DC通信No.152 2011/2/27
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委 員 会 宣 言   

 本日、われわれは、第64回定期委員会をDC会館において開催し、国鉄闘争全国運動の発展、検修・構内業務の外注化阻止、新小岩派出廃止絶対反対・JR貨物大合理化攻撃粉砕、人事・賃金制度改悪阻止・11春闘勝利、組織拡大を中心とした新たな闘う方針を決定した。
 1月18日 、千葉支社は千葉運転区支部・北嶋君に対し、ライフサイクルの深度化による駅への強制配転の事前通知を行なった。北嶋君は翌19日から無期限の指名ストライキに突入。全本線運転士・全強制配転者を対象とした2・1〜2ストまで、千葉転支部を先頭とした連日の闘いが始まった。「俺は使い回しの機械じゃない。絶対負けない」という北嶋君の訴えは、多くの平成採の心を揺るがし、ライフサイクル制度撤廃に向け、大きな一歩を印した。
 それに先立つ12月3〜4日、検修職場の仲間たちが外注化阻止に向けてストライキに立ち上がった。この闘いの渦中で3名の仲間が動労千葉に結集したことを最大の力として、千葉支社が画策していた京葉車両センター構内外注化攻撃は阻止された。
 2月20日には、新小岩派出で基地廃止絶対反対の抗議闘争が450名の仲間たちを結集して闘われた。新小岩支部は東京東部地区の労組に全力でオルグに入り、国鉄分割・民営化を弾劾する地域の総決起が実現した。
 昨年6月にスタートした国鉄闘争全国運動も、2・16集会をもって全国の職場・地域に根を張り、1047名解雇撤回、闘う労働運動の再生に向けた巨大な可能性をもつ運動として本格的に発展しようとしている。
 また、われわれは、この激戦激闘の渦中で、「産業廃棄物最終処分場絶対反対」「歴史の歯車を戻すな」を掲げ、元副委員長・水野候補を押し立てて勝浦市長選挙を闘うという大きな挑戦にうって出た。健闘及ばず次点という結果ではあったが、危機感にかられた自民党の総力あげた選挙戦と真っ向から対決して5000対3000の勝負にもち込んだことは画期的な意味をもつものであった。怒りの声と正しく結びつけば自民党と互角にわたり合える時代が到来していることを示したのだ。この過程で勝浦に駆け付けた組合員は740名。地元支援者、動労千葉を支援する会と一体となって全力を尽くした奮闘は、動労千葉の団結力をいかんなく発揮するものであった。
 今、世界に目を向けると、労働者・市民・学生の総反乱が開始されている。チュニジア、エジプトで燃え上がった怒りの声は、中東・北アフリカ全土に広がり、帝国主義の支配を根底から揺るがしている。
 日本はどうか。もはや手のうちようのない資本主義体制の危機の前に、菅・民主党政権はなす術なく崩れ落ちようとしている。しかし、その背後で労働者への全面的な攻撃と戦争への衝動と準備だけが進められているのも事実だ。
 われわれは、こうした今日の情勢を断固打破しなければならない。始まりは言うまでもなく国鉄分割・民営化であった。今、労働者支配の核心に据えられているのは「国鉄方式」による攻撃だ。だからこそ政府は、昨年4月9日、政治解決というかたちをとった1047名闘争解体攻撃をしかけたのだ。われわれは、これを日本労働運動の深刻な危機と捉え、「国鉄闘争の火を消してはならない」と訴えて、国鉄闘争全国運動を立ち上げた。この運動を柱に全国の労働者に分け入って日本の労働運動を復権するとともに、1047名闘争に勝利しなければならない。
 JRをめぐる情勢も激変しようとしている。4・9和解を契機に、国労は雪崩をうつように連合化の道につき進んでいる。「用済み」となったJR総連は資本から最後的に使い捨てられようとしている。こうした事態の中で、東日本では人事・賃金制度の抜本的改悪提案が行なわれ、貨物では「日本航空の次はJR貨物だ」とする大リストラ攻撃が始まろうとしている。われわれは、こうした事態に対し、業務外注化絶対阻止、反合理化・運転保安確立の旗を掲げ、労働運動の復権をかけて挑む決意である。
 11春闘も山場を向かえている。日本の労働者は「失われた20年」と言われる状況のもとで我慢に我慢を重ねてきた。しかしもうそれも限界だ。今こそ賃上げだ。派遣法撤廃、非正規職化攻撃をやめろ。11春闘勝利に向け全力で闘おう。勝利しよう。
 一切の闘いは、組織拡大にかかっている。継続することは力である。しかしある程度の数の力は必要である。全支部・全組合員が、今一度更なる決起を。行動により平成採を獲得しよう。その力であらゆる諸問題を解決し労働者が主人公の社会を実現しよう。
 右、宣言する。

 2011年2月27日
国鉄千葉動力車労働組合第64回定期委員会


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