DC通信No.60 04/11/16
民主労総労働者大会に
動労千葉派遣団が参加

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民主労総労働者大会に動労千葉派遣団が参加

11月14日 民主労総主催のもと史上最大の7万人の参加でチョンテイル烈士精神継承2004全国労働者大会が開催された

 去る11月7日に行われた全国労働者総決起集会に際して、民主労総ソウル地域本部のパクサンユン事務処長は、日本の労働者に民主労総労働者大会への参加を呼びかけた。この呼びかけに応えて、11・7集会の参加者は動労千葉を先頭に訪韓団を編成し、11月14日の「2004全国労働者大会」ならびに13日の大会前夜祭に参加した。
 以下の文章は、その際に訪韓団が民主労総ソウル地域本部のコジョンファン本部長に手渡した田中康宏委員長の連帯メッセージ。

 

民主労総ソウル地域本部に送る動労千葉の連帯メッセージ

 コジョンファン委員長をはじめ民主労総ソウル地域本部のすべての同志の皆さん、そして労働者大会に結集されたすべての同志の皆さん、ゼネストに向けて英雄的な闘いに起ちあがろうとしているすべての同志の皆さんに、ともに闘う決意を 込めて連帯のあいさつを送ります。
 スト賛否投票に対し、公権力による激しい弾圧が加えられ、多くの同志が連行されているという報告を聞き、心を痛めています。皆さんの怒りの声、心臓の鼓動が私たちの耳元でも響いています。
 その心の痛みは、私たち日本の労働者の闘いが、未だ皆さんの闘いに十分連帯できるほど強い組織力をもちえていないことによるものでもあります。しかし私たちは、資本の手先に成り果てた日本の労働運動の現状を変革するために、全力を尽くしています。この間私たちはただ一つのことを訴え続けてきました。労働者の誇りと団結をとり戻し、御用組合の幹部たちをわれわれの力でゴミ箱に投げ込ん で、労働運動を再生するために、今こそ怒りの声を結集して起ちあがろうということです。日本の労働者は暴風雨のなかにいます。しかしその嵐のなかで、これまでの眠りから覚め、自らがもつ力を自覚して起ちあがろうとしています。

 小泉政権は、自衛隊をイラクに派兵し、有事立法を制定し、日本を再び「戦争をする国」へと急速に変貌させようとしています。そしてついに憲法改悪に向けた動 きが、05年に向けて具体的な政治日程にのぼろうとしています。
 また小泉政権は、9割の労働者を非正規雇用化するという方針を掲げ、郵政民営化、公務員制度改革など、大民営化攻撃を強行しようとしています。年金も医療制度も解体して民営化し、弱肉強食の論理を社会の隅々にまで貫こうというのです。
富める者はますます肥え太り、貧しい者はますます最底辺へと追いやられようと しています。
 その背後にあるのは、戦争をする以外に体制を維持することができなくなった資本主義の危機です。労働者を食わしていくこともできなくなった支配の崩壊です。小泉や日本経団連は、「東アジア自由貿易圏」の形成に唯一の延命の道を求め、とくに韓国とのFTA交渉において、労働法制の抜本的改悪や、民主労総の闘いの鎮圧を韓国政府に求めています。残念ながら、未だ日本の多くの労働者がこうした現実を自らの課題として考えていません。
 しかし日本でも、激しい左右の分岐のなかから、これまでの枠組みを打破する闘う労働運動の新たな胎動が確実に始まっています。

 動労千葉は、国鉄分割・民営化攻撃に首をかけてストライキで起ち向かい、団結 を守りぬきました。そして今も、1047名の解雇撤回-JR体制打破に向けてストライキに起ちあがり続けています。
 そして私たちはこの11月7日に、4000人余りを結集して、日・韓・米労働者の国際 連帯集会を開催しました。アメリカでも国際港湾倉庫労働組合(ILWU)ローカル10の呼びかけによって、AFL-CIOの制動と妨害を突き破って、ランク・アンド・ファイ ルの力労働者の新たな闘いと歴史をつくろうという画期的な挑戦=ミリオン・ワ ーカー・マーチが始まっています。私たちは民主労総と連帯し、ILWUと連帯して、社会の変革をめざす新たな闘いが日本でも始まっています。
 また、この春のイラク開戦1周年の闘いでは、総評解散以来初めてナショナルセンターの違いをこえた画期的な労働者の統一行動を実現することができました。
 東京を先頭とした全国の教育労働者が、教育基本法−憲法改悪阻止に向けた具 体的な展望を示しています。ファシスト・石原の恫喝に抗し、組合本部の屈服に抗して「日の丸・君が代」強制反対の闘いに起ちあがり、不当処分や解雇攻撃をはね返して、480名の原告団を形成して、都労連や都高教をも揺るがし、労働運動全体の再生に向けた拠点として登場しています。
 さらに、沖縄国際大学への米軍ヘリの墜落・炎上事故をきっかけとして、沖縄でも、もはや後に引くことのできない闘いが燃え上がっています。
 われわれの前には、未だ厚い壁がたちはだかっています。闘いの前進に対する反動も渦巻いています。しかし、労働運動の再生に向けた胎動は、その激しいルツボのなかからこそ生まれることを私たちは知っています。
 非正規職関連法案絶対阻止!日韓自由貿易協定締結阻止! そして私たちは何よりも、かつて日本が歩んだ侵略戦争の過ちを絶対に繰り返させないために、全力を尽くして闘いぬく決意です。
 最後に、11月7日に開催された労働者国際連帯集会には、厳しい闘いの渦中にも係わらず、パクサンユン事務処長、ムンムンジュ組織部長を派遣して下さったことに改めて心より感謝を申し上げ、連帯のメッセージとさせていただきます。

国鉄千葉動力車労働組合
執行委員長 田 中 康 宏


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