DC通信No.64 05/02/20
動労千葉第52回定期委員会宣言

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委員会宣言

第52回定期委員会が開催され、05春闘にのぞむ闘いの方針が満場一致で確認された

 本日われわれは、DC会館において第52回定期委員会を開催し、05春闘にのぞむ闘いの方針を満場一致確認した。
 日本経団連は、05春闘を前に「攻めのリストラへと軸足をシフトせよ」、「労基法など工場法時代の遺物だ、労働時間法制、労働契約法制の抜本改革を」と叫びたてている。労基法など潰して企業に一切の自由を与えよ、「女工哀史」の時代に戻せと要求しているのだ。05春闘はまさしく歴史の分岐点での闘いである。
 05年は戦後60年という節目の年である。そして07年は憲法発布、教育基本法、労働基準法制定60年にあたる。小泉政権は、このすべてを「総決算」し、戦後的な社会のあり方、価値観を覆そうとしている。すでにわれわれは、2年に及ぶイラク侵略戦争の遂行と、自衛隊の派兵という戦時体制下にあり、それが新たな戦争への道に他ならないことは明らかだ。背景にあるのは出口のない帝国主義の危機に他ならない。攻防の最大の焦点は、いうまでもなく教育基本法−憲法改悪攻撃との闘いである。日本経団連・奥田も、膨大な意見書を乱発して「優先的に取り組むべき基本問題の第一は安全保障であり憲法改正だ」「東アジア自由経済圏の形成と日米安保の強化を外交政策の軸とせよ」と政府に迫っている。

田中委員長より05春闘の核心ポイントが提起された

 さらに小泉政権は、郵政をはじめ、国や地方自治体業務の全面的な民営化を強行しようとしている。危機につき動かされて「戦争と民営化」の大攻撃を労働者にしかけようとしているのだ。民営化とは、激しい労組破壊攻撃であり、非正規雇用化攻撃だ。
 JRをめぐる情勢もついに大きく動きはじめた。07年の「国鉄分割・民営化20年」に向けて、政府-JRは、1047名闘争の不屈の継続、東労組・革マルと結託した労務政策の完全な破たん、「安全の崩壊」という危機的現実につき動かされて、ついに「国鉄改革の総決算」にふみきったのである。JR東日本と国労の和解というかたちで始まっているこの新たな情勢が、JR体制に激震をもたらすことは間違いない。国鉄分割・民営化に反対して闘われた第一波ストから20年を経て、再び勝負のときがめぐってきた。ここにもてる力を全てぶつけることができれば、革マル結託体制を打倒し、新たな展望をきり開くことができる大きな可能性をもつ情勢が到来したのだ。
 われわれは05年(〜07年)を戦後史の最大の分岐点として見すえ、この激流に全力でたち向う。05春闘は、何よりも小泉−奥田体制による戦争と民営化の大攻撃と対決し、労働運動の再生をめざす闘いである。そして何よりも「国鉄改革の総決算」攻撃と対決し、国鉄分割・民営化攻撃に決着をつける乾坤一擲の大勝負の出陣でもある。われわれは05春闘を「反合・運転保安確立、組織拡大春闘」と位置づけて総決起する。また今春闘は昨年の闘いでついに風穴をこじあけた強制配転粉砕闘争の第二ラウンドでもある。われわれは歩みを止めない。JR体制の堤防を決壊させるまで前進する。賃金制度の改悪を絶対に許さない。安全の危機や限度をこえた乗務行路の強制、業務外注化攻撃にたち向う。シニア制度撤廃に向けた闘いも正念場だ。「国鉄改革の総決算」とは何よりも1047名闘争に決着をつけるということであり、この闘いもまさに正念場である。鉄建公団訴訟のもとに1047名の団結を強化し、勝利への展望をこじ開ける。そして何よりも、JR総連解体-組織拡大の闘いへの全組合員の総決起をかちとらなければならない。機は熟しわれわれの前に大きな可能性がひらかれている。われわれは05春闘と一体の課題として組織拡大の闘いに全力で起ちあがる

長田書記長より情勢と方針が提起された

 今何よりも求められているのは階級的力関係を変えるような統一行動を組織することだ。労働運動をめぐる激しい分岐のなかから新たな高揚情勢が確実に始まっている。石原によるファッショ的弾圧に抗して起ちあがった教育労働者たちの「日の丸・君が代」不起立闘争は、瞬く間に全国に波紋を広げ、教育基本法-憲法改悪攻撃粉砕に向けた大きな展望を示した。再び3・20イラク開戦2周年の闘いで、ナショナルセンターの枠をこえた大統一行動を実現しよう。
 労働者は今大変な嵐にさらされている。しかし、全世界で労働者・人民の反乱が燎原を焼き尽くす炎のように燃え上がっている。アメリカで開始されたミリオン・ワーカー・マーチ、幾度ものゼネストに不屈に起ちあがる韓国・民主労総の闘いは、労働者階級の新たな時代を示す歴史的な闘いだ。そしてわれわれは昨年の11月労働者集会で、その闘いと固い団結で結ばれた。この国際連帯闘争は、日本の労働運動に大きなインパクトを与えている。全力を尽くしてこれを発展させること、そして組織拡大の実現、この二つが結合したときに、動労千葉は新たな飛躍と変革をかちとることができる。05年から07年の闘いに全ての力を結集しよう。歴史と時代を変える闘いを自らの手で創造しよう!

 右、宣言する。                                

    2005年2月20日                           

国鉄千葉動力車労働組合第52回定期委員会


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