裁、高裁の判決で不当労働行為があったことを認めている。だったら解雇撤回じゃないかと。最高裁に解雇撤回の判決を出させるような状況をなんとしても作っていきたい。その上で判決がどうであろうとわれわれの闘いはこれからも続くし、運動が拡大できるような状況を作り出していきたいと思います。

山本弘行
(支援する会事務局長)
高裁判決が2013年9月25日だから、1年3カ月も最高裁をくぎ付けにし不当判決が出せないところに追い込んで、年を越せたというのは一つのエポックだと思うんです。なぜ最高裁が出せなかったのか。8万4千の一筆一筆は解雇のこと、JRのふざけた安全無視、ローカル線の切り捨てなど、一人ひとりと会話して署名していただいたものです。そういう怒りと熱意みたいなものが最高裁をくぎ付けにしたという感じがしています。2・15まであと1万6千、なんとしても10万筆を達成したい。
実は12月25日、26日、ものすごく緊張していた。国鉄の裁判はよく年末ぎりぎりに判決が出されるから。年を越したので支援する会もさらに頑張っていきたいと思っています。
中村 仁
物販で全国回っていると、国労、全動労が和解した時は、「国鉄闘争はもう終わったんじゃないですか」という感じだった。でも俺たちがその後も闘い続けてきて、地裁、高裁で不当労働行為を認めさせてきたというなかで、少しづつ国鉄闘争はまだ継続しているんだという感じが出てきている。そういう面では俺たちの闘いは無駄ではないし、一審、二審のああいう判決をとれたということも、俺たちの大きな後ろ盾になっているんだから、これ以上の判決を取りたい。そういう面では最高裁に圧力をかけるという意味でも10万の署名は何としても貫徹したいよね。
中村(俊)
最高裁というのは審議があるわけじゃないし、署名を集めるとか外的圧力をかけていかないと受け身になってしまう。やはり積極的にこっちから闘いをつくって自分の気持ちを高揚させていかなければいけないと思う。

高石  今、労働者が理由もなしに当たり前のように自由に解雇される情勢です。どんどん使い捨てられている。そういうなかで俺たちが解雇撤回で闘いを継続していることが大きな意味を持っていると思います。だから全国的に署名も集まる。こうしたなかで最高裁も簡単に結論を出せない。これだけの大きな解雇撤回闘争を簡単に切り捨てるなんてことはできない状況がある。もうひと押し俺たちが頑張れば、いい結果につながっていくと思うんです。いついかなる場合、どんな判決が出ようと、俺たちの闘いは継続していかなければいけないという気持ちで、これからもやっていきたい。

山本  この前、新聞に非正規職が37%になって、その平均賃金が160万だって載っていた。2千万ぐらいの人たちが年収160万。これでは結婚なんかできるわけがない。そういう中で国鉄の解雇撤回闘争が1987年から今まで断固として継続している大きさが、署名をとっているとよく分かる。
中村(俊)  特に地方では若い人の雇用の場がない。働いてる人も非正規だ、不安定だ、給料も安いとみんな言っている。じゃあそれに対して自分たちが闘うかというと、そう簡単にはできない。そういう点では若い人たちは苦労しているよね。

中村仁  国鉄があって当たり前に労働組合が強かった時代から、若い人が食っていけない状況にしたのは、われわれの世代にも責任がある。若い人たちにもっと働きやすいとか、いい意味での豊かな生活ができるような状況を後に残さなければいけないと思うんです。今まで大変な思いをしながら闘ってきたが、この状況を正すことができるひとつの切符みたいなものをもらいながら、今最高裁を闘っているんだと思うんです。ここをしっかりと答えを出させるような状況を作り出す。それが今、1047名闘争の当該としてやれることだと思うし、JR本体で闘っている動労千葉の組合員はじめ、全国の労働者の生きる為の闘いの、一つの大きな力に私たちの闘いがなるというのが署名だったり、最高裁闘争だと思うんです。

