会社の主張がすべてデタラメであることは法廷の場で完全にはっきりした 幕張支部配転差別事件行政訟訴裁判

会社主張のウソを自ら証言!

会社の主張はすべてデタラメだ

10月26日、幕張支部配転差別事件の行政訟訴裁判において、組合側6人、JR側1人の証人尋問が行われた。
はじめに田中委員長が証言に立った。外注化攻撃に動労千葉が唯一反対して闘い、他労組からも声があがる状況を生み出した。09年9月からわずか5ヶ月で幕張支部役員12名中5名という配転は、外注化を進めるために闘争の拠点である幕張支部の弱体化を狙った不当労働行為であることを明らかにした。

組合側6人が証言にたった

次に証言に立った山田幕張支部長は会社の主張の矛盾と嘘を徹底的に暴いた。
会社は、動労千葉以外の者を配転できなかった理由に「経験不足」をあげた。しかし、京葉車両センターで10年以上の経験がある者、既に主任の者など本当の意味で経験不足の者など一人もいない。
さらに「仕業検査の経験がないから派出業務には経験不足」としながら、実際には派出への異動が決まってから仕業検査の訓練を受けたものが多数いる。
山田支部長はこの実態を追及し、「会社は動労千葉以外の者を『経験不足』とし、幕張支部役員は配転を強制するために『問題ない』としているにすぎない」と断じた。また「全社的に統一された運用で、交番検査にいる期間が短い」ことを示すための表に挙げられた者のうち、半数以上が「全社的に統一された運用」に当てはまらないことを指摘。会社の主張がいかにデタラメかを明らかにした。
最後に、当該の一人である吉野組合員が亡くなったことにふれ、「配転されて悔しいといっていた。吉野さんのためにも勝利したい」と決意を語った。

現場から不当配転の実態あばく

その後、配転された当該4名の組合員からの証言が続いた。 高田幕張支部書記長は、助役と「予備になってもいいが本番はやらない」と約束したことを証言。実際、約束は守られてきた。それを突然5人同時期に配転したのだ。「支部役員を狙い撃ちにしたものだ」と配転の不当性を明らかにした。
小沢幕張支部副支部長が当時担当していた仕業構内業務は要員がひっ迫していた。「替えがきかない」と会社も主張するA長の予備も担当していた。「本来なら代役を作ってから派出に出すべき」とあまりに不自然な配転の実態を暴いた。
鈴木組合員は、気動車の作業が中心となる木更津派出に配転させられた。しかし、配転まで気動車の訓練は受けていなかった。配転後すぐ経験のない新系列車両の故障対応が発生して一人で対応できない状況にも追い込まれた。しかも支部執行委員でありながら、支部を移動せざるを得なくなった事実を明らかにした。
内田幕張支部執行委員は新系列の経験がなく「総合的な判断が必要な派出への配転は非常に不安だった」と証言した。
会社は「ハンドル担当者が必要」と主張したが、ハンドル業務は配転の9か月後にはなくなった。当然、会社はそのことを配転時に計画していたはずなのだ。 配転の不当性を明らかにし、「外注化のための不当配転だった」と弾劾した。
組合員から証言された配転の実態を前に、会社側は反対尋問で些細な揚げ足取りや形式的な質問しかできなかった。

会社の主張はウソだった!

衝撃的だったのは、JR側の小林証人(当時支社運輸企画課長)の証言だ。
冒頭、「経験不足」とされていた東労組組合員について「当時すでに予備要員になっており経験不足はあり得ない」と自ら会社の主張がウソだと証言した。陳述書で「経験年数が3年6か月だから経験不足」と書いているにも関わらずだ。
すでに法廷闘争は長期にわたっている。単純な間違いではない。資料を確認すればわかるような嘘があったことは、配転を正当化するために、後から理由をでっち上げたことの何よりの証拠だ。
また、「京葉と幕張では車種が違う」「幕張での経験が必要」とした。しかし一方で会社は、気動車の経験がなくても配転し、新系列の経験がなくても「作業内容は大幅に変わらないので技術的に問題ない」とまで主張して配転しているのだ。
会社の主張がすべてデタラメであることは法廷の場で完全にはっきりした。不当配転を認定させ、外注化を粉砕するまで断固として闘いぬこう。