DC通信No.181
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韓国 10万のロウソク・デモ、大統領弾劾
韓国民主労総と連帯し、11・3全国労働者総決起集会へ!

国家情報院の大統領選不正介入に怒り
全世界で新自由主義に対する労働者階級の「生きさせろ!」の闘いが火を噴いています。大恐慌が深まる中、労働者人民への搾取・収奪の強化と新たな戦争の道にますます突き進む資本家階級に対し、労働者階級の国際的に連帯した総反撃をたたきつける時が来ています。 韓国では、パククネ(朴槿恵)政権との闘いが重大段階を迎えました。パククネが掲げた「経済民主化」のペテンが暴かれ、逆に一握りの巨大財閥が公共部門の民営化を始めとする一層凶暴な新自由主義攻撃に訴えて延命しようとしていることに、労働者の怒りが高まっています。それに加えて、昨年末の大統領選挙で国家情報院(悪名高いKCIAの後継機関)がパククネを勝たせるために不正介入していたことが暴露され、政権打倒への闘いが一挙に燃え上がったのです。
 6月末から始まったパククネ政権糾弾のロウソク集会・デモは回を追うごとに拡大し、8月10日にはソウルで5万人、全国で10万人の大決起に発展。鉄道労組を始め、民営化阻止・非正規職撤廃を闘う民主労総の隊列がこれに合流。文字通り全人民的な怒りに火がつく情勢に入りました。
  これに恐怖したパククネ政権は今や、かつての軍事独裁政権が使った「内乱陰謀」「国家保安法違反」による弾圧をふりかざして野党など一部の勢力を屈服させ、闘いの発展を抑え込もうと必死になっています。
  だがそれは、階級激突情勢をさらに決定的に推し進めるものとなる以外にありません。 非正規職撤廃の闘いと結合 韓国の労働者1800万人の半数以上がすでに非正規職に突き落とされ、その劣悪な労働条件と貧困の実態が一大社会問題になっています。だが資本と政権は労働者の怒りの爆発におびえながら、大量整理解雇と非正規職量産の攻撃をますます強め、労働組合の破壊と労働者のストライキ圧殺に一切をかけて襲いかかっています。
  これに対してサンヨン自動車の解雇者や現代自動車非正規職支会の闘いを先頭に、資本との絶対非和解を貫く不退転の決起が不屈に闘いぬかれていることが、全労働者人民の怒りを引き出し、今日のパククネ打倒の闘いに結びついているのです。

KTX民営化阻止を闘う鉄道労組

 7月には「無労組経営」を自慢にしていた韓国のトップ・サムスン電子でついに労働組合が結成されました。 さらに鉄道・ガス・水道・電力や医療など公共部門の全労働者は今秋、全面民営化攻撃粉砕の一大決戦にゼネストをも構えて総決起しようとしています。 その最前線にはKTX(韓国高速鉄道)民営化阻止を闘う鉄道労組が立っています。日本の国鉄決戦と、韓国における新自由主義粉砕の決戦は今や完全に連動しています。 11月労働者集会を、パククネ政権との大決戦を闘いぬく中から結集してくる韓国・民主労総の同志たちとの圧倒的な団結を打ち固める場としよう! 国際連帯の発展で新自由主義を打ち倒す階級的労働運動の大前進を切り開こう。


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