京浜東北線脱線転覆事故と同じ事態が日常化! 外注化粉砕は仲間と乗客の命を守る闘いだ

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外注化は命に関わる安全崩壊をもたらした

今年2月の京浜東北線川崎駅での脱線転覆事故は、外注化がどれほど安全を崩壊させるかを衝撃的に示した。
外注化によって、基本中の基本である指揮命令系統や、安全を守る仕組みが破壊された。その結果の事故だ。今回はたまたま乗客の乗っていない回送列車で、乗務していた仲間も軽傷だった。しかし、一つ間違えば第2の尼崎事故になっていた重大事故だ。
外注化が引き起こした安全崩壊だ。これは、運転、検査・修繕、駅工事など、あらゆる業務に関わる仲間の命、そして膨大な乗客の命に関わる重大な問題だ。

事故は起きていた

外注化による事故は、京浜東北線事故以前から起きていた。昨年10月に幕張車両センターで発生したポイント割り出しは、まさに外注化がなければ絶対に起きなかった事故だ。
事故の経過は以下の通りだ。保守用車両(東鉄工業)は南通路に入ったあと19番線から基地線に入る予定だった。その時間帯に、隣接する南引き上げ線で洗浄機の点検をメカトロニクスが行っていた。そのためポイント付近に赤色灯が設置されていた。保守用車両は赤色灯を確認したためポイント手前で停車。東鉄工業の担当者はその旨をJRに連絡した。その時、隣りにいたCTS作業責任者は、保守用車両がポイントを通過して所定位置に到着し、転削線へのルート開通を要求しているものと思い込んで信号所にポイント転換を指示。そして、ポイントが転換された状態で保守用車両が再度動き出したためポイントを割り出した。

すべて外注化の結果だ!

そもそも仕業・構内業務が外注化されていなければ、CTS作業責任者は存在しない。間違えて信号所に連絡することもなかった。外注化がなければこの事故は絶対に起きなかったのだ。
また、現場はJRも入れて4社にバラバラにされていた。現場が5社バラバラにされていた京浜東北線事故と同じ状況だ。下請け会社同士は直接は何の関係もないから、直接やり取りすることなどできない。すべてJRならば、運転士と信号所は直接やりとりできたのだ。現場には作業が隣接することも一切伝えられなかったが、そのようなこともなかったはずだ。
CTS銚子派出では今年1月10日、あわや触車事故という事態も起こっている。これも外注化の結果だ。外注化による安全破壊は、職場の仲間の命も、乗客の命も奪う。だから、外注化は絶対に認めることができない。外注化粉砕! 外注先で働くすべての仲間と仕事をJRに取り戻そう!

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