DC通信No.114 07/09/19
ニューコア−イーランド一般労組共同闘争本部の同志のみなさんへ
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ニューコア−イーランド一般労組共同闘争本部の同志のみなさんへ
動労千葉より連帯メッセージ

 ニューコア−イーランド一般労組共同闘争本部の同志のみなさん。新たな闘いに立ち上がろうとしているみなさんに、日本の動労千葉より、再度連帯のメッセージを送ります。

 去る8月15日、日本の東京で8・15労働者集会を行いました。日本帝国主義の敗戦から62年目を迎え、今日日本の労働者の置かれた<貧困>という現状、そして政府が進める憲法改悪と戦争を、労働者の手で打ち砕くための集会です。その集会の場に民主労総ソウル本部のパクスンヒ事務処長とキムヒョンソク組織次長をお招きし、韓国の非正規職問題と皆さんの闘いをお話ししていただきました。パクスンヒ事務処長は、発言の最後に「人は花より美しいか」という詩を朗読され、私たち集会参加者は、皆さんの誇り高き姿を思い浮かべ、熱い感動の涙を流しました。配られた資料にあった皆さんの闘いの写真にも、売り場を占拠して闘うみなさんの、誇りに満ちた顔がありました。

 日本の労働者も今、労働者の団結と誇りを取り戻して闘いに立ち上がりつつあります。全労働者の3人に1人、1700万人とも言われる非正規職労働者が、とりわけ青年労働者が「この賃金でどうやって生きてゆけというのか!」と怒りの声を上げ始めています。正規職労働者も、労働者どうしの激しい競争に駆り立てられ、長時間労働、過密労働に苦しめられています。その結果、肉体的・精神的にボロボロにされ、事故死、過労死、そして自殺に追い込まれています。文字通り私たち労働者は、闘わなくては生きていけない状況に追い込まれています。

 去る7月29日の国会参議院選挙では与党・自民党が大敗しました。「生きさせろ!」という労働者の怒りが安倍政権に叩きつけられたのです。今私たちに求められていることは、この「生きさせろ」という怒りの声を、「闘って生きぬこう」「闘ってこの世の中を労働者の手に取り戻そう」という、展望ある行動に組織してゆくことです。そしてその勝利の鍵こそ、労働者の団結です。バラバラになっている怒りを一つに固めることです。

 同志のみなさん。団結して闘えば必ず勝てます。70年代、80年代の苛烈な労働争議を闘った韓国の女性労働者たちは、たしかに解雇されたかも知れません。職場をつぶされたかも知れません。だけども負けたでしょうか。彼女たちは、闘いの中で労働者の尊厳と団結を取り戻しました。その闘いは、韓国の、いや全世界の労働者を鼓舞激励しました。そして何よりも、今みなさんが不屈に闘い続けていることの中に、労働者の勝利が引き継がれているのではないでしょうか。

 私たち動労千葉も、今の新自由主義攻撃のさきがけとなった20年前の国鉄分割・民営化に反対してストライキに立ち上がりました。その結果、40名が解雇され、国鉄も分割・民営化されました。しかし今も解雇者を守りながら、労働者の誇りと団結を守りぬいて、現場で反合理化・運転保安闘争を闘い続けています。そして何よりも今、様々な産別の若い労働者たちが「動労千葉のように闘えば勝てる!」と展望を持って、職場で、街頭で、闘いに立ち上がり始めています。

 同志の皆さん! 非正規職と正規職の固い団結でイーランド資本を粉砕しましょう! 職場を労働者の手に取り戻しましょう! 動労千葉はここ日本の地で、自らの闘いをもって皆さんと連帯します。 トゥジェン!

2007年8月18日

国鉄千葉動力車労働組合 執行委員長 田中康宏


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