「次は11月に日本で会おう」 訪米報告② 国際労働者会議(サンフランシスコ)

デモに立つILWUのランク&ファイルの仲間たち
上 「インターナショナル」のBGMで出迎えられたハイアリングホールで。思わず合唱。
下 75周年記念デモ出発の前に民主労総ソウル本部とトルコ代表と
各国の代表とあちこちで語り合った
「ザ・ビッグ・ストライキ」邦訳出版に感謝状

 1934年サンフランシスコ・ゼネストの闘いをつづった同書を日本語で初めて出版した動労千葉にゼネスト75周年記念組織委員会から感謝状が贈られた。

(6840号より続く)
その一方、討議の中では、現場の苦闘と全く無関係なところで、自らの政治的主張だけをする者もあった。これは主に、アメリカのトロツキスト系の小党派の 人たちに見られた傾向で、7月5日の集会に示されたように、誇り高い千数百名の労働者が闘いを求めているのに、社会主義ということを語り始めた途端、今苦 しんでいる現場の労働者と関係ないところで、活動家だけにしか通用しない議論をする。
だから動労千葉からは、「現実に現場で闘いを求めている労働者がいるということが何よりも大事なことだ。それとかけ離れた議論は間違っている。今求めら れているのはその組織化に全力を尽くすことだ。社会主義の展望もその中から生まれてくるものだ」と訴え、韓国やトルコ、ブラジル、フィリピンの代表がそれ を支持してくれ、自然に動労千葉が会議全体の取り仕切りや各国間の調整を行なうことになった。
結局、この会議の唯一の全会一致の合意事項も、動労千葉が持ち込んだ決議になった。それは、国鉄1047名闘争への支援、法政大学の闘いへの支援、11 月労働者集会を支持し各国で組織化するという決議である。そして自然に「次は11月に日本で会おう」という声があがることになった。

動労千葉が訴えたのは、①国鉄分割民営化反対闘争の経験や、民営化・労組破壊攻撃との闘いを焦点とした現在の攻防、②法政大学の現 実、③そして、職場生産点における資本との非和解的な対決を一切の闘いの土台として、ここで労働者の団結を本当につくれるかどうかに賭けきろうというこ と、④11月集会のように、腐りきった労働組合の幹部たちが支配する状況の中で、現場から闘う仲間を結集して労働運動の戦闘的復権を目指す運動を進めてい るということである。こうした闘いの在り方が、国際的に通用する普遍的な意味をもっていることについて、改めてわれわれ自身が確信を深めることができたの が、国際会議の最大の成果であった。そしてそれが唯一の一致点になったのである。
11月集会で1万人の労働者を結集することができたらどれだけの影響力を持つことができるのか。われわれががやってきた闘いは自ら考えている以上に決定 的に大きい。そうした意味で、派遣団全員がものすごい確信を持つことができた。「やっぱり動労千葉がやってきたことは大したもんだなあ」「間違ってなかっ たよなあ」というのが、派遣団の最大の感想である。
サンフランシスコ国際会議は、国際連帯闘争の画期的な地平を築いた。この成果をもって、11月労働者集会に1万人の結集を実現しよう。

サンフランシスコ・ゼネスト75周年記念集会と国際労働者会議に参加して
執行副委員長 君塚 正治

アメリカについては資本主義中の資本主義というイメージを持って訪米しました。
空港ターミナルで送迎用の自動車を観察すると、トヨタ、ホンダ、日産その次にドイツ車、アメリカ車の順であり圧倒的に日本車の数が多かった。この一部だけを見ても日米の経済事情が垣間見えます。
カリフォルニア州は全米第2位の失業率であり、サンフランシスコの街はきれいでしたが失業者が多く見受けられ、現地でサンフランシスコの事情を聞くと、ここの経済の中心は観光であり、港湾の仕事の多くは対岸のオークランドへ移っているとのことです。
7月2日、ミヤシロさんとゼルツアーさんの出迎えでILWUローカル10の事務所・ハイヤリングホール(組合管理の雇用事務所)を韓国民主労総の仲間と 表敬訪問した時、ホールの中でインターナショナルを流してくれて参加者全員で合唱。アメリカではインターナショナルは「共産主義の歌」として歌われていな いのではと思っていましたが、アメリカでも歌われるようになったのだと認識し、事情を聞くと我々が訪問するのを知っていて流したそうです。アメリカでも昔 は歌っていたそうですが、しばらく歌われなかったのが最近になり歌われだしているとのことです。
資本主義では労働者が生きていけない、労働者が団結して闘う意志として歌われだしたのだろうとおもわれます。
7月5日、サンフランシスコゼネスト75周年記念デモは整然と行われ、デモ後ハイヤリングホールで昼食をとり、11月労働者集会に来日したアメリカの仲 間と再会、場所は違っていても共に職場で戦闘的に闘い、再会する事を約束し友好を深めた一日になりました。
また、7カ国(アメリカ、日本、韓国、トルコ、フィリッピン、ブラジル、イタリア)の労働者が集まり画期的な労働者の国際会議、交流会が開催され、各国の経済事情、労働者の闘い等の報告がありました。
会話には通訳が必要であり、すべては理解できませんでしたが、各国の労働者の言っていることは非常に共通点が多くあり、資本主義社会では労働者は生きら れない、だから闘おう、資本主義を打倒しよう、そのためには自国の闘いだけでなく、国際連帯を通し団結して闘うこと、参加者全員がこの認識の上に発言をし ていました。
限られた時間の中で、通訳を介し議論すると言うことは時間のかかることで、国際会議の議論としてスタート位置についた、これをどう発展するのかが今後問われます。
国際会議や交流会で感じたことは、動労千葉が国鉄分割・民営化と闘ってきたこと、分割民営化の闘いを思い出とせず、今も第二の分割・民営化攻撃と闘って いること、この闘いが間違いでなく、現場労働者を中心とした闘いが正しかったこと、この闘いはどこでも通用することを強く確認しました。
労働者社会を作るには、全世界の労働者が一致団結して闘う以外ない、その中心になるのは我々動労千葉である、日本からの参加者全員がそういう立場に立ちました。そして11月労働者集会は何が何でも1万人集めることです。
今回の訪米で、各国の労働者の資本主義に対する認識は一致するもので、労働者を主人公とした社会を作るにはどう団結して闘うか、課題と展望が鮮明になった一週間でした。