山本  解雇撤回、JR復帰の裁判闘争を基軸にした闘いと、外注化反対、強制出向無効確認訴訟の二つが密接にからんで15年に入ったという感じがします。無効確認訴訟は完全に動労千葉―動労総連合がJRを押し込んでいる。外注化反対闘争と1047名解雇撤回闘争ががっちりとかみ合う時に入ったと思うんです。
そういう意味では国鉄闘争がまた振出しに戻って、なおかつ日本の労働運動の芯の部分にもう一度位置づいた感じがします。

高石  分割・民営化のボロがどんどん出始めている。分割・民営化から25年以上たっているのに、7分割のうち三島会社と貨物は完全に赤字でしょう。それは政府として成功したと言えるのか。普通に見れば完全なる失敗でしょう。そのうえJR北海道の事故だとか、四国でも線路の保守が放置されていたとか出てきている。たぶん九州だってあるんでしょう。これからもっと闘いを強めていかないと、尼崎事故のような大きな事故につながっていく可能性が大きい。国鉄闘争は終わらないよね。
北海道だってJR東が役員を送り込んでも、金をもっていかなかったら何の解決にもならない。国鉄の時には儲かっているところから儲からないところに金が動いていたから、何とかまわっていた。だけど分割・民営化以降はそれができないんだから、どんどん破たんに追い込まれる。
中村(俊) 千葉でも千葉以東の特急列車の全廃など、ローカル線が切り捨てられようとしている。儲からないところは潰していくという。
高石 JR東はえらい儲かっている。線路をぶった切ってとか特急を切ってまで金もうけに走らなくてもいいのに。やっていることがおかしいよね。民営化の結果だよ。民営化すれば金もうけに走るというのは当たり前の話でさ。

山本  3月ダイヤ改正で特急列車が廃止・削減されることに対して、自治体や地域からものすごい抗議の声があがっている。銚子や成田などの首長がJR千葉支社に出した「特急の定期列車運行取りやめの撤回について」の要望書では、JRというのは公共性があるでしょう。あなた方がやっていることは、公共性を完全に否定していますよと言っている。これは、全国で896の市町村が消滅する可能性があるという報告書が出されたけど、つまり東京への人口の流れをストップするためにコンパクトシティと称して小さな魅力のある街をつくれば消滅にならないんだという内容なんだけど、ローカル線を廃止してコンパクトシティも何もないでしょう。これなんか見てもやっていることが支離滅裂ですよね。だからみんな怒っている。館山運転区廃止反対闘争の時のように、動労千葉がもう一度地方の反乱の中心に座る年になったんじゃないですかね。

山本 公共性を確保するという場合、やはり労働運動が大事だと思います。公共性の解体というのは労働運動の解体の問題です。労働組合が権威を持った存在として社会の中心に座っていく時代を作っていかないことには、公共性もなかなか確保できない。全国運動の課題でもあると思うので頑張りたい。

中村仁 1047名解雇撤回闘争と、今JRで直面している外注化、今回のダイ改の問題など、これらを動労千葉全体でひとつになって闘っていくということだと思います。一つ一つを丁寧にやっていけば、先が見えてくる。
中村(俊) 分割・民営化からこういうことが起こってきた。根っこは一つだと思います。

山本  今安倍政権は、分割・民営化と同じことを社会全体に対してやろうとしている。学校、自治体、医療もそうだ。おそらく今度の通常国会で戦争法案と絡めながら、そのあたりを出してくるのは間違いない。派遣法改悪だってもう一度出すでしょう。

中村仁  戦争法案が国会に次々に出てきたり、労働者をさらに突き落すような法案が出されるような情勢だけど、労働組合がちゃんと声をあげることができないと、国会で決めたことで動いてしまう。簡単に動かない状況をわれわれが作っていくということだと思います。
今年は最終的に10万筆署名を貫徹して解雇撤回の判決をかちとり、さらに前に進むということを、我々の年頭の決意としてやっていきたいと思います。今日はどうもお疲れ様でした。