第43回定期大会 大会宣言

  大 会 宣 言

 本日われわれは、DC会館において第43回定期大会を開催し、この1年間の闘いを高らかに総括するとともに、新たな闘いの方針を満場一致で決定した。
1年間の闘いがきり開いた地平は大きい。1047名闘争をめぐる9・25東京高裁・難波判決はJR不採用基準が不当労働行為意志に基づいて作成されたことを明確に認定した。われわれの闘いはついに労働運動のとめどない後退の起点となった「国鉄方式」の攻撃を打ち破る手がかりをつかんだのだ。10万筆署名を集めきり最高裁闘争に勝利しよう。国鉄闘争全国運動を本格的に発展させよう。
外注化粉砕闘争では、5・2ストが転機となってCTSから3名の仲間が加入した。「外注化は安全を破壊する。このままでは必ず事故が起きる。そのとき犠牲にされるのはCTSの労働者だ。CTSの仲間を守れ」と訴えて闘ったストライキがJR―CTSの垣根を取り払ったのだ。われわれは、この闘いを通して、外注化の最大のアキレス腱が安全問題にあること、JR―CTSを貫く組織化こそが外注化を粉砕する力であることをあらためてつかみとった。15年に及ぶ外注化阻止闘争は画期的な意味をもつ闘いだ。それは、新自由主義攻撃に労働組合が立ち向かうことが可能であることを証明したのだ。
10月1日、われわれは外注化粉砕に向け、新たな一歩を踏み出す。外注化によって幕張では仲間が指を落とし、銚子派出では床下機器を点検中にひき殺されそうになったのだ。しかもCTSは「高齢者の雇用の場の確保」という建前さえかなぐり捨てようとしている。外注化による安全と雇用破壊を許すな。外注化ではなく定年延長を。10・1ストライキは、安倍政権が進める社会丸ごと民営化、総非正規職化攻撃に対する反撃の闘いでもある。全力で立ちあがろう。
分割・民営化体制が破たん・崩壊し、JRをめぐる情勢が激変しようとしている。安全の崩壊、経営の崩壊、大量退職問題の爆発、外注化や海外展開路線とその破産等、抜け出せない蟻地獄に落ちてしまったような状態だ。とくに、JRは分割・民営化の歪みである大量退職問題を逆手にとって、国鉄的なものを一掃する労組破壊攻撃を仕掛けている。その攻撃の前にあらゆる勢力が崩れ落ちている。われわれは、この現実に抗し組織破壊攻撃を粉砕し、定年延長と65歳まで働ける職場と労働条件をかちとるために組織の総力をあげて立ち上がることを決断した。今こそ職場に闘う労働組合を甦らせよう。
安倍政権は、憲法を踏みにじって集団的自衛権行使の閣議決定を強行した。われわれは重大な歴史の分岐点に立ったのだ。「戦争をする国」への社会の大転換が企てられている。これまで戦争への道を阻んできたのは政治反動に立ち向かい続けた労働運動の力であった。それが国鉄分割・民営化によって覆され、それから30年を経て再び新たな戦前が始まろうとしている。今こそその流れを断ち切らなければならない。戦争は生命をかけても阻まなければならない。
世界恐慌が生み出す深い危機が、イラクで、シリアで、バレスチナで、ウクライナで戦争となって爆発している。「アベノミクス」の全面的な崩壊が始まった。労働者の団結を破壊し、最底辺へと向かう競争に駆り立て、生きる権利を奪うだけでは飽き足らず、自らの延命のために戦争までしようというこの国の政府を倒さなければならない。
福島では、これまで人類が経験したことのない危機が進んでいるというのに、「全てはコントロールされており安全」という虚言で真実を隠し、福島県民を見殺しにして原発再稼働が進められている。
沖縄で、三里塚で、政府の暴虐に対し怒りの声が爆発している。世界中で我慢のならない怒りの声がゼネストとなり、デモとなって燃え上がっている。今こそ、闘う労働運動をわれわれの手でとり戻さなければいけないときだ。労働運動の変革をかちとろう。全組合員の力を結集して組織拡大を実現しよう。動労総連合を全国へ! 労働者の国際連帯闘争を強化しよう。全ての怒りの声を結びつけ、反動安倍政権を打倒しよう。11・2労働者集会に1万人を結集させよう。
右、宣言する。

2014年9月29日

 国鉄千葉動力車労働組合 第43回定期大会

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