DC通信No.83 05/11/06
11・6労働者集会へのメッセージ

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11・6全国労働者総決起集会へのメッセージ

名護市民は日米両政府に対し、満身の怒りを表明する!
    ヘリ基地反対協議会共同代表 安次富 浩

 日米両政府は普天間基地の移設先について、稲嶺知事をはじめ沖縄県民の県外移設への強い要求を無視し、辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸案で合意した。
 小泉首相は「沖縄の過重なる負担の軽減、本土側の応分の負担」などと県民に約束したが解決に向けて汗水を流す努力もしなかった。しかも防衛・外務官僚等に対米交渉をまかせ基地のたらい回しで裏切った。責任は自分にあるとの開き直りを絶対に許さない。彼はブッシュと同じペテン師である。
 日米両政府は提供施設内・提供水域内へ移設するから負担軽減につながるとの詐欺師的論理を駆使して強弁するであろう。今回の新基地建設を許せば40年以上も基地の固定化となる。パッケージ案はやんばるを軍事要塞としている。沖縄差別をモットーとする日本政府がアメリカをサポートし、沖縄戦後百年以上も米軍植民地支配を続けさせるという宣言である。民主主義を標榜する超大国アメリカが他国に強要する民主主義とは弱い者いじめである。それに協力する日本政府は51番目の州政府だ。アジアの民衆からも嫌悪されている。
 名護市民は怒っている。普天間基地移設とのパッケージで那覇軍港や牧港補給基地をキャンプ・シュワブなどに移設する合意案を絶対に認めない。やんばるの山や森と海は県民の憩いの場・いやしの揚である。県民は米軍、自衛隊などの演習や騒音公害によってやんばるの自然と水がめが破壊されることを許さない。やんばるの神々も私たちと同様に今回の日米合意に怒りをあらわにし、私たちの闘いを守ってくれるであろう。
 日本政府は特措法(刺客)を導入してでも辺野古移設(沿岸案)を実施すると息巻いている。日本政府が法の体裁を整えても沖縄差別の本質を覆い隠すことはできない。強権的に沖縄へ米軍基地を押しつける頭越しの手法はファシズムである。間違った国策には民衆へ抵抗権が付与される。それが民主主義だ。
 日米政府が辺野古沖計画を断念させたことは市民運動の勝利である。命を守る会のオジー、オバー達を支えながら、沿岸案を白紙撤回に追い込むためあらゆる運動を展開する。大浦湾の汀間区漁民は沿岸案に反対を決議した。誘致派は動揺し始めている。彼らを巻き込んだ新たな運動を再構築する。
 ジュゴンが生息しサンゴ礁内外の様々な海の生物が展開する辺野古や大浦湾の美ら海を人殺しの海に変えさせない。
 私たちはウミンチュ達の協力を受けながら辺野古〜大浦湾及び東海岸一帯をジュゴン保護区に指定を受けるための努力を惜しまない。琉球列島の世界自然遺産登録に向けて闘う。私たちは不屈の魂で闘う。
 本集会に参加された全国の労働者の皆さん、日米両政府の横暴を許さないため、辺野古の闘いになお一層の支援・協力を訴える。
 2005年11月6日

鉄建公団訴訟原告団 団長 酒井 直昭
1047名の不当解雇撤回、国鉄闘争に勝利する共闘会議 議長 二瓶 久勝

 11・6全国労働者総決起集会に参加の皆さん、ご苦労様です。鉄建公団訴訟原告団と、国鉄闘争に勝利する共闘会議から連帯のメッセージを送ります。
 東京地裁で闘ってきた鉄建公団訴訟は、3年2ケ月の審理を経て9月15日民事36部難波判決が出されました。
 判決内容はご存知のように、国鉄が国労組合員の評価を低位に位置づけ採用名簿に搭載しなかったことのみを「不法行為」と認定しましたが、一連の不当労働行為は時効で切り捨てました。
 また、労働処分等を理由に5名の原告の請求を全て棄却するなど、不当判決と言わざるを得ません。
 その上、不当労働行為の責任を僅か500万円という、金銭で免除する許されない内容でもあり、司法反動の流れをさらに推し進める新労働契約法を先取りした判決といわざるを得ないものでした。
 私たち原告と家族、共闘会議は即刻控訴の意思統一を固めて、引き続き控訴審を闘うこととしました。 
 今後も東京地裁で係争中の動労千葉争議原告団、全動労争議原告団、国労第二次原告団と連携して、高裁での勝利判決を目指します。
 働くものの生活は、これ以上の後退を許せないところまで来ています。
 全国で反動小泉内閣と闘う労働者が、生活と職場を守り憲法を頂点とする日本の民主主義を我が物とするべく立ち上がるときです。
 本日の集会は、その意味で意義のあるものです。
 私たちも、自らの闘いの勝利と、皆さんが抱える多くの課題を共に闘う決意を申し上げメッセージとします。
 2005年11月6日

ILWU中央執行委員長 ジェームズ・スピノザ

 兄弟のみなさん。
 AMFAの件と11・6連帯集会についての8月29日付の手紙ありがとうございます。あなた方のAMFA労働者への支援は、とても励みになり本当に感謝しています。
 あなた方の手紙は、日本の鉄道労働者が規制緩和と民営化によって直面している問題と、またそのことが乗客に惨事をもたらす結果となった事実を指摘しています。このような惨憺たる結果にもかかわらず、国はこれらの政策をとり続け、その歴史を繰り返し続けていることは全く残念なことです。わが国においても規制緩和は労働者とその家族の生活水準を著しく押し下げ、また周辺の地域と労働者双方に対して重大な安全上の危険を生じさせています。
 みなさんと肩を並べ団結して闘う課題である戦争と民営化、組合つぶしに抗する11・6集会への丁重な招請に厚く御礼申し上げます。
 残念ながら、スケジュールの都合により私自身は参加することができません。しかしながら、私たちの心はあなた方組合員のみなさんとともにあります。
 ご承知のように私たちは、わが組合員の労働に依存している企業主による拡大するグローバリゼーション(国際化)と立ち向かうことが、必要不可欠であることを充分にわきまえつつ、国際連帯を長年に渡り維持して来ました。私たちは、組合員の権利と利益を守るためになくてはならない国際的な同盟関係の建設をこれからも継続していきます。
 重ねて、あなた方のご招待に感謝し、ご成功をお祈りします。
連帯を込めて。
 2005年10月27日

ILWUローカル34委員長 リチャード・カバリ

 ローカル34全組合員を代表して、11・6集会への支持を表明できることを大変うれしく思います。
 デモンストレーションは、労働者が社会変革に傾注する点において、不可欠な契機となります。
 社会的、経済的平等性のための闘いは、われわれの労働の成果が均等に分配されることを保証していくために、断固として継続されるべきであることが、全ての労働者の前に明確に提起されねばなりません。
 そして、もしもこの明確な指針が失われそうになった時は、このような集会によってこそ、闘いの照準を絞り込み明確にすることが可能となります。
 皆さんの奮闘の成果が、成功裡にかちとられていることをお祝いすると共に、私たちILWUローカル34の全組合員が、常に皆さんの闘いと共にあることを確信していただきたいと思います。
連帯を込めて。
 2005年10月27日


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