外注拡大・転籍阻止へ怒りの声を 提案されてからでは手遅れだ。でも今闘えば止められる。JR本体とCTSの仲間たちが団結して闘えは絶対に止められる

これからが正念場だ

1987年の国鉄分割・民営化以来のJR大再編が始まっている。その核心は、鉄道業務のすべてを別会社に移し、地方ローカル線を放棄し、JR本体は形式的に鉄道施設や株式を保有しているだけの会社にしてしまおうとする究極の外注化攻撃だ。
JR東日本は、「分割・民営化を果たした国鉄改革のようなイノベーションをやる」「働き方を変える」と称してそれを進めようとしている。それは、労働者を最底辺に突き落とすだけでなく鉄道の安全を根底から崩壊させる攻撃だ。絶対に許してはならない。
この15年間、検修・構内外注化に反対して闘い続けてきたことは本当に大きな意味をもつものだった。3年前に外注化は一部強行されたが、その小さな闘いはJR全体を揺るがし、外注化・非正規職化攻撃を10年単位で遅らせてきたのだ。
いよいよこれからが本当の勝負だ。職場のすべての仲間たちに訴えます。働く者の権利のために、子供たちの未来のために、尼崎事故を二度と繰り返さないために、怒りの声を結集し、ともに闘おう。

 外注化攻撃の拡大

実際、これまでの次元をはるかにこえた外注化攻撃が始まっている。
例えば、この1年だけでも千葉支社管内で15駅がCTSに丸投げ外注化され、さらに拡大されようとしている。すでに63駅が外注駅だ。その結果、この7 月1日にはCTSの駅部門が、「JR東日本ステーションサービス(JESS)」という別会社に再編・分割される。
さらにJR東日本は、その次に構内・検修部門を「JR東日本運輸サービス(JETS)」に再編しようとしている。今、CTSに委託・外注化している業務 だけではない。その時は、JR本体にわずか残った交番検査・機能保全も全部まるめてJETSに外注化するというのだ。要するに検修部門を丸投げ外注化する ということだ。

「転籍」が始まる

駅で働くCTSプロパー採用の仲間たちには、すでにJR東日本ステーションサービス(JESS)への「転籍」が通告されている。「会 社はみんな転籍を希望している」と言っているが、職場が無くなってしまうのだから承諾する以外の選択肢などありえるはずがない。辞めるか転籍するかだ。
しかし、JESSの労働条件は、この間も訴えてきたとおり、一生涯で3回しか昇給しないことが就業規則で定められてしまっている。5年目、10年目、 15年目に5千円~8千円の定期昇給。それで終わりだ。今年の春闘でもJESSはベースアップもゼロ回答だった。今だって生きていけないような超低賃金な のにさらに突き落とされる。
JR本体で駅に採用されるのは多くが「5年でクビ」の契約社員(グリーンスタッフ)だ。5年で使い捨てておきながらあたかも「救済」するかのように言って CTSに超低賃金で採用する。でも今度はJESSに転籍。そのたびに雇用は劣化し、最底辺に突き落とされていく。
こんなことがまかり通っていいはずがない。これがJRがやろうとしていることだ。JRは最悪のブラック企業だ。

 今闘えば止められる

最大の問題は、ついに「転籍」の強制が本格的に始まることだ。それは、一旦扉が開いたら無限に拡大していく攻撃だ。まずグループ会社で。そしてJR本体へ。黙っていれば来年にも、今度は検修・構内部門で働くCTSプロパー採用の仲間たちに転籍が強制される。
JR本体の労働者に起きることは、JRの都合ひとつで、出向先が転々と変えられていくということだ。検修・構内の出向者も一部の若手はJR本体に戻り余剰人員のような扱いを受けているが、それだけでは終わらない。
JRは検修職場をそっくりJR東日本運輸サービス(JETS)に外注化してしまおうと考えている。そうなれば二度目の強制出向だ。そしてその次には転籍が強制される。
例えば、5月27日の神奈川新聞には「相鉄ホールディングスが、連結子会社相鉄バスに出向している社員207名に対し、転籍もしくは早期退職してもらう方針を決定した」という記事が載っている。
相鉄HDと子会社の年収は平均350万円もの開きがあるという。それをわずかの加算金を払って転籍か早期退職かどちらかを選べと。どちらも拒否すれば相鉄HDに残るが、これまでの仕事は無い。どこに配属されるかもわからない。
提案されてからでは手遅れだ。でも今闘えば止められる。JR本体とCTSの仲間たちが団結して闘えは絶対に止められる。
われわれが要求するのは転籍ではなく、JRの強制出向者も、CTSプロパー採用者も、仕事と一緒にJR本体に戻ることだ。検修職場から外注化・転籍粉砕の火の手をあげよう。

 

 

 闘いなくして安全なし

それだけではない。JR東日本は駅を全部外注化し、その次には車掌や運転士まですべてを別会社に移してしまおうとしている。そこまで踏み切ったのだ。
すでに東京駅や新宿駅を含め、東京では出発指示合図が全部廃止されている。非常停止ボタンの復帰扱いも委託会社が勝手にできるようにされている。これは明らかに首都圏のターミナル駅まで外注化する準備だ。
このような形で駅業務がJR本体から切り離されていけば、否応なく車掌、運転士の外注化に行き着かざるを得なくなる。JRは明らかにそれを意識して駅外注化を進めている。鉄道業務を全部放り出してしまおうというのだ。
しかし、それが招くのは安全の全面的な崩壊だ。労働者にはメチャクチャな労働条件が強制される。今年のダイ改からそれは始まっている。
カネ儲けのためには何をやってもいいのか。そんなことはないはずだ。こんなことを進めたら、JRは矛盾の固まりのような存在になり絶対に破たんする。闘いなくして安全なし。外注化粉砕に向けともに闘おう。