なぜ23日間のストライキを闘うことができたのか– 鉄道労組ソウル地方本部 オム・ギリョン本部長

ー 6・8集会報告③ ー
 なぜ23日間のストライキを闘うことができたのか
韓国鉄道労組ソウル地方本部 オム・ギリョン本部長

ストに入る前

みなさんの国鉄民営化反対闘争、1047名解雇撤回闘争は韓国でもよく知られています。民営化、規制緩和、非正規職の拡大、韓国と日本の労働現実は同じです。新自由主義に国境がないからだと思います。
昨年12月の23日間の鉄道ストライキについて報告します。鉄道労組は、数十年間、何度もストライキをしながら鉄道民営化を阻止してきました。しかし、パククネは「国民の意思に反する鉄道民営化は実施しない」と大統領選で公約していながら、政権につくやいなや民営化攻撃を開始しました。ストに入る前に、多くの市民・社会団体などとともに鉄道民営化反対対策委員会を作り、民営化反対の百万人署名も実現し、民営化反対の圧倒的な国民的世論が形成されました。

悪辣な弾圧

 鉄道労組は、KTX高速鉄道の分割を、鉄道民営化の第1段階と捉え、昨年12月にストライキに決起しました。スト突入するや否や、パククネ政権は悪辣な弾圧を加え、8600人の職位解除、組合事務所への家宅捜査、指導部の指名手配。さらに指導部を検挙した警官には1階級特進を約束して、民主労総本部に警察権力を暴力的に投入させるという前代未聞の蛮行をしでかしました。

団結の原動力

 にもかかわらず、私たちが23日間のストを闘うことができた理由は、まず、第一に長い闘争の中でつくられた労働者の義理、同志にたいする信頼があったからです。2番目に、闘争の正当性と民営化反対の国民の支持だとおもいます。
鉄道労組は、賃金に差をつける成果給の部分をひとつにして、公平に分けるという伝統を持っています。また解雇者、処分者にたいして組合員たちが同じく等しく分けるという伝統をつくってきました。数日前のことですが、組合費引き上げの総投票を行ったところ、圧倒的な賛成でこれを承認してくれました。
もっとも重要と思われることは、ともに闘い、ともに責任を負うという気風と伝統がこうした団結を固くする原動力になっているのではないかと思います。

闘いの正当性に確信

 当初は民営化賛成の世論が高かったのは事実です。しかし労働組合の粘り強い反対闘争と、公営企業の民営化による料金値上などさまざまな弊害が多いということを知って、政府の宣伝がウソであることに気づき、民営化反対の世論が大きくなってきたのです。特に鉄道の民営化によって、全国津々浦々まで運行される列車が廃止され、運賃が高騰するのではないかという国民の危機感が強く、鉄道労組への積極的な支持を寄せてくれています。そしてなによりも民営化によって鉄道にとって最も重要な安全と生命が守れなくなる、という思いがあるからです。
今回のストライキに対して130名の解雇、数百億ウォンの損害賠償訴訟、組合財産仮押さえなどの弾圧がかけられています。
しかし、私たちは仲間を信じ、闘いの正当性に確信を持ち、国民の支持を基盤として最後まで闘争を続け勝利するつもりです。

セウォル号惨事

 ご存知かと思いますが、いま韓国国民の胸の中に大きな石の塊のようなものをのみこんで生きています。他でもないセウォル号惨事による大虐殺のためにです。船長や船員たちは本当に悪い、殺しても飽き足らない。だけど責任を彼らにだけ負わせるわけにはいきません。多くの船員を非正規職として雇用し、廃船にすべき船を購入し、貨物と人員をより多くするために増改築し、安全教育をないがしろにした資本家。そして規制緩和し制度上問題のないように後支えした権力者たち。根本的な責任は彼らにこそあると思います。
いまの鉄道民営化とセウォル号大虐殺と根は同じです。日本の尼崎事故のような、いやそれ以上の大事故がいつ起こるか不安でなりません。検査周期の延長、人員削減、駅の無人化および外注化、非正規職の拡大、一人乗務など鉄道の安全は次々と切り捨てられています。おそらく日本の状況も似ているのではないでしょうか。動労千葉の同志たちが闘う理由も同じではないでしょうか。

最後は勝利します

 同志の皆さん。私たちはパククネ政権との第1次戦では勝利することはできませんでした。でも闘争を継続し最後は勝利します。新自由主義を打ち破り国民の生命を守る道だと確信しているからです。
新自由主義という怪物には国境がないように、労働者たちの連帯と闘争にも国境があってはならない。国際連帯こそが世界の労働者たちの勝利の道だと思います。
階級的労働運動の再生のために動労千葉とともに闘う同志の皆さんに、心から支持と声援を送ります。
わたしは、今日のこの経験を大事に大事に心にしまって、これからも持続的に連帯して闘争していくことをお誓いします。
トゥジェン!