DC通信No.167 2012/6/24
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委 員 会 宣 言


 本日われわれは、DC会館において第67回定期委員会を開催し、外注化阻止、基地統廃合反対を軸とした2012年春の闘いを総括し、新たな闘いの方針を確立した。
 ヨーロッパで財政破綻危機が再燃している。アメリカの雇用の悪化や中国の景気の減速が鮮明になり、世界恐慌がさらに深化している。
 野田政権は、累積債務が千兆円を越える国家財政破綻の危機に背筋を凍らせて、ただひたすら大増税と社会保障制度の解体、原発再稼働に延命の道を求めている。「安全が確認された」「国民生活を守るため」などというウソとペテンでぬり固めた原発再稼働や、なんの道理もない消費増税への突進は、怒りの声に火をつけ、民主党や自民党自身がガタガタになる事態を生み出している。もはや支配が完全に崩壊しているのが現実だ。政・官・財・御用学者などが原発に群がり、「復興ビジネス」に群がり、自らの利益だけを守るために企業減税と大衆増税を要求し、労働者を徹底的に突き落とす。こうした現実だけが何ひとつ変わらず、より露骨に繰り返されているのだ。
 財政破綻は、橋下大阪市長を先兵とした公務員労働者への新たな民営化攻撃となって襲いかかっている。公務員労働者360万人首切り攻撃との闘いがいよいよ本番を迎えている。始まりは国鉄分割・民営化であった。しかし、攻撃はよりエスカレートしている。360万人の公務員労働者よ、闘いに起ち上がろう。共に闘おう。新自由主義を打倒しよう。こんな現実は絶対に打破しなければ労働者は生きていけない。一部の者が肥え太る社会は断固変革しなければならない。
 われわれは、国鉄分割・民営化以来、闘う労働運動の復権をかけてこうした現実に立ち向かい続けてきた。とくにこの十数年間は、民営化・外注化・非正規化攻撃との組織の総力をあげた闘いを貫き、この4月も検修・構内業務外注化を阻止する画期的な成果をかちとった。この間の闘いが示したのは、新自由主義攻撃に真正面から立ち向かって団結を守り、拡大していくことは可能なのだということであった。
 外注化攻撃との闘いもいよいよ正念場を迎えている。切羽つまったJR東日本と東労組は、腐り果てた結託体制を「修復」させて、「10・1」外注化強行に焦点をすえて突き進み始めたのだ。国労本部も全く同じ裏切りの道に転落している。だが、これを認めたら1000名もの労働者が強制出向に駆り立てられるのだ。外注化攻撃は、一旦許したら、転籍・別会社化まで止まらないものだ。今こそ10年にわたる闘いの全てをかけて立ち上がらなければならない。すでに、2千万人の労働者が非正規雇用に突き落とされているのだ。この闘いは労働者の未来をかけた闘いだ。
 新たな動労千葉破壊攻撃が吹き荒れている。運転士登用差別事件の異様極まりない最高裁逆転判決がそのことを示している。一方的に結審を強行した鉄建公団訴訟も6月29日に一審判決が出される。われわれはいかなる判決であろうとも勝利するまで闘い続ける決意だ。この間全力をあげた闘いによって組織破壊をはね返した基地再編攻撃、人事・賃金制度改悪、民営化の矛盾の全てを労働者に転嫁するJR貨物の大リストラ計画等、危機にあえぐJR体制は、新たな労組破壊攻撃を開始している。われわれはこの攻撃をうけてたち、絶対に粉砕する決意だ。
 われわれは当面、全ての課題を「10・1」検修・構内外注化阻止の闘いに絞りあげて、組織の総力をあげて闘いぬくことを今日決意した。最大の焦点は、この闘いの渦中で組織拡大を実現することにある。もっと怒りの声をあげよう。もっと怒りの声を組織しよう。全ての職場の仲間たちに訴える。動労千葉に結集し、ともに闘おう。外注化を阻止しよう。反原発・反失業! 闘う労働組合を再建しよう。
 職場生産点の主体は労働者である。労働者が当たり前に生きていける社会実現に向け、現場からの闘いに起ち上がり、労働運動、労働組合を甦らせよう。
 右、宣言する。

 2012年6月24日
                          国鉄千葉動力車労働組合第67定期委員会


